こんばんは、教育評論社 編集部です。
もう明後日から師走…..ラストスパートで今回は11月の新刊をご紹介します。
◾️ 新刊のお知らせ
▼関幸彦著『中世怨霊伝』
勝者とは別に歴史に埋没した敗れし者に光をあてる初期中世の裏面。政争と怨霊、怨霊と内乱、修羅の群像をテーマに、敗れし者たちの足跡を追う。
▼試し読み
一 怨霊と王権
「三平」時代
『大鏡』は基経以後の藤氏の血脈をこう語っている。「大宅世継」、この奇妙な名の翁が藤原氏のサクセス・ストーリーの語り手だ。〝大宅〟とは、公であり朝廷を意味する。〝世継〟とは、世の転変、移りかわり、という意にほかならない。道長時代の晩年に属する万寿二年(一〇二五)を〝今〟そして〝現在〟に設定し、道長にいたる藤原氏の流れを列伝風に語った作品、これが『大鏡』である。「世継物語」の別名も、作者の分身たる大宅世継を介して王朝史をひもとくとの設定に由来する。
(本文の13頁につづく)
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11月も教育評論社編集部noteを読んでくださり、ありがとうございました。
来月も本の情報をお届けしますので、どうぞよろしくお願いします!