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高尾山と健康登山の証

人気の高い高尾山。
高尾山というと、世界一登山者が多いことで有名です。
ミシュランガイドの3つ星獲得から海外の方々にも知られてから、さらに認知度が高まりました。


人気のポイント

高尾山が人気になるポイントはいろいろあると思いますが、その中でも大きいのが、初心者にも登りやすいというところだと思います。

 ・登山道が比較的整備されているところが多い
 ・アクセスの良さ → 都心から約1時間
  鉄道の最寄り駅到着後、バスや車などの移動を必要とせずに、登り始めることが出来る。
 ・ルートが複数ある
 ・ケーブルカー、リフトを利用することも出来る
 ・トイレ(1号路)がきれいに保たれている
 などなど。

しっかりとした装備を準備しなくても登山を楽しめるのは、初心者にとってはうれしいところ。「登山を気軽に体験してみたい」「経験値が様々な友達や家族と一緒に、自然の中で景色を眺めたい」という気持ちを満たしてくれるのが、高尾山。
私は高尾山しか登らないので比較が難しいのですが、登山経験者の友人から高尾山は「整備されていて歩きやすい」と聞きます。

コースの難易度について思うこと

コースは、自然研究路が1号路から6号路。
それから6号路の脇に位置する稲荷山コース(尾根コース)など、複数。
コースごとの難易度について、パンフレットやネット情報もありますが、
登り始めのコース選択でいつも思うのが、1号路の難易度について。
決して初心者向けではないと思うのです。
ケーブルカー・リフトに乗るか、1号路、6号路、稲荷山コースのいずれかから登り始めることになりますが、1号路が一番難易度が低く、5段階の内レベル2となっています。
地面が土でないところが多く、なんといっても急勾配。(登りも下りも膝にきたことがよくありました。)
これがレベル2とはなんぞやと思うほど。
難易度の表記はレベル3や4ですが、6号路、稲荷山コース(両コースとも木製階段のある部分があります。因みに6号路にはコース終盤のところで、この階段が400段弱。それでも1号路の急勾配よりは登りやすいと感じると思います。川のせせらぎが心地よい♪コース)をお勧めしたい。

ですが、1号路には茶屋があったり、(この後触れる)薬王院も通るコースなので、体力の心配な場合や気軽に景色を楽しみたい場合などは、ケーブルカーを使うのも良いだろうなと思います。
私は、健康登山の証スタンプを頂きに御護摩受付所に寄りたいので、登りを6号路、山頂から薬王院まで下りてスタンプを頂いて、もう一度山頂まで行き、(眺められる日は富士山をまた眺めてから、)稲荷山コースで下山するのが、今のところ自分のベストコースかなあと思っています。

高尾山健康登山の証

何度も登るのに楽しみにしていることのひとつが、『高尾山健康登山の証』の存在。

高尾山薬王院では、御朱印とは別に、1回(1日)の登山ごとに専用手帳に押印してくれる「健康登山の証」という健康登山手帳があります。

この1冊に21回分の押印箇所があり(手帳の作りは御朱印帳と同様)、21回を終了する(満行という)と名前の木札が満行者名一覧に掲示されます。
この1冊終了ごとに「満行券」が進呈され、2回目まではお祝い膳(精進料理)を頂くことが出来、3回目以降は券の枚数ごとにいろいろなお楽しみが用意されているそうです。

健康登山手帳表紙


この手帳、開くとこんなことが書かれています。

健康登山手帳/1頁目

『迷うが故に三界は城なり
悟るが故に十方は空なり
本来東西なし
いずくにか南北あらん』

まず手帳を開くと、こう書かれています。【健康登山手帳】

解説はこうあります。
「迷っているが故に私達を取り巻く環境はまるで堅固な城郭に封じ込まれているかのような圧迫感がある。
その迷いを突き抜けて悟ってみれば、もう十方世界は大空と同じように自由でのびのびとしている。
本来東西や南北といった狭い概念など存在しないのだから
自分を縛っているもの自分の精神を区切っているものそれら自縛の迷いはもともとあるはずがないのだから、
そこを脱却して本来の自由無碍の精神を取り戻そうという教えである。」

スタンプ1回100円
ケーブルカーで登ってもOK。
手帳を忘れたら日付を記入しておき、次回まとめて押してもらえます。

この『健康登山の証』を知って、現在10回分のスタンプを押して頂いたけれど、未だに腹落ちしていないかなぁと思う時がしばしば。
物事によっては、悟るって諦めに近い気がして、何だかもやもやっとすることが未だにあります。

家族や友人など誰かと登っていた頃は、この手帳の存在を知らずにいました。
子どもたちと、主人と、友達と、親兄弟甥っ子姪っ子、などなど。
この登りやすい山『高尾山』に、以前はいろいろな人と登っていました。いったい何回登ったんだろう。全く覚えていません。
家庭のことで言うと、子どもたちも大きくなったり、家族皆それぞれが忙しくなり、一緒に登ることが少なくなりましたが、逆に、思い立って自由に行動出来る今が、また違った意味で高尾山登山を楽しめる、良い『時』を過ごし始めているような気がします。

30年来の友とー健康的な忘年会

今年は、20年以上会っていなかった学生時代の友人に声をかけ、
全員ではありませんが、久しぶりに会うことが出来ました。
その後話の綾で、「次回は高尾山に行こう」ということになりました。
そして今月、忘年会と称して、高尾山へ。
(なんて健康的な忘年会。)

出発前に各人の登山に対する温度差故に、少々調整事項が発生しましたが、無事当日を迎えることが出来ました。

今回分の健康登山のスタンプは次回押して頂くことに決め、友人と6号路を登りました。その日は晴れていたのですが、あいにくその時間は、雲で富士山が隠れていて、ちょっと残念。(富士山を見られると嬉しいって感覚、なぜなんでしょうか。)

それから、ちょうどお昼時、山頂の店でお蕎麦を頂きました。
7人ほど並んでいたので一瞬悩みましたが、「うちは回転速いです。」というだけあって、あっという間に入店出来ました。
そして注文してからお蕎麦が出てくるまでの時間が、更にあっという間。(回転速い訳だ。)
その速さに驚きながらも、合間に会話も楽しみながら、美味しく頂くことが出来ました。

とろろそば
山頂のこの店内で打ってるのでしょう。
麺の太さがいろいろで、これもご愛嬌

食事を済ませ、ゆっくりと稲荷山コースで下山。

そして、このまま帰るにはちょっと惜しい時間。
「お茶したいね」ということになり、ふもとにあるカフェ「599CAFE」へ。
TAKAO599MUSEUMの中にありました。
以前から気にはなっていたのですが、なかなか訪れる気になれず。
いい機会になりました。(友よ、ありがとう。)
学生の頃のことや家族のこと、仕事のことなど、ゆっくりと話をすることが出来、大満足。ケーキセットで、2時間以上話込んでいました。
今回はカフェのみでしたが、建物奥のミュージアムにも今度行ってみようと思っています。

最後に

体や心をリフレッシュする方法は人それぞれ。
私はウォーキングが好きで、普段は近場でも、たまに、可能な範囲で遠出したくなる・・・『旅未満』という気分。
私にとって高尾山は、森林浴が心地良い『旅未満』の気分を満たしてくれる貴重な場所です。


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