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【国立西洋美術館】新たな作品も加わりまた実感してしまう素晴らしい常設展

2024年12月下旬、今年締めの鑑賞に訪れました。


本当はレポート作成に行き詰まり、有休も取って、もう一度東京国立博物館に常設展を観に行く予定でしたが、あの「はにわ」展も終わり、東博は年末年始の休館に入っていました。(もう行き詰まり過ぎて、事前に調べることすら忘れ、向かってしまいました。)

以前「はにわ」展に滑り込んだ日の、門の外の看板。
この展覧会も最後まで凄い混雑でした。
はにわの看板を撮りたかったのか、ペイントされたポストを撮りたかったのか・・・


「モネ 睡蓮のとき」が、まだ凄過ぎた。

相変わらず入館の列が途切れない、国立西洋美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」。
訪れたのは12月下旬の平日昼過ぎでしたが、まだまだ当日券を買い求める方々が列をなし、係の方も何人も配置されていました。(おそらくですが、40~50人位は並んでいたと思います。)・・・そう言えば、学生さんたちは冬休みでした。

あまりの混雑状況に、12月2日付、27日付でチケットについて情報が更新されていました。日時指定券や平日券が導入されていますので、これから観覧ご希望の方は詳細をご確認ください。
(キャンパスメンバーズなど割引対象者の場合も、よくご確認ください。
私が訪れた12月下旬平日も、15時半過ぎに館の出入り口を通った時には既に入場終了していました。)

キャンパスメンバーズの割引対象となる方、期限切れの無料観覧券(11月22日までの期間限定)をお持ちで割引対象となる方は、日時指定該当期間にご来場の際には、美術館窓口で日時指定券をお求めください。日時指定券は数に限りがございます。

https://www.ntv.co.jp/monet2024/special/pbptxw8dtk60pfm5.html


常設展で、いつもの作品をじっくり観られる喜び

東博だけでなく、近くの東京都美術館も休館に入っていたので、少し考えて選んだのが、国立西洋美術館の常設展を観ること

そこでモネ展当日券の列の最後尾についていた係の方に、常設展だけ観たいことを伝えてチケットの購入場所を教えて頂きました。すると、このモネ展の列の外れの場所にテントが設営され、その中で販売されているとのこと。モネ展の列を横目にすいすいと進み、テントの中へ。
(在学校が国立美術館キャンパスメンバーズに加盟していると、学生証を提示して、常設展は無料で観覧できます。これ、本当にうれしいです。
学生証提示後、渡された常設展チケットを手にささっと館内へ。

これは観なくちゃと言った自分の好きな作品、または、つい目が留まる作品ってありますよね。

ペーテル・パウル・ルーベンス
【眠る二人の子ども】

「花輪の聖母子」へ・・・
フランシスコ・デ・スルバラン
【聖ドミニクス】

この作品の大きさも圧巻。
犬と左後方の影は


クロード・モネ
【並木道(サン=シメオン農場の道】
1864年
現存する数少ない初期作品のひとつ
クールベらの影響も?
クロード・モネ
【雪のアルジャントゥイユ】
1875年
モネの作品を、冬の景色でもうひとつ


ヴィルヘルム・ハンマースホイ
【ピアノを弾く妻イーダのいる室内】
イーダの頭上にかけられている絵画?は何を表しているのか・・・

新たな展示作品も加わった

84年振りに公開された、国立西洋美術館 初展示作品がありました。

初展示作品
ルドヴィーコ・カラッチ
【ダリウスの家族】
(写真上部が光ってしまいましたが。)
ルドヴィーコ・カラッチ【ダリウスの家族】
初公開について
保存修復処理された額も、とても素敵でした。
この処理を施した担当者の方にも感謝=だから、我々は観ることが出来ますね


この他にも、3点の新収蔵作品が展示されていました。

ひとつは、肖像画を中心に描いたフランスの画家・ルイ=レオポルド・ボワイー(1761-1845)の【トロンプ・ルイユ:クリストフ=フィリップ・オベルカンフの肖像】です。

ルイ=レオポルド・ボワイー
【トロンプ・ルイユ:クリストフ=フィリップ・オベルカンフの肖像】
この肖像画の人物は、ボワイーの重要なパトロンの一人で、実業家。

それから、イタリアで活動した美術史上初めて女性の職業画家、ラヴィニア・フォンターナ(1552-1614)の【アントニエッタ・ゴンザレスの肖像】。
そして、裸婦や祭壇画・宗教画を多く描き、ドイツのルネサンス期を代表する宮廷画家ルカス・クラーナハ(父)(同名の息子もいる.父のほう)(1472-1553)の【ホロフェルネスの首を持つユディト】です。
(名画だとは思いますが、個人的には少々刺激がある感覚があり、写真掲載は控えます。)

☆最後にー 『常設展も魅力満載!!』

今回予定と違った行動をとることになり、久々に常設展だけを観ることにしました。その結果、ゆっくりと作品を観ることが出来たのに加え、新たに展示された作品も観ることが出来、大満足の一日となりました。

およそ6000点を所蔵しているという国立西洋美術館。
それに留まることなく、新たな展示作品に関しても尽力し続けられていることが、この常設展にも表れていると思いました。

いつもすぐ目の前に佇む『本物』と、そしてその『変化』への長きにわたる奮励
国立西洋美術館、「さすがです!!」

来年は、「常設展にももっと訪れたい」と思います。

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