ハルサメとナッツ 14 この身体は誰のために
ハルサメとナッツ 14 この身体は誰のために
毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ。
登場人物紹介、いっくよ〜!
まずは1番最初に、咲ちゃん、こと岡浜咲ちゃん、彼女のスペックは見た目身長160cmくらい体重不明なものの、やや細めな割に胸の発育は良くGカップ以上ウエストのくびれやマンゴーの完熟度もナッツに引けを取らず男を狂わせるタイプと言えよう。
肩にかかるくらいのきつめにウェイブがかかった茶髪が特徴で大きな目の大部分を占めてる眼球は純白な中に緑色の瞳が美しい。
中学1年生の1学期初め頃で12才だったが既に地球時間で6ヶ月は過ぎていた、つもりだったが実際にはまだ2ヶ月しか過ぎていない6月20だったので6月28日誕生日の彼女はもうすぐ13才ということになる。時々瞳の色が赤色や黄色、紫に変わりことがあるが今のとこと特に恐ろしいことは起きていないので良しとしよう。
はい、次は私の悪友、じゃない親友のナッツこと夏野明美、彼女も咲ちゃんと同じく中学1年生だが誕生日が確か3月だった気がするだから今年いっぱいは12才のままだろう。
彼女に関してはスペック詐欺と言っても過言じゃないと思う。
黒髪のロングストレートヘアには違いがないのだがその長さは胸元あたりから腰まで自由自在に変えられる。
顔はどこかおっとりとした母性を感じさせるおっとり美少女だが時折り妖艶な美女に変わり、男を誘惑の眼差しで見つめる。
身長はデフォルトで165cmであるものの実際には145〜175cmまで自在に変えられるらしい。戸籍上は12才の現時点では中学1年生ということになっているが脱ぐとやばいタイプで私はてっきりDカップ程度と予想していたが実際にはHカップ以上はあるらしくて、くびれたウエスト以上にピンク色に完熟したとても柔らかいマンゴーとさっき言った通り時折見せる妖艶な美貌、それらは12才とは思えない大人の色香を遺憾なく発揮してそれを見た男どもを性欲のアリ地獄に引きずり込むだろう。
彼女のニックネーム、ナッツは彼女の口がナッツ類しか受け付けられないことにある、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ジャイアントコーンなど、とにかくその手の食い物しか受け付けない。
彼女は7大欲求に関する悪魔らしいが私なんかよりもはるかに長いキャリアを持つ長寿な高等悪魔であるらしい。少なくとも一つの恒星系文明が生まれてから滅亡するまでを見とってきたらしい。
次は私、私の属性は人類、いわば人間などではなく淫魔と呼ばれる、まあ最下層のエロスに特化した悪魔である。
世の中の人間たち男女のエッチな行為やすけべな夢想などから快楽や愛液、精液などの甘い果実を横取り、いや、少しずつ分けてもらいながら棲息しているというとても強欲な、じゃないつましい悪魔だ。
ちなみに私の人間形態での見た目は一応戸籍上は中学1年生12才でありながら身長140cm未満Bカップというお子ちゃま体質である。ちなみに誕生日はナッツよりも2ヶ月早い1月の29日ということになっている、
私は超大手電気機器関連グループの理事長と火星からやって妖魔に心身を支配されていた女性クローンの間にできた受精卵を詩織に無理矢理強制的に借り腹として利用して産まされた子だった。
しかも詩織自身にも秘密があって本来の詩織さんは中学3年生の時に東北地方を襲った地震で発生した津波に飲み込まれて命を落としかけていた。
そこにたまたま居合わせた火星からやって来た女性クローンも同様に津波に飲み込まれて死にかけていたがその女性クローンに契約していた妖魔がなんの気まぐれかその死にかけていた詩織と契約を交わして生き返ったらしい。
その時、津波に流されて重傷を負い子宮や腎臓を失った同学年の少女と奇妙な約束を交わして親友となった。その彼女こそが今私が養女として養ってもらっている幸恵さんだ。
ちなみに幸恵さんと聡さんの間には1学年年下の義弟である健太くんがいる。
彼は幸恵さんから卵子を提供してもらい、彼女の夫である波瑠聡さんから精子をいただき人工授精をして詩織自身の子宮を借り腹にして産んでいるのである意味本当の姉弟と言えるかも知れない。
名前は波瑠沙芽と書いてはるさとみと読む。
肩にかかる程度の春雨のような透き通った白髪が特徴でこれも私のニックネーム春雨の由来になっている。
さて、追加でもう1人、いや3人ほどいる。
ひとりは咲の父親の浮気相手、いや、正確には一方的に淫媚薬で意識を混濁させて下垂体の性的な判断を狂わせて手篭めにしたのだからまあ被害者でしょう。元々は火星人で連れ合いは事故で亡くしていた。
地球での偽名は風間亜希と言い、一時は咲の父と同じ会社の違う部署に配属されていたのだが理事長の愛人になるように当時咲に取り憑いていた妖魔に操られかけたが彼女自身と契約を交わしていた妖魔がそれを跳ね除けて拒んだため事実上解雇に等しい愛知の子会社に1ヶ月後の転属が決められていた。
しかしその数日後、火星で暴動が起き全ての核融合炉は暴走を始め彼ら、本星にいた火星人は全員死滅して妖魔のみが超弩級妖魔として大勢生き残ってしまうという最悪の事態となった。
そんな時に妻の浮気や自分の者での待遇で自暴自棄になっていた咲の父親は彼もまた火星人であり同郷の彼女に目をつけていたが彼女、風間亜希の妖魔がショックで弱っていた事を感じ取り長期出張を命じられたうっぷんバラシに薬物を使い彼女を陵辱して孕ませてしまう。もちろん出血も多かったが彼は同情するどころかその時撮った動画をネタに関係の続行を迫った。
しかし、そんな関係がしばらく続いたある日、彼女は倒れて救急車でとある病院に運ばれて妊娠が発覚してしまう。
さてここでふたり、紹介する。彼女が運ばれた病院はどう見ても異星人しか患者がいない奇妙な病院だった。
そこで彼女は院長である葉類智恵院長に宣告される、「火星人の退化した子宮では子供が中で圧死するか子宮が破裂するかのどっちかだよ」とそして彼女が決断した時、目の前に自分と同姓同名を持ったポニーテールの少女(淫魔)が現れた。今現在自称13才の中学2年生だそうだ。美少女かときかれたら返答に困るレベルだ。淫魔らしく体の発育は身長が135cmなだけを除けば良好らしい。
そして彼女は宣言をする今の妖魔との契約を解除して自分、彼女自身の正体でもある淫魔と契約をするそれがお腹の中の胎芽を預かる条件だった。
そして風間亜希はそれを二つ返事で了承した。
それから9年後、今私の前にはふたりの少女がポニテ女と一緒に立っている。
いやその2人もポニーテールなんだけど違うのは髪の毛の色と背丈はふたりともに140cm前後だったがひとりが金髪で高めの位置で縛ったポニテを解けば腰までありそうなされサラサラのストレートヘア、黒目の美少女、元はあまり美人とはいえない尖り気味のアゴに歯を組み込んだ、咲の家庭教師を1年ほどやっていた咲の父親の性的暴行の被害者でもある火星人の風間亜希、咲の記憶に残っていたその面影は全くない、名前は波瑠真希(はるまき)年齢不詳、20歳未満、いや13歳未満と言っても通ってしまう。
実は彼女の肉体は彼女と契約していた妖魔の記憶にあった彼女の元となった『美少女コレクション』の中のひとりのDNA情報を元に再構築されている。
そしてもうひとりは真希の娘である波瑠花和、髪型は真希と同様に解けば腰までありそうなストレートヘアだが金髪ではなく銀髪、加えて瞳の色が緑がかっていた。私たちよりも4才近く年下だそうだ。小学4年生だそうだ。
彼女達の始祖は大昔に彼女達の大富豪が誘拐や怪しげな宗教団体の信者が産んだ美少女を養女として引き取ったとのことだが、
もちろん信者に対する洗脳がかけられてのことだからこれもほぼ誘拐に等しい。
そして彼らは拉致した彼女達を『美少女コレクション』と称して富裕層専用の広大な超高度核シェルターの中にコールドスリープマシンに入れられて保存されていた。基本火星人のの女性クローンは解凍した彼女達から抜き取った卵子をもとに増殖させて大量生産させられて冷凍保存されていた富裕層の男の精子によって受精させて培養器の中で育てられたらしいが全てが男になってしまうという絶望が彼らに植え付けられた。しかし不思議な事に彼女達女性クローンはこの地球上では相手が地球人の男であろうが火星人の男であろうが交配すれば男女どちらでも作れた、ただ残念な事に彼女達女性クローンは子宮が退化しているために受精、着床までは出来なくて諦めざるを得なかった。そこで考えられたのが咲の母親がやったように権力者に取り入って貧しい少女を騙して子宮の全摘手術を行い移植してそこで産み育てる方法、もう一つは詩織にやったように洗脳した少女を借り腹として強制的に着床させて生ませるやり方、どちらも人道的とは言い難いが花和の場合は受精卵のDNAを妖魔の記憶を元に再構築されている、故に咲の父親とは似ても似つかない。
ちなみに彼女を胎の中で育てたのは妖魔の風間亜希ではなく本体の葉類亜希である。ちなみに波瑠真希と波瑠花和のふたりが何故私と同じ姓を名乗っているのかというと私の義父である聡さんが彼女達を養女として引き取った殻で特に理由はない。
今は帰国子女としてむさし小学校に通っているとのこと。
ちなみに彼女の事実上の母親である葉類亜希は私より1学年上のここの病院の一人娘であり常に肩まで伸ばした黒髪をボサボサにして顔はもちろん全体の肌がカサカサという美少女からは程遠い存在だ。ただし色々と変装というか変態は得意中の得意らしい。
きっと今までも大勢の男たちを騙して来たのだろう。
おっといけない、またしてもスター、じゃなかった、星紫亜さんの存在を忘れていたよ、水星生まれの水星育ち、半導体生物が進化し過ぎちゃった末に中二病をこじらせてA級淫魔処刑執行人になったと言う実体を持たない化け物だ。
映像化した時の見た目は15〜16才くらいの発育の良い娘、結構な美少女と言いたいが赤い癖毛のたぬき顔、あう!
ここから本編始まるよ〜
「ねえ、幸恵、そんなことよりあの理事長のことを少しでいいから知っているだけでも教えてくれないかな」
ボサボサ亜希が詩織の声で言うと幸恵さんはやっと笑顔になって「はい」と答えた。
〇〇電気グループの理事長、その存在自体が謎だった。咲、こと岡浜咲と私、春雨、波瑠沙芽(はるさとみ)の遺伝子上の父親ではあるが実際には赤の他人と同じようなものだ。現に私なんかは女の子だと言うだけの理由で母体である詩織と一緒に海に沈められてサメの餌にされかけた。
咲と私の間にはもうひとつ共通点があって火星人クローンの母親側の遺伝子、つまり卵子の提供者が同じだと言う点だ。咲の場合は計画的だったので経済的に貧しいカルト教信者の娘を洗脳して子宮癌と偽診断させて全摘手術を強行して火星人の退化した子宮と移植交換をしてそれがちゃんと結合してからその子宮内に理事長の精液を射出し受精、着床出産した娘だった。しかし、実質上、愛人関係だったが戸籍上は養子の娘ということになったいたのでグループ会社社員の男(火星人)を淫媚薬と火星人クローンに取り憑いていた妖魔の魔力により強姦させておいたからと言うアリバイ工作を行なっていた。
私に関しては正直言って咲を産んだ後でできちゃった子だったので母親である火星人クローンからすれば流してしまいたい子だったが世継ぎ(男子)を欲しがっていた理事長としてはそのまま産ませたかったところだった。
しかしたまたま理事長の世話をしていた私の母である詩織の子宮内に人工着床させて産ませることにしたらしい。しかしその術後、ほんの2週間遅れで理事長の別の愛人である火星人クローン、こちらもご丁寧に信者の貧しい娘から搾取した子宮をその子宮を奪い移植してそれがちゃんと癒着して安定してからやはり膣内射精を行いその子宮内で受精、着床させて産んだ子だった。そしてその子は理事長が待ち望んだ男子だった。
それからひと月後、突然に9か月近いお腹となって彼らの前に現れた詩織の中の子、つまり私が医師たちが首を傾げながら行ったエコー検査で女の子であると判明した途端に理事長は処分を決断した。
つまりこの〇〇電気グループの理事長が絡んだ火星人クローンはわずかにふたりだけだと私もナッツも、そして咲も考えていた。
ボサボサ亜希という無資格刑事(中学2年生)が、私の義母であり、私の産みの親だった詩織の大親友だった筈の幸恵さんの正体を暴露するまでは。
そしてその途端に私の義弟である健太の大暴走が始まりほとんど同じ部屋にいた8人の幸恵さんを含む私たち少女の体が金縛りにあったかのように動けなくなって、まず咲を跳ね飛ばした健太がまず最初に行おうとしたことは自分の母親である幸恵さんを犯すことだった。いやそれさえ正しいとは言い難かった。何故なら彼の目的は・・・。
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「おやおや、まだ気が付かないの?おじいさんの命令で君は用済みなんだよ、所詮は僕と言う超人と超弩級妖魔を産んでもらうための道具だったんだ、まさかあんたがあんなことになって子宮を失ってしまったのは大誤算だったけどね、詩織なんてバカが子宮を貸してくれるなんて思いもしなかったよ、おかげで君、一応幸恵かあさんと呼ばせてもらおうか?どのみち僕に中身を全部溶かされて美味しく頂かせてもらうんだけどね」
「邪魔だ」と言って健太は動けなくなった幸恵さんから咲の身体を引き剥がしてスカートを捲り上げるとあむけに押し倒して自分のジーンズ脱ぎおろすとパンツの中から小学生とは思えない立派なものを取り出していた。
そしていきなり白い幸恵さんのパンツをずらして差し込もうとしている。
私はもちろん誰ひとりとして身動きが取れなかった。
「みんな1ヶ所に集まってくれて嬉しいよ、ひとり残らず美味しく頂くからね」
そう言って恐怖に怯える幸恵さんの腰をわしづかみにする健太くんの後頭部を金属バットが直撃した。犯人は咲の中の詩織だった。
「あのさぁ、私、健太くんの教育はちゃんとしてって言ったよね?」
確認するように言った声は詩織そのものだったが金属バットを右手に持っているのは咲以外の誰でもなかった。
そういえば咲の見張り?として彼女と火星人クローンを押し付けたことを思い出していた。
それにしてもそのバットどこから出して来たの?と突っ込む余裕のあるものはこの部屋には一人もいなかった。
「これは詩織さんに後になってメールで知らされたことですが『聡さんには気をつけて』と書いてありました、『彼はどうやら火星人クローンと〇〇電気グループ理事長の間に出来た子供だよ』と」
そう言って彼女は私に「何か書くものをちょうだい」といった。
もちろん紙も鉛筆も必要だろう、しかし私はあえて1台のペンタブレットを渡した。何度でも書き直しができるしこれに書いておけば後で他の娘たちのスマホに一斉転送もできると思ったからだ。
その結果彼女が最終的に書き残した内容は大まかに言って次だった。
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火星人は全て火星人の女性クローンとして個体識別にアルファベットの大文字をつけることにする。地球人と理事長の間にできた子には小文字のアルファベットを付ける事にする
火星人Aーーーーー理事長ーーーーーーーー火星人B
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(女子a) ーーーーー 理事長 ーーーーーーーー(女子b)
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(女子c)ーーーーー 理事長ーーーーーーーー(男子 聡?)
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火星人C ーー理事長ーーーーー火星人D
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(男子 x) 理事長ーーーーーー女子d
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理事長ーーーーー波瑠沙芽(詩織の胎)
女子dは後に岡浜咲と判明
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「まあこんな感じだったと記憶しています」
うつろな眼をして幸恵さんは言った。
「そのメールは残されていないんですか?」
とボサボサ、こっちは亜希の方だろう。
「読んだら画面中に煙が噴き出る表示をしてサーバーにあるデータごと削除するウィルスを仕込んでおいたんだから当然でしょ!」
と再びボサボサ、こっちは詩織だろう。いろいろとややこやしい。
つうかスパイドラマビデオの観過ぎでしょ。
「ねえ、いい加減あたしたちってバカなことしていない?なんで詩織さん本人がここにいるのに、なんで直接きかないんだよ」
呆れたようにナッツは言った。そう言われてみれば確かにそうだ。
「そうじゃないですか」とボサボサ亜希
「そう言われたら確かに」とボサボサ詩織、もう訳がわからない。
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(女子c)ーーーーーーーーー(男子 聡)
(幸恵) |
(健太)
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「えっそんなこと書いてなかったよ?」
と幸恵さん。
「うー、それ書いちゃうと幸恵を責めているように取られると困るりますから」とボサボサ詩織。
「しかし8人と関係を持っていたなんて、理事長やば過ぎない?」
と言った私に一つの線が目をひいたが。
「あの、もしかして女子dって・・・?」
「そうですよ、誰が考えても私なんです、私が理事長に抱かれたのは2度や3度じゃありません」
「あのね、咲を責める気じゃなくて超妖魔のさらに上の超弩級妖魔を創造したかったんじゃないのかなあ?」
ボサボサ詩織が言った。
「咲ちゃんの中に棲ませてもらっている間にちょっと気になっていた記憶がありました。
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9歳になって半年過ぎた頃、私はいつものように男を部屋に招き込んでいた。
今日は学校の先生だ。一応家庭訪問だと聞かされていた。
タワーマンションの入り口に設置されたモニターにずぶ濡れになった彼の姿が映されていた。
私はいつものように咲の身体から離れると彼の身体の中に放り込んでセキュリティシステムの部屋番号とパスワードを入力させた。
これはもしもの時のためである。
つまり彼はタワーマンション入り口に立ってから私の部屋に入って来て服を脱ぐまでの記憶を一切持たない。
部屋に入ってきた先生はいきなり私を襲い始めた。
いた、いきなりではなくて私の部屋を訪れる男性が行う予定行事のようなものになっていたが。
「やめて〜!先生」
スカートの中に手を入れてパンツの上から弄るようにして触ってくる先生はもうすっかり咲の虜だ。
「先生、やめて、お願い」
咲は心の中ではそう言うのだが彼の耳にはきっとこう聞こえた筈だ。
「何をためらっているの?はやくそのりっぱなモノで私をつらぬいて」
男はためらうことなく咲の中に挿れて腰をゆっくりと振り出している。
「はぁはぁ、もっともっと激しく、はぁはぁ、お願い」
しかしこれは咲が望んだことじゃない。
そして、実は私と契約を交わしていた超妖魔が望んだことでもなかった。
何故こうなってしまったのだろうか?
私の中の妖魔はすっかりわたしを守ってはくれなくなっていた。
いや、正確には5歳の時に父にレイプされてからだったが。
今日は学校の先生の最初の自宅訪問の日だ。
先生には先に入ってもらって今日は母も父も不在のため母の義父に先生の話を聞いてもらうことになっていた。
「あら、おじいさまいつの間に入っていらしたんですか?」
私の中の妖魔が彼をおじいさま呼ばわりしているのが謎だった。
彼の名は崖新推(がけしんすい)、この国を代表する〇〇電気グループの理事長であり私の母の義理の父だ。そう言った意味では間違ってはいない筈だ。しかしなんとなく違和感があった。
「ふん、たかが超妖魔と言ってもそんなものか」
彼はそう言うと自分のズボンを脱ぎ下ろしパンツの中から大きく反り返った太くて長いものを取り出していた。
彼は部屋の中は照明を落とした。
部屋の中は非常灯レベルの明るさしかなかったがそれの先には輪を描くように虹色に輝く小さな球体がぎっしりと嵌(は)め込まれているのがわかった。
「貴様如き妖魔が私に逆らえるなどと思うなよ」
私は彼の背後からただならぬエネルギーを感じていた。
咲はもちろんのこと妖魔を超えた私でさえ戦慄する力で咲の股は押し広げられて咲の中にそれはねじ込まれていた。
しかし先生は何故咲を助けてはくれないのだろうか?
彼は怯えて微動だにできないように見えた。
「超妖魔を名乗りたいのなら宿主のことなど気にするな、むしろ食糧だと思え!」
咲は激しく首を横に激しく振って喘ぎ声を出していた、いやもうそれは喘ぎ声というよりは絶叫に近かった。
咲の穴はもう決して年相応の処女の細いとは言い難い。
8歳半ばの頃から毎日のように激しく男たちに犯され続けていた彼女のそれはもう性体験を積み重ねたその道の成人女性のそれに近くなっていた筈だ。そんな彼女が激しく暴れてのたうち回っていた。このままでは咲の命が危ない。
私が咲の穴からそれを引き抜こうと理事長の腰を引っ張ろうとした途端に私は彼の中から突然に現れたそれに壁まで吹っ飛ぶほど強く突き飛ばされていた。
それは理事長の分身であるかのようだった。しかもそれは私たち妖魔とは桁違いの化け物、そんな奴らが理事長の身体の中から2体も3体も出てきて私は完全に床に抑え付けられていた。
『やめて、お願い』
情けないことに私はその得体の知れないものに陵辱の限りを尽くされていた。口の中にあごが外れるほど太いものをねじ込まれ、股よりも太く太腿よりも長いものをねじ込まれていた。
いつの間にか理事長の姿が見えなくなってベッドの上でのたうち回っている咲の姿だけが見えた。
その姿は今の私そのものだった。股はあり得ない程大きく開かれてその間に直径が咲の手首の太さほどもあるお大きな穴があいて中の様子が丸見えだった、何か硬い物でその内面の肉は削られて血を噴いていた。その時に理事長は居なくなったわけではなかった。透明化して今も咲を陵辱し続けていた。
咲のあごが大きく下げられて開かれたくちびるが激しく震えて得体の知れない液体が溢れ出していた。
「どうだ、わしと取引をしないか?」
理事長の声が聞こえた。
「こいつの命と貴様自体の自我、どちらかを好きな方を選べ」
『それは私に消滅しろという意味ですか?それとも私をあなたの支配下において咲の身体を自在に操って男喰いにしたいということですか?』
もう何回目の射精だろうか彼女の腹は破裂寸前だった、にも関わらず彼女の穴からその内周にそって勢いよく血の混じった白濁液が吹き出しているのが見えた。
『やめて、お願い、私はどうなってもいいから咲の命だけは助けて』
そういって降伏をすると理事長は実体化して咲の身体から離れた。
もう瀕死の重症に近かったがなんとか一命を取り留めそうな気がした。
私はいち早く彼女の身体に寄り添いその傷の修復をはかろうとしたときにわたしはもうすでに自分の意思では動けなくなっていた。
「たわけが、取引の条件を忘れたか?もうきさまは己の意志では動けんわ」
理事長がそう言った途端、私は小学校の先生の耳元で囁いていた。
『この教え子の腰が抜けるほどやっちまいなよ、その柔らかな肌を舐め尽くせよ、とろけるほど甘くて美味いぞ』
私の意思に関係なく私は咲を学校の先生に陵辱させていた。
ーやめて!このままじゃ咲が本当に死んでしまうー
そう言った時、理事長は私のそばでささやいた。
「バカめ、わしの暗示に引っかかった己の未熟さを恨め、さあこれからきさまは咲を地獄のどん底に叩き落とすのだ」
それを聞きながら私はさらに先生を挑発していた、もうすでに咲の内臓粘膜は摩擦で擦り切れて真っ赤な鮮血を噴き出しながら削り取られていた。
ーやめてください、おねがいだからー
そのおもいもむなしくわたしはせんせいにささやいていた。
『ほらぁもっとこしにちからをいれんとかのじょはよろこばんぞ』
わたしはさくのせんせいにたいするささやきをたにんごとのようにききながらいのることさえゆるされなくなっていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「最後の方はほとんど読み取れませんでしたがこう願ったと予想されます」
ボサボサ詩織はそう言うと続けた。
「おねがいさくをたすけてあくまでもいんまでもかまわないから、くるったわたしをとめて」
その超妖魔は私と私の中にいた星紫亜の共闘でその超妖魔は消し去ることができた。しかそれは果たして正しい決断と言えただろうか?
[少なくとも私たちはその妖魔にかけられた呪いのようなものの存在に気がつかなかった。それにその口調は咲に取り憑いていたようまのような、まさか全ての妖魔が理事長の支配下に置かれている?
健太の暴走も仕組まれたことかもしれない、それに聡さんの存在も気になっている]
珍しく星紫亜が口を挟んできた。
実態がないから各自に突然閃いた考えのようにしか認識されていないのはアレなんだけど。
「ひとつだけあたいにもわかったことがあるんだけどヨォ〜、その〇〇電気グループの理事長の崖新推、そいつは本当に地球人か?それ以前に人間なのか?」
それは以前から私自身も感じていたことだ。
今まで火星人の女性クローンが周りの男や下手をすれは理事長自身も操っていたイメージがあったがその考えは改める必要が出てきたかもしれない。
「つまりその女性クローン達からして全員、いえ、一部の強力な妖魔を除くほとんどの妖魔が最初から理事長に操られていたと」
ナッツが呟いた。
「とりあえず次のアップデートも必要ですね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(幸恵)
理事長ーーーー(女子c)ーーー(男子 聡)
| | |
(女子d咲)ーーーーー- | | |
(女子e)誰かの仮胎 | | (健太)詩織を仮胎
(まだ幼い) | (女子or男子)誰かの仮胎
|
|(まだまだ犠牲者が出る可能性が大)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これってどう言うこと?」
だんだん意味がわからなくなってきた。
詩織曰く、ひとつひとつまとめていくとつぎのようになるらしい。
1、まずいつから理事長が複数の火星人の女性クローンと関係を持つようになったかわからないらしい。
2、最初のうちは自分が内密に運営をしているカルト教団の信者である若い女及びを洗脳して仮胎させたり、本人の意思が強くそれが無理な場合は専属の権威ある御用医師に「子宮がん」などの偽の診断を下させて全摘手術を強行して移植後しばらくしてそれが癒着してから人工受精卵を着床処置、または理事長自ら膣内射精をして着床させていたらしい。
3、できた子の女子には8割方で正常な子宮が育つらしいが例外的に火星人特有の退化した子宮になることがある、この場合2、の方法が適用される。男子は人間女子、又は火星人の女性クローンと関係を持つように指示される、ただし本人には相手を選ぶ権利は与えられない。
4、生まれた女子は強制的に理事長と性的な関係を持たされて孕まされる。生まれた子に関する決まりは3、が適用される。
5、咲の母親である火星人の女性クローンも咲や幸恵と同様に妖魔、もしくは超妖魔を完全に本体を人質に完全に乗っ取られた可能性がある。これで彼女達の奇行も説明がつく。
6、〇〇電気グループ理事長とは何者なのか?同じ人物が続けてその座に就けるとは信じ難いが、ひとつだけ確かな継続事項は存在する。核エネルギー産業に体する異常なまでの執着心と継続だ。
「健太は今はどんな状態ですか?」
不安そうに、幸恵さんは言った。彼女が最初から自分が何者か知っていたのだろうか?
ボサボサ詩織は両足を開き背中を曲げて壁から離れてもたれかかっていた。その状態で健太の膝を曲げた両足で自分の体を挟み込みを向かい合わせに自分の股の間に置いて彼の腰と背中を抱き寄せている。
健太は何か安心しきったように眠りについているようだった。
でもよく見たらボサボサ亜希さん、いや今はボサボサ詩織さんですか?健太の立派なものを自分の完熟マンゴーにさしこんでいませんか?
彼の立派なモノが激しく脈打って、ボサボサの胎内に液体を放出している気しかしないんですが、あなた溶かされちゃいますよ?
「別にあの溶剤のことでしたら私は気にしませんよ?たとえ普通にこの子の精液だとしても私は受け入れちゃいますよ?こう見えても私は100年以上はこの星で生きてきましたから」
そう言うとボサボサ亜希は健太の後頭部を上から押さえつけて顔面を下に向けた。そして自分は上向きに健太の顔を見つめながら彼の唇を奪い、自分の舌を差し込むと大量の唾液のようなものを彼の口の中に流し込んだ。
健太はそれを自然に『ごくり』と飲み込むと両目から少量の涙を流した。
ボサボサ亜希は右手で彼の背中をさすりながら左手は彼の尾てい骨を何度もっ強く引き寄せた。すると健太の立派なモノが再び激しく脈打ってボサボサ亜希の胎内に放出した、もうこれは精液で確定だろう。
「いやいや、これはさすがに花和ちゃんには目の毒です見せないようにしましょう」
私がそう言って彼女の目隠しをしようとしたら意外と落ち着いた声で真希さん「あなたの子度が欲しい」と不可解なことを言い出すと彼女は私を押し倒して上下逆さ向になっておおいかぶさってスカートの中の股間に手を伸ばしてきて完熟マンゴを摩り始めた。
私も彼女のスカートの中の完熟マンゴーの中に指を入れて摩り始めている彼女もパンツを履いていなかった?
「ちょっと、冗談、はぁはぁ、はやめて、はぁはぁ、あー」
私も真希さんも完熟マンゴーから大量のラブジュースを溢れ出しそれを無意識のうちにぺろぺろと舐めながら喘ぎ声を出し続けていた。私の周りでは、と言うよりこの狭苦しい四畳半の板の間でナッツは幸恵さんと、咲はポニテ亜希と、同じように完熟マンゴーを舐め合って、中から溢れ出す濃厚なラブジュースを貪るように喉に流し込んでいた。そして花和ちゃんはそれを見ていた。はずだった。
「助けて、おじいちゃんに殺されちゃう」
見なくても感じる、花和ちゃんは入口のふすまを開けた外の廊下で立っている理事長に向かい合わせに抱き上げられてその立派なモノで貫かれていた。
「はぁはぁ、こうやってみんなはエネルギーを奪い合って最後は、はぁはぁ、あ〜!はぁはぁ、おじいさまに食べられちゃう〜」
私も、そのほかの誰も自分の体を自由に動かせなくなっていた。
「いやぁ〜いたい!もうこれ以上大きくしないで、おなかが裂けちゃう、はぁはぁ、裂ける〜!」
花和ちゃんの両太ももの内側に大量の血が伝い流れるのが感じられた。
私たちは先ほど健太くんが暴走を始めた時と同様に指1本たりと動かせなかった。
おそらくは以前に咲のを貫いた時と同じく真珠を大量に埋め込んだアレだろう。
リアルな花和ちゃんの悲鳴が頭をつんざいた、しかし私達ほぼ全員が快楽の巨大な津波に呑み込まれて何もすることができなかった。
「この国はいい国だな、相手が死に至らなければハラスメントにならないと政権の偉い女性代議士が言ったらしいじゃないか、しかも総理大臣のお墨付きの身分で」
理事長は嬉しそうに言うとさらに何度も花和の身体を自慢のモノで突き刺した。
「おとなしくわしに従い続ければ、わしの子を授け続けたものを、幸恵どもめが」
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幸恵さんの両親はごく普通の農家の家で育ち、恋愛によって育ったはずだった。
父は長男ではなかったので家を出て〇〇電気グループの電子部品製造メーカーに勤めていた。ここではあまり重要ではないのだろうからとりあえず仮名を榊雄二としておこう。
母はごく普通の家庭料理屋の娘だった。
はずだった。
しかし彼女、幸恵はあることがきっかけで自分の出生の秘密を知ることになる。
私立中学校に入ることになった時に入学願書を提出するにあたり住民票の提出が必要となっていたが自分が渡されたその住民票は記載が二重になって見えていることに気がついた。
もう一つ見えたそれは全く見知らぬ女性の名前だった。
その女性は名目上は〇〇電気グループ理事長である『崖新推(がけしんすい)の養子だった、しかし幸恵はその関係は全く出鱈目であり実際には愛人関係であることを見抜いていた。しかもその女性は日本人でなかったばかりか地球人でさえなかった。
幸恵の頭に一つのイメージが浮かび上がりつつあった。
夫は別にいたがその夫との間に生まれた子は遺伝子的にはその愛人である理事長が孕ませた子だった。
そしてそれにあたってその火星人は子を産むための子宮の機能をほとんど持っていなかった。
そこで理事長は自分が運営する宗教団体に帰依していた信者の産婦人科医師を操り信者とその家族である少女を「先祖が犯した罪による悪性子宮がんと誤った診断を行わせて全摘手術を行いその火星人に移植してまで産ませた子は女の子だった。
その理事長はあろうことかその女の子が二次性徴に成長した時、その子にまで手を出していた。
その娘はその日の宿題を終えて明日の準備をして寝室のベッドに入り眠りに入ろうとしていた。
女の子は身に危険を感じてベッドから抜け出そうとしていた。しかし時すでに遅く掛布団と彼女の間には重いものがのしかかっていた。悲鳴は声にならず彼女はそれに股を押し広げらて固くて熱いものをねじ込まれていた。
激しく全身が揺さぶられて、気がつくと身体が破裂しそうなほどの衝撃が全身を貫いていた。それは何回も繰り返し行われ、彼女は気がつくと鮮血に塗れたベッドの上でひとり目を覚ましていた。
その日は多分予想外に早く訪れた生理が酷いのだと思いシーツを交換して洗いにコインランドリーに出して、幼児用の大きめのおねしょ用シートを購入して腰の辺りに敷いた。
その不可解な現象は毎晩続き、3日ほど続けられてとうとう彼女は両親に助けを求めた。
両親は交代で見張ってくれると約束をしてくれた。
それでも彼女は布団に入った途端に何者かに襲われて夜もほとんど寝られなかった。一度自分の中にねじ込まれるとそれはもう抜かれることもなく何度、何度も激しく全身が揺さぶられるほど腰を振られて胎の中に出されていた。
意識を何度も失い気がつくと誰もいなくて全身が冷や汗でベトベトになってパンツはおろかパジャマやシーツが気色悪い匂いの液体と出血でぐっしょり濡れていた。しかし朝が来て両親にそれを伝えても信じてはもらえなかった。
何故ならふたりとも〇〇電気グループの理事長であり崖新推(がけしんすい)が裏の名前で運営している宗教法人の信者だったからだ。
「何もなかったわよ、思春期に生理の時によく見る汚れた、ありがちな夢よ」
そう言われて言いくるめられたように彼女は家を出た。
当然学校では授業に集中出来ずに級友たちと話をする元気もなく公園の近くを歩いて家に帰る途中に彼女は複数の男に拉致されていた、背後から抱きつかれて茂みに引き込まれると彼女はありったけの声を出して助けを呼ぶ言葉を叫んだ、つもりだった。
しかし声は全く出せずに男を誘うような声でこう呟いていた。
「嬉しい、もう私の下着はぐしょぐしょよ、待ちきれないの、だから早く、早く下着をずらして、丸見えになったそこに挿し込んで私を貫いて」
何度彼女は周りにと助ける悲鳴を上げただろうか?
『ごめんねぇ私のご主人様は崖新推(がけしんすい)様ただひとりなの、おとなしく、ここでやられちゃってね』
そう聞こえたと同時に彼女は男たちを挑発していた。その声の主は彼女が幼少期から友達のように親しみ馴染んできたはずの声だった。
「いくじなし、私を満足させられないの?男なら何発でも中に出してみなさいよ」
『どうして私はこんなことを言っているの?』
彼女は自問をしながら意識を失っていた。
気がつくと彼女は聞きなれない名前の病院のベッドに寝かされていた。彼女の傍らで両親が泣いていた。
「お前は私たちのご先祖さまの悪行のせいで呪われているんだよ」
父親らしき男が言った。
「あなたは学校の帰り道に不良学生を誘惑して自分を強姦させたんだよ、彼らも悪いがおまえも悪い、お腹にできた子を産み崖新推様に差し出すことで私たち先祖の罪は浄化される、共に罪を背負おうじゃないか」
父親はそう言っていたが彼女本人は納得がいかないかのようだった。
しかし彼女がそれを否定しようと口を開いた時、そばにいた看護師が彼女の右腕、ひじの内側にある静脈に太めの注射を刺して黄色い液体を注入していた。彼女の瞳は白く濁って空になり、ひと言つぶやいた。
「私、尊師様の『崖新推様』のためにりっぱなあかちゃんをうみます」
そう言った彼女の意志とは裏腹に大量の涙が両目から溢れてほほを伝って流れ落ちた。
『ごめんねわたしだって命は惜しいの、いくら超妖魔だからってあんな奴にはかないっこないもの』
どこからか声が聞こえたような気がした。
そして9ヶ月と少し月日が流れた頃彼女はふたりの女の子を出産していた。
ひとりは私、もうひとりはだれだかわからない女の子ふたりそろって別々のベッドに寝かされていた。
泣いている私たちの両親と思し女性、いや、どう見ても今の私より少し年上の女の子にしか見えなかった。
「双子の場合、妖魔の能力はどうなる?」
「半分以下に低下します」と男性産婦人科医は言った。
影しか見えないその男は冷淡に少女に問いかけた。
ふん、役立たずが」
「ではこの子たちを保育管理室に移送させます」
男性産婦人科医のひとりが言った時その男は言った。
「ならぬ、その子たちの目の前で自分の母親がレイプされるところをたっぷりと見せつけてやるのだ」
「それはあまり良い趣味とは」
男性産婦人科医が言うとその男は睨み返して言った。
「ならばお前がここですれば良い」
男性産婦人科医は突然、産後間もない母を入院着のまま犯し始めていた。
何度も心の中で『やめて!』と叫ぶ母、しかし彼女の口から出た言葉は。
「先生、お願い、汚れた子供を産んでしまった私を浄化してください」
言っている言葉とは裏腹に母は心の中で何度も助けを求めたが居合わせた彼女の両親は何もしてくれなかった。それどころかとんでもない事を言い始め出した。
「どうか崖新推尊師様、我が娘を、汚れた娘をその偉大な神筒で浄化してください。
その時の恐ろしい光景は中学生に遊学する今でも時々夢の中に出てくる。身体中が引き裂かれて血まみれのベッドの上で全ての関節が引きちぎられて手足がもがれて頭がひしゃげた母。それを行った男に母の両親は平伏していた。よもや自分達も同じ運命を辿るとは思いもしなかっただろう。母の両親も次の瞬間には惨殺されていた。
何故私は今になってそんなことを思い出したんだろうか?わからなかった。
私ともうひとりのわたしは別の家に引き取られたようだった。だったと言うのはその後彼女がどうなったのか全く知らなかったからだ。
私はそうして無事に私立中学に入学した時に不思議な女の子に出会った。
佐原詩織、口数が少なくてあまり他人の家庭環境とか聞いて来ないのは正直言って助かった。自分が呪われて汚れた娘だとは知られたくはなかった。
もちろん彼女とは趣味とか話が合うと言うこともあったが。
2年生になって少し経った頃私は母と同じ体験をした。
これから寝ようと布団に潜り込んだ時に掛布団と私の間に何やら重たいものがのしかかってきていた、助けを求めたが声が出ないばかりかいくら暴れても誰も助けに来てはくれなかった。
私の股は大きく弾き可憐ばかりに引き裂かれて体の中に熱くて固くて太いものをねじ込まれて何回もそれを押し込んだり、引き抜かれたりを繰り返していた。私は激しく首っ横に振りながら暗示にかけられていた。
「佐原詩織という女がいるだろう、あいつを殺せ」
朝目が覚めると私のパジャマはパンツを貫通した織物と鮮血ででぐっしょり濡れていた。
幸いシーツまではいってなかったので助かったがパンツの匂いを嗅いだらいつものおりものとは違う鼻を突くきつい匂いがした。
起きあがろうとしたが下腹部と腰が痛かった。
股も裂けるような激痛が走り正直言って休もうかと思ったが中間テストが近いので休むわけにはいかなかった。
よく聞くジョークだが『学校がうちにこればいいのに』、本当にそんな気分だった。
いつもなら30分もかからない道のりを今日は1時間以上かかってしまい遅刻寸前だった。
「おはよう」
やっとの思いで席に座った私にめずらしくすぐ前の席の詩織は笑顔で声をかけてきた。正直腹立たしく感じたので彼女の頭を脱いだ上靴でひっぱ叩いてやった。
すると彼女は怒るどころか意外な行動に出た。
いったん席を立つとこっちを向いて大股をひらいて腰掛けた。知らない間に彼女の両手が私の膝をつかんで股を全開にしていた。そして・・・
「こ、こら!何故に他人のパンツの股間、勝手に触る」
私は思わず叫んでしまっていた。ほんの一瞬だったが詩織はスカートの間をかいくぐって私のパンツの股間に触れていた。
昨夜の悪夢を思い出して背筋が凍ってしまって過剰反応をしてしまったのかもしれない。
「あ、ごめんなんか柔らかそうだなって思ったらつい」
真顔で言ってきた。こいつは真性の痴女か?そんな思いが横切ったが詩織は少し含み笑いをすると自分の両足膝を両手で背もたれまで高く持ち上げるとそのままくるりと左方向に180度回転をした。
どうやら直視してしまった男子が2〜3人鼻血を吹いている。
私も直視をしてしまっていたが詩織は間違いなくパンツを身につけていなかった。
気がつくと下腹部や腰、の激痛、股の間のヒリヒリがかなり収まってきたような気がした。
その日はやっとの思いで家に着くと疲れ果ててしまっていた私は宿題も食事もすることなく布団に潜り込んでしまっていた。
仰向けになっても、左を向いても、右を向いても、うつ伏せになっても下腹部や腰、加えて股の間がヒリヒリしてなかなか眠りにつけなかった。
やっと眠気が訪れきた頃だろうか?仰向けになっていた私の腰が突然に高く持ち上げられてパジャマズボンが生理用パンツと一緒に下げられそうになった時、聞き覚えのある声が聞こえた気がした。
「私の親友に何をする気?」
その途端にそれの気配は消えて、その代わりにその声に私は限りない安心感を与えられて安らかな眠りについていた。
しかしその時に昨夜に襲ってきた時のあいつの言葉が耳の中で何度も繰り返してリピートされていた。
『佐原詩織を殺せ、これは尊師様のご意向だ、佐原詩織を殺せ』
次の朝、私はまだ治らない腰と下腹部、そして股間のアソコの痛みを堪えながら登校していた。
3階建て木造の校舎なのに階段はしっかりと手すりも造られていて足元を心配する必要がないのも助かった。
私は階段を登り切って油断していた詩織のすぐ後ろを登っていた。私は後ろから彼女の腕をつかみ、思いっきり強く引っ張り上げるようにしてその華奢な体を投げていた。彼女の身体は宙を高く舞い階段の踊り場付近まで真っ逆さまに飛んでゆき階段の縁に激しく後頭部をぶつけて血を大量に吹き出して壁に激しく背中から叩きつけられているのが見えた。
これで尊師のご意向は叶えられた。私は何故かそう思ってしまっていた。これで毎晩怖い思いをしないで眠りにつける、そう安心した瞬間だった。
それは突然に私たちを襲ってきた。
激しく縦に『ドスン!ドスン!』と突き上げるような衝撃が襲ったかと思うと目が回るような大きな強い横揺れが始まっていた。それが2分以上は続いただろうか?校舎は崩壊して私と詩織は壁などに叩きつけられていた。
それが収まって気がつくと詩織の胸を裂けて尖った木材の一部が貫いていたのが目に入った。
「津波だ!」
誰かの叫び声が聞こえた。
私はしばらくして襲ってきた濁流に飲み込まれて意識を失っていた。
「おめでとう、お前はわしの期待通りに佐原詩織を階段から突き落として殺害してくれた」
そんな声がどこからともなく聞こえてきて気がつくと私は近くの小高い丘の上にある小学校の体育館んにびっしり敷き詰められた仮ベッドの上に寝かされていた。
私のすぐ隣で父と母が泣いていた。私のお腹に包帯がぐるぐる巻きにされていた。いかにも野戦病院みたいな雑な巻き方だと思った。
そこで私は信じられない言葉を聞いた。
私の場合は発見救助も比較的に早かったが腹にがれきとなった木材が突き刺さっていて子宮などの内臓が細菌によって腐敗が進んでいたという。重傷と言うべきかもしれない。
懸命の救命治療は続けられたが派遣医師団が最終的に下した判断はこれ以上の腐蝕を防ぐために肝臓の半分と子宮のほとんどと右腎臓及び膀胱と小腸の一部の摘出だった。
助かることを思えば安い代償かもしれないがこの先とても辛い人生を歩まされることになる。
絶望に打ちのめされて数日が過ぎていた。
私はその時近くを通った男の言った言葉に愕然とした。
「ふん、子宮も卵管も無くして子供を産めなくなったメスガキに用はないわ今晩中に始末するか」
それは尊師と言われていたあの男の声だった。もうこれは死刑宣告に等しかった。
今日も私はその言葉を思い出して両手で顔を覆い隠して泣き出した。
重傷を負った娘の父親は一瞬怒りの表情をあらわにしたが握りしめた拳をもう片方の手で必死になって押さえて悔しがっていたと言う。
どうやらすぐ隣で私の心中も考えずに発言した親娘に対して恨めしげな目をして睨みつけていたと言う
仮ベッドで横になって泣いている私のかたわらに寄り添うとそっと耳打ちをした娘がいた。
『大丈夫、人生が終わったわけじゃないし、赤ちゃんのお部屋も半分以上なくなるけどまだ卵を作る部屋は残るから』
そう言ってその娘は私の腹部から下腹部に軽く触れると一瞬だけ鋭い激痛が走ったがすぐに安らかな気分になって眠り始めていた。
『もしも心に決めた好きな相手が出来たら私に君の卵をちょうだい、私が人工授精して私のお腹の中で育てて産んであげるから、それから君の下の世話は私がやるよ、だって、もう君とは大親友なんだから・・・」
彼女の顔を見て私は驚いた。その顔は紛れもなく私が階段から引きずり落として頭蓋骨を割って、その後の地震による建物の崩壊で破れた壁の先の尖った破片に胸を貫かれた詩織の姿を私はちゃんと見ていた。それに彼女は1週間以上行方不明になっていたと聞いた。
とてもじゃないが生きているはずがなかった。
「詩織、あんた死んだはずじゃ」
思わず叫んでしまっていた私の口を彼女の左手が軽く私の口を塞いだ。
「ごめんね、私、多分あなた達が言っている詩織じゃないと思うの、父だと言っている男の人も、母だって言っている女の人も私は知らない、姉だと言っている少女の事も、もちろんあなたが誰かなんて知らないけど、そもそも海辺を歩いていた前の記憶もないし、でもその詩織っていう娘にとってはあなたはとても大事な親友だったと思うよ?」
そう言ってくれたのに私は何度も理事長である崖新推尊師の命令に従い彼女を何度も罠にかけた。
プールの授業ではそこにある吸水口にわざと誘導して溺れさせようとしたり、調理実習ではさりげなく毒を混ぜて殺害しようと図ったがどれもことごとく失敗をした。
そうしている間に中学を卒業して高校に入りもう既に3年生の6月に入ろうとしていた。
何故そこまで作戦が実行に移せずに遅れてしまっていたのか?
それには訳がある。私は子宮のみならず膀胱(膀胱、おしっこをためる場所)小腸と肝臓の一部も摘出したために色々と彼女のお世話になっていた。
特におしっこなどは内部にためておく場所がなくなったので手術で外にパイプを出してポリ容器に溜めて定期的にその袋を交換してトイレに排出しなくちゃいけないんだけどそれを彼女は献身的にやってくれていた。そんなある日また尊師様が私を抱きにきてくれていた。
彼はいつものように激しく私を貫いて卵管より下はただの太いラグビーボール状のチューブになってしまった私の中にたくさん出してくれるとと次の詩織の殺害に関する指令を与えてくるのが常だった。
しかし今度は彼女、佐原詩織に〇〇電気グループのアルバイトを紹介しろと言ってきた。
私は悩んだ挙句その指令に同意をした。というよりも私には最初から選択権などなかったのだ。
断れば母のように犯されまくった挙句、手足を引きちぎられて生きた生身のまま食い荒らされる。
そのイメージだけが鮮烈に植え付けられていた。
仕事内容を知ったらすぐに断られるに決まっている、そう思った。
誰だって愛人と言ってもおかしくないくらい若い女性の養子を何人も囲っている男の身の回りの世話をする仕事と言ったら誰だって性欲処理の仕事を思いつくだろう。しかもその愛人、もとい養女が臨月間近となればなおさらだった。要はその愛人の代用品だ。
つい最近まで8ヶ月も別の少女が8人くらい担当していたらしいが全員、理事長に孕まされたらしい。彼女たちはその後どうなったかは知らない。尊師である理事長の意向に違を唱えることは反逆行為とみなされて私の母のように八つ裂きにされてしまうのは確かだ。
しかし意外にも彼女は二つ返事で同意してくれた。
しかも「今ちょうど金欠だったんだ、ありがとう」とまで言ってくれた。
そして私は尊師の元に詩織を送れば妖魔はおろか淫魔でさえ憑いていない彼女が尊師の性奴隷になることは知っていた。
しかし私の中に彼女に関して二重の記憶があることに私も気がついていなかった。
それを知ったのは偶然に詩織の娘であり今は私の養女である沙芽の親友であるナッツこと夏野明美に喫茶店で偶然に遭遇していろいろ沙芽の昔話に関してきかれたときだった。
その時になって矛盾にやっと気がついたのだ。
私が詩織に罠を仕掛けてどこの国でさえ違法極まりない私の尊師である〇〇電気グループの理事長の身の回りの世話をするマネージャー的なアルバイトと騙して確か6月20日ごろに面接に行かせた記憶だった。
しかしそれの本当の実態は理事長を務める崖新推の元に送り彼の怪しげな能力で貸し切り愛人として奉仕させる事実上の人身売買だった。そこまでは私も把握していた。
しかし私は8月には入ってから私を抱きにきた時に言っていたセリフを思い出していた。
「あの佐原詩織は素晴らしい女だな、私のこんなにもデカいものでも平気で受け入れてくれるし、最高に苦しげな表情で悲鳴を上げて暴れて喘ぎまくってくれる、わしは何十人もの女子を貫いてきたがあんなにもイキが良くて激しい女子は初めてじゃ」
そこまで言うと尊師はひと呼吸置いてニヤリと気味の悪い笑みを浮かべると続けて言った。
「ところで試しにあの女子の胎にわしと火星人の受精卵を着床させてやったんだがうまく育っていてな、こうしてお礼の報告がてらお前を抱きにきてやったというわけだ」
さすがにそんなに酷い話は聞いていない!と危うく抗議をしてしまうところだった。しかしそんなことをすれば私は母と同様に八つ裂きにしてもらえて彼の血と肉となる徳を与えられるだろう。
「ある日わしは詩織に対する禁欲生活に耐えられなくなって抱きに言ってやったわ、うつろな眼をして泣いておったがそれがわしの闘争心に火をつけた、いざ始めると今まで以上にのたうち回り喘ぎまくってくれて最高な女子じゃ、しかも肉を削りまくり大量に出血させてしまったにも関わらずあやつの胎の子はすくすくと育っていたわ」
尊師はそう言うとその日は満足そうに私の元から消えた。
事実彼女は6月20日から学校に来なくなって11月のある日に、私の今の夫である波瑠聡と再会していた。
彼女は聡の話によると12月始めごろから2月の初めまで付き合っていたらしい、その頃のは私は尊師の言っていた借り腹の件はすっかり忘れてしまっていた。夏野明美さんと話をするまではだったが。
もしかしたら尊師に記憶操作されていたかもしれない。
尊師はそれからも時々私の前に現れて行為をしていくと満足して去っていった。
ただ不思議だったのは彼はそれ以降は私に対しては激しい行為行わなくなったことだった。そっち系統のプレイは詩織に求めるようになっただけかもしれない、それだけだったかもしれないけど。
「ねえ、幸恵おばさん、ちゃんと私の話を聞いている?」
夏野さんが心配げに私の顔を覗き込んでいた。
「ごめんなさい、ちょっと考え事をしていて」
「ねえおばさん、ナッツたら何回誕生日をきいてもちっとも教えてくれないんだよひどくない?」
「それなんだけどね、詩織もいつ産んだのか覚えていないって言うのよ」
しかし例のテロ事件で沙芽を引き取った話になった時に
そこで初めて私は記憶の矛盾に気がついた。
それまでは沙芽は私とのDNA鑑定をあえてしていなかった。
親子関係はなくて当然だったからだ。
しかしまさか詩織とも聡とも血縁関係のなかったことには驚きが隠せなかった。
わたしのひとり息子の健太は海外にいる詩織に私の卵子と聡の精子を人工授精してもらって彼女の胎の中で育ててくれた子だ。
それでは沙芽が詩織のお腹の中にいた期間と健太が詩織のお腹にいた期間が完全に被ってしまう。
「考えられるのは沙芽も詩織の子供じゃなくて別の誰かの受精卵を貸胎した可能性ですよね?」
夏野さんが言った時に私は自分のスマホに未読のメールがあったことに気がついていた。送信元は詩織のスマホのメールアドレス。
送信日時はあの忌まわしい事件が起きた2週間前だった。
しかし受信時刻はたったの3分前、そんな事などあるのだろうか?とメールを開くと次のような内容だった。
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前略幸恵様家族揃って元気でしょうか?
私がこの世からいなくなってから数々の疑問点や矛盾が生じていると思います。一つ一つ説明するから落ち着いて聞いてね、じゃない読んでね。
まず第一に沙芽は私の娘ではありません、とても悲しい人ととても心の脆い人との間にできた受精卵を私が引き取って育てた娘です。
つまり健太くんは私にとっては貸し胎2号さんです。
細かく説明するとどこのスペースオペラやねんって突っ込まれそうになるので割愛しますが
幸恵が紹介したバイト先で知り合ったおふたりが母体の都合上子供を産めないとお聞きしましたので子宮を貸すことにしました。
おっと、おっしゃりたいことはわかります。
それでも計算が合わないんじゃーい、確かにそうです、だからアリバイ工作で私は3月31日に日本を立ち最終日に実は聡さんとラブホでオールナイトでバッコンバッコンしたと口車を合わせてもらったんですがあのおくびょうヤローまだ言えてないんですね?
はい、ここからトンデモな話になります。
実は私は沙芽を10月の末ほぼ11月の初めに産んでいます。
それでも早産ですね。
しかも場所は木星の衛星のひとつレダの地上で
正確には私は沙芽に産んでもらいました。
おまけに地球を発つ時はサメに片手と片足を喰われてましてほぼ死にかけてました。それでも彼女は私を助けてくれたのです、お腹の子が沙芽なだけに、
ここ笑うとこですよ?ちゃんとわらってくださいね。
気がつくと私は頭上に巨大な木星を見ながらサメ、じゃない沙芽を産んでいました。とても優しい子です褒めてやってください。
真空のはずなのに生きてゆけたのは沙芽がいたからです。
シールドとか言うもので私を守ってくれたらしいです。
多分ですがレダでそれから授乳をしながら、実際に離乳食のようなものを口移しに食べさせてくれたのは彼女でしたが。
地球時間で12月に入った頃、木星大気圏内や土星、その周辺の惑星も彼女に連れて行ってもらい探索してとても楽しかったです
あのプラズマですか強力な電磁場とプラズマの柱は壮観でした。
あ、本題から外れましたね、出産時間のアリバイトリックを公開します。
私の中の沙芽は私を少しでも元気づけようとしたのか、それとも早く私を助ける能力(ちから)が欲しかったのか時間を9月頭から5ヶ月程巻き戻しました。
だから幸恵の頭の中には4月から9月頃までの記憶が二重に存在しているはずです。
一応忘れてもらう暗示はかけておきました。
でも特に強い暗示じゃないので思い出そうとすれば割と簡単に思い出せるはずです。
でもそれで私に対して罪悪感を持たないでください、私が選んだ道ですし、私はいつもあなたのそばにいますから。
幸恵〇〇電気グループのアルバイトに出かけてから幸恵に対してあの人がそこまで酷いことができないように護符をつけておきました。火星人の妖魔でも淫魔でもない特別な奴です。
では失礼します。
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私は夏野さんに気づかないように涙を流していたら彼女はボソリと言った。
「幸恵さん、これ偽装メールだよ、本当の送り主のメアドは春雨のスマホだね」
それを聞いた時に私はおとなげもなく夏野さんの前で大泣きをしてしまっていた。本当はなんとなく気がついていたんだ。沙芽の中に詩織がいた事に。
私は本当に許されていいのだろうか?
私と尊師のズブズブな関係はいまだに続いている、心は拒絶しようとするのだが身体は尊師を受け入れてしまっていた。
正しくは私が尊師の逞しい身体とモノを求めているのかもしてない。
別れ際に夏野さんがボソリと呟いていた。
「それはしょうがないですよ、あたしたちの産みの母親が、本当の意味での母親があんなに惨たらしい殺され方をしたんですから、人間はとても弱い生き物なんです、でもあいつは・・・、あたしたちにはそれでも進む道しか残されていないんです」
その言葉の裏には夏野明美と私、幸恵が双子の姉妹だったという意味があった事に私はすぐには気が付かなかった。
私は何度も詩織を裏切った。そして私はまたしても彼女たちをピンチに陥れていた。
しかもまだ8才の花和ちゃんまで尊師の御神筒で貫かれて引き裂かれようとしている。
でも私は、あたしは奴とは縁が切れない卑怯者だ。
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「ねえ、おじいちゃん、あたしのお姉ちゃんたちに随分と酷(ひど)いことをしてくれたじゃない」
突然にどこからともなく声が聞こえてきた。
「ねえローガイおじいちゃん、今自分が貫いているのが花和ちゃんに見えた?ローガンがよっぽど進んでいるみたいだよね」
「誰だ⁈」
そう言って叫んだ。
「おじいちゃんってそうやって恥知らずにも孫や曾孫にも手を出したよね」
突然に私たちを縛り上げていた金縛りが解けた。
「おじいちゃんに恥知らずなんて言ってもわからないよね?だって幸恵ママにさえ手を出しちゃうようなクズ男君だもの」
そう言われてよく見たら確かに貫かれていたのは全く違う少女。
しかも私たちよりは年上に見えるが何歳だろうか?
「消えて、おじいちゃんのアストラルボディ」
そう言うと言うと理事長の姿は消えて幸恵さんによく似た女の子に姿を変えた。
「来るのが遅いよ加世ちゃん」
ボサボサ亜希とボサボサ詩織が同時に言った。
「誰よそれ」と私がきいた。
ボサボサ亜希はあたまをかきむしりながらいった。
「少なくとも12人くらいいるかな?みんな幸恵さんの娘さんですよ?ちなみに私が代理母ですが何か?」
覚えていないんかい!
そんな重い台詞吐きながら頭掻きむしるな、もうその辺にフケの山が20cmほど積もっているでしょうが!
ハルサメとナッツ 14 この身体は誰のために
終わり
15に続く