まっちゃん

滋賀県栗東市在住。夢売る居酒屋【〇〇〇屋】店主。やりたいことがない。特技がない。お金がない。経験がない。人脈がない。そんな無い無い尽くしから、まさかの飲食店オーナーに転身。48歳で起業した猪突猛進野郎です。人との出逢いで人生は変わる。誰かに勇気と希望を与えられれば嬉しいです。

まっちゃん

滋賀県栗東市在住。夢売る居酒屋【〇〇〇屋】店主。やりたいことがない。特技がない。お金がない。経験がない。人脈がない。そんな無い無い尽くしから、まさかの飲食店オーナーに転身。48歳で起業した猪突猛進野郎です。人との出逢いで人生は変わる。誰かに勇気と希望を与えられれば嬉しいです。

マガジン

  • 感じるままに。今、この瞬間に。

    感じたことを忘れないように。その瞬間に文字に起こして、詩として残す。潜在意識と会話するように。人生に迷った自分のために、そして、同じように人生に迷っている誰かのために。

  • 実録・出逢いで人生は変わるのか?

    人生に迷い続けた男のノンフィクションストーリー。成幸を夢見るアラフィフ野郎は、果たして今からどんな人生を送るのだろう?数々の出逢いをキッカケにもがき苦しみ、変わり続ける愛と夢と希望の物語。第1話からお読み下さい。

最近の記事

待望の幕開け

 『ありがとうございます!』僕は喜びを爆発させた。とはいえ、周りの人からは爆発してるようには見えないだろう。なぜなら、僕はとても感情表現に乏しい奴だから。それでも、本当に爆発していた。当時、今年一番の喜びを僕なりに。  『ホント、運がいいですね。普段、週末は来ないんですよ。今日はたまたま〇〇先生がいらっしゃるんで来たんです』と。さあ、いよいよスリッパーズ吉田さんの鑑定が始まりだ。  まずは両手のひらを見せて、次に名前と生年月日を書いた。『うーん。運命線はしっかりしてますね

    • その夜、二度目の奇跡

       滋賀行きの夜行バスの出発時間は23時30分。東京駅に戻るタイムリミットは23時15分。ならば、逆算して22時40分には退店する必要がある。しかし、時間は残酷に過ぎて行く。そして、グラスの中の麦酒も胃の中へ吸収されて行く。スリッパーズ吉田さんはお連れ様を鑑定中であり、なかなかタイミングはおとずれない。当然、僕は焦り始めていた。『やばい!』バス代を捨てて、帰りを24時間後にスライドすべきか、占ってもらうのを諦めるべきか。二択を迫られていた。  自分自身に問いかけることにした。

      • 訪れたチャンス

         さて、話を戻そう。3月21日。場所は東京、中野駅からスグ。麦酒が美味しい居酒屋。入店して一時間が過ぎた頃、ついにその時がやってきた。スリッパーズ吉田さんがやってきた。この日のために、この瞬間のために僕は準備をしていた。メディアに登場する時は決して見せることのない、スリッパーズ吉田さんの素顔を検索し、脳裏に焼きつけていた。そう、いつでも声をかけられるように。訪れたチャンスを見逃さないように。  目が合った。「こんばんは」僕は声をかけた。「こんばんは」スリッパーズ吉田さんが微

        • 出逢いは思いと行動の結果。

           『あの店に行けばスリッパーズ吉田さんに占ってもらえるかも』。いつからか、そんな期待を抱くようになった。問題はいつ自分の心にゴーサインを出せるかである。しかし、東京=遠い、東京=お金がかかる、そんな先入観と経験値が決断を鈍らせてもいた。冷酷に月日は過ぎていく。時間の大切さに気づかないまま、年齢を重ねていた。  職を変え、年号は変わり、悩み事すら変わっていった。『あの時、何を占って欲しかったんだろう?』なんて思い返すこともあるが、状況と環境が変わった今だから言えることは、『あ

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        記事

          諦めから希望へ。

           行きたい。でも、行かない。行けない理由をつけて。行きたいと言いながら、なかなか行こうとしなかった。行動に移さなかった。優先順位を下げて。滋賀〜東京は約500km。その実際の距離以上に “行きたい居酒屋”は遠い遠い場所だった。  しかし、僕の頭の中にはしっかりインプットされていた。決して記憶が薄れることなく、いつでも言葉にできるほどに。スリッパーズ吉田さんのブログ記事のありがたいメッセージと共に。  スリッパーズ吉田さんは無償で占いをしているらしい。 “基本的に紹介者がい

          諦めから希望へ。

          僕は○○だ。

           人生に迷い、進むべき道の選択に悩んだ僕は他力にすがっていた。「スリッパーズ吉田さん、占ってください」。どんな文章を書けば取り上げてもらえるかを真剣に考え、スマホサイトやインターネット番組に投稿を続けた。『今度こそ』、『今夜こそ』と、期待と自信を込めて。大阪でのトークライブにも参加した。『ここなら』と可能性を信じて。しかし、僕はことごとく現実を突きつけられ、思いを跳ね返された。そして、あきらめた。そう、僕はあきらめやすい性格なのだ。  とはいえ、僕のスマホにスリッパーズ吉田

          僕は○○だ。

          信者になった僕。

           毎朝、僕のスマホに送られてくるブログ記事。スリッパーズ吉田さんと、巷に数多く存在する他の占い師さんとの違いを認識するのに、さほど時間はかからなかった。そのメッセージ性に富んだ内容、読者を正しい方向に導こうとする、数々のありがたいお言葉。スリッパーズ吉田さんは占い師だが、僕の解釈では占いというツールを使ったメッセンジャーであり、自己啓発家である。僕は思った。『この人は間違いなく本物だな』と。  メディアでは“とにかく当たる”と、話題になっていたスリッパーズ吉田さんの占い。多

          信者になった僕。

          会いたかった人

           僕が会いたかった人。そして、この居酒屋で念願叶って会えた人。まずは、その人について説明しておこう。僕がその人のことを知り、興味を持ったのは今から3年以上前。4年になるかならないかだと思う。その頃の僕は自分の現状に不満を抱え、将来に不安を抱いていた。『このままでいいんだろうか?』『何とかしなきゃ』『どうすれば現状を打破できるんだろう?』と、人生に迷い込み、もがいていた。そんな僕に何かを感じ取って欲しかったんだろう。妻がLINEにあるブログ記事を貼り付けて送ってくれた。それは、

          会いたかった人

          待ち人、来たる!

           JR中野駅から徒歩2分。目的の居酒屋には迷わず辿り着けた。階段を上がると、「いらっしゃいませー。御予約はいただいてますか?」と女性スタッフが迎えてくれた。予約してなかったことを一瞬後悔するも、数秒後には安心する僕がいた。そこは予想以上に小さなお店。スタッフさんに聞くと、週末に予約なしで入店できたことがラッキーとのことだった。  麦酒に特化しているこの居酒屋。現代のサーバーと昭和のサーバー。二種類のサーバーを駆使して、10種類の麦酒を提供。【注ぎ分け】というスタイルで評判を

          待ち人、来たる!

          2020.03.21

           東京、中野にある某居酒屋。ある人との出逢いを求めて、僕はここを訪れた。そこに行ったからといって、実際に出逢える保証なんてない。出逢える確率はどれぐらいなんだろう?普通に考えれば、出逢えない可能性の方が高いことぐらい理解している。とはいえ、そこに行かない限り、出逢える可能性はゼロである。でも、逆にそこに行けばどうだろう?可能性は五分五分である。出逢えるか?出逢えないか?この問いかけに対してなら。  可能性が五分五分なら〝行かない〟という選択肢はなくなった。それどころか、『な