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森博嗣 人形式モナリザ 感想

私は森博嗣のS&Mシリーズは8作、Gシリーズが3作、スカイクロラシリーズは前作読んでいます。森博嗣の引き込まれる文章、キャラクター、科学的トリック、考えさせられる哲学?などが好きです。

※以下から、人形式モナリザのネタバレが含まれます

今回の人形式モナリザはVシリーズで初めて読みました。その中でやっぱり瀬在丸紅子と保呂草がとても興味深いです。特に瀬在丸紅子は他シリーズに出てくる時と年齢が違うせいか全く違うキャラクターに感じます。それこそS&Mシリーズの西之園萌絵みたいな。
凄く頭がキレるわりに時として陽気で、特に林に振り回されてるところなど犀川創平と西之園萌絵のような。自分の中ではGシリーズの瀬在丸紅子のイメージがあったので、どちらかというと真賀田四季のようなイメージでした。今回読んで、全然違うなーと思えてそこも面白かったなと。

今回の犯人については、容易にわかるのではないかと思います。トリック云々は抜きにして登場人物的に美娯斗屋の人間か犯人のみだと思ってました。
ただ、トリックに関して滑車と糸で腕を下げるのはできてもあげるのは難しいんじゃないかなって気がします。
ただ、人形とモナリザ、どれがモナリザなのかという部分は非常に良かったです。

ところで何でモナリザなんでしょうか?自分的には今回が神と悪魔と人形という関係からレオナルド・ダ・ヴィンチが宗教画を多く描いてたことからモナリザだったのかなと思います。人形と人間と神の関係を書いてるところが面白いなーと感じました。我々は神の操り人形なのか、自分を操っているものは何かみたいな。
あと、亮を殺した犯人は誰なのでしょう?やっぱり麻里亜?最後の文章にあるように巳代子?

分からない点も多くありますが比較的にこのVシリーズの初めを楽しめました。

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