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悲しいクリスマスデートの想い出💔

昨日はクリスマスイブでしたね。
皆さんは素敵な一夜を過ごせましたでしょうか。
私は家族とともに、クリスマスパーティーを楽しみました。

昨日の記事で、少しばかりクリスマスをディスるようなことを書いちゃいましたが、だからといって、子どもたちに親の個人的な価値観を押し付けるわけにもいかないので、形ばかりのパーティーは、赤ちゃんの頃から毎年おこなっているんですよ。

ただ、クリスマスにはあまりいい想い出がないんです。ほんとは、墓場まで持っていくつもりでしたが、もしよろしければ、私のお話しを聞いていってくださいな😊


あれはもう数十年も前のこと。
大学の通信教育部で必死に勉強していた時のことです。

年上だったお相手の方は、一度4年制大学を卒業した後にもう一度勉強したいと、フリーターの道を歩みながら通信制の大学院に入学していたんです。

一方、私はといいますと、当初哲学科に所属しておりましたが、お相手の方のススメで法学部に転じました。

「そんなに勉強が好きなら弁護士を目指したらどう?」って。

形而上学けいじじょうがくも大事だけど、将来を見据えたら実学を身に付けたほうがいいよっていう助言も受けました。

その方とは、3年くらいお付き合いさせていただいたのですが、とにかく常識ばなれしている私の面倒をよく見てくれたんです。



そんなある日、お相手の方からデートのお誘いを受けました。断る理由なんて当然ないのですが、よくよく聞いてみますと、12月24日、クリスマスイブに夜景の見えるレストランに行こうって言われたんです。しかも、そこのホテルの部屋も予約したからって。

そりゃ、めちゃくちゃビックリしましたよ。
だって、お互い貧乏学生で、アルバイトしながらカツカツの生活をしてたんですよ。

私なんかは、食費を極端に削ってでも本を購入してましたので、ガリガリにやせ細ってました。そんな私を心配して、よく栄養のあるものをって、食事に関しては面倒を見てもらってました。

だからこそ断る理由なんて何一つなかったんです。

洋服も持ってないだろうからって、高級ブティックにまで連れていってもらって。

そんな贅沢しなくていいよって強く断ったんですが、クリスマスに高級レストランでデートするのが長年の夢だったんだって言われて。

お相手の方は、もともと起業を目標として勉強していた方なんです。

だから、いつかは社長になって、お金持ちになるんだって常日頃からつぶやいていた人なんです。

一方私は、幼少期に両親が離婚し、その後の困窮生活にも耐えかねて、中学生の頃には、自〇すら考えていました。

そんな時に本屋さんで出会ったのが、在家仏教雑誌である大法輪でした。その後は、のめり込むように仏教思想を勉強し、欲望のコントロールこそ幸せの原点だと考えるようになっていました。

そんな二人が出会い、結ばれたんです。

お相手の方のサプライズは、そりゃ嬉しくないって言ったらウソになっちゃいますよ。

気分があまりにも高揚しすぎて、その日のことはあまり記憶にありません。フルコースのフランス料理と何とかという高級ワインが出てきてました。

夜景がキレイだねって会話もしたような気がしますが、外の景色なんてまったく覚えてないです。

ただ、ホテルの部屋に着いて、ベッドで重なり合っていた時に、”何年後かには結婚してほしい”というお相手の方からのお願いがあったことだけは強く記憶しています。

確かに、お相手の方のことは大好きでした。
でも、あまりにも生き方に対する理想が違いすぎたのかな。

その日は何も答えずに、朝を迎えました。

問題が起きたのは、年が明けてから1ヶ月くらいしてからでしょうか。

なんとお相手の方は、この日のデート費用をクレジットカードで借りてたみたいで、支払いができずに催促の電話がひっきりなしにかかってきているとのことでした。

私も当事者である手前、放って置くわけにもいかず、金策に金策を重ね、何とか返済することができました。

でも、こんなことがあったら当然のように二人の間はギクシャクしてきますよね。

その後は次第に連絡を取り合わなくなり、梅雨に入る頃には完全に縁が切れてました。

お互い若すぎたのかもしれませんね。
お互い頑固な性格だったし。

どちらかが頭を下げればよかったんでしょうけどね。

そのまま二人は自然消滅しちゃいました😢


ホントは、こんな形では別れたくなかったんです。
お相手の方には、いろいろと面倒を見てもらったし、なんと言っても、恋愛の楽しみを教えてもらったんですよ。

あの時のクリスマスデートは人生の中で最高に楽しかった出来事です。確かに身の丈には合ってなかったのかもしれませんが、お相手の方の愛情があってのことなのです。

ただ、あまりにも人生観が違いすぎたんです。

お相手の方は、セレブリティな生活にあこがれていたみたいですが、私にとっては、海外旅行もタワーマンションも高級車も、まったく価値がないものなのです。

私はただ、自宅のギシギシと音の鳴る安いベッドでもいいから、毎晩お相手の方と熱い口づけができれば、それだけで幸せだったんです。

身の丈に合った幸せでよかったのに。

あの時のクリスマスデートを想い出すたびに涙が止まりません。

せめて最後に「出会ってくれてありがとう」の一言だけでも伝えたかったよ。

それにプロポーズの返事もしてないんだよ。

あなたと結婚していたらどんな人生になってたのかな。

でも、お互い頑固すぎたから仕方ないよね。

想い出すたびに涙が止まらないのです。

今はもう別のパートナーがいるから、あなたにはお会いすることはできませんが、もしこの記事を見てくれているなら一言だけ伝えたいのです。

ありがとう。そしてさようなら。
幸せな人生を送ってくださいね。





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