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交差点?
古の人の考えでは、辻…交差点というのは異なる道どうしが公差するだけの場所ではなく異界との結節点とも捉えられていた。見ず知らずの人と会って話をする機会も多くなり油断できない場所という現実があるのだろう。中でも丁字路は不完全な印象が強いのか、突きあたりの道の先には異界への入口があるとされ、そのため石仏が置かれるのが常識となっていた。一時期流行した石敢當(いしがんとう)などもその一つである。そして四辻を越えてもまた何か問題があるので、特殊な交差点と見られていたし、それは今でもそうだ。
車馬の交通がそれほど頻繁でもなかった近世では五差路・六差路でもそれほどのフリクションはなかっただろうが、自動車の普及によって交通処理の難しい厄介な空間として交通工学上の論点となった。その一つの解決策がラウンドアバウトと言われる方法で日本ではこれよりもロータリーと呼ばれるのが普通である。しかしこれもあまり好まれておらず、池袋駅北東にあった六ッ又ロータリーは直上に首都高速道路が架かることを契機に廃止された。今日では進入規制などで処理しているようである。
六差路という言葉はあまり聞かれない。なぜなら仏教語として六道が周知されているから。そして六道の辻には仏教に因んで六地蔵が置かれたりすることもあるが、六地蔵自体は集落の入口や寺院に置かれることも多いから六道辻の専用物でもないようだ。
さて羽沢の方の六道の辻の話に戻る。だがこの辻は全く知名度が低く横浜北西部に住んでいる人でもホトホト知られていない。そもそも羽沢自体の知名度もさほどでもないので当然のことだろう。この手前には一応橋が掛っていて、これは将来開設する港北ニュータウンからの幹線道路が環状2号線とぶつかって終わる所であるからインターチェンジとして整備されるための予備構築である。橋桁の下は地面で将来掘り下げられて新しく造られる道路となる予定である。しかし環状2号線が開通してから30年近くなる今日、未だ新道の開通する時は来ないままである。
インターチェンジも交差点の一種である。こちらは自動車をいかに停めないで円滑に走らせるかを主眼に設計されるから曲線の枝道が多数設置されてラウンドアバウトよりも広い面積と工費が掛る。インターチェンジは高速道路と幹線道路の交点に設置されるが高速道路どうしの交点で通行させる用途しかないものはジャンクションとなる。
さて問題なのは六道の辻が含まれる一体が高規格とはいえ幹線道路どうしのインターチェンジとなることで、既にその一部が構築されて長らくほったらかし(文頭写真参照)だが、同時にここは羽沢横浜国大駅前でもある。そして港北ニュータウンからの道路は羽沢池辺線と呼ばれるがここが終わりとなるので、インターチェンジのような大掛かりで土地を遣う施設を置くのは土地の使い方としてどうなのか?
ヨクワカラナイネー
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