【社会人留学】 Week11~Stress-coping ~
こんにちは。
メルボルンは夏に向かっているとはいえ、服装は全く油断できない気候が続いています。快晴ぽかぽか~の数時間後に、強風豪雨に見舞われることもしばしば。通学までの10分で、予想外の大雨に振られ、傘を持っておらず(最悪!)びしょびしょになってしまったときは、思わず笑いました。(笑)渡豪する前から、メルボルンの天候の変わりやすさについてはよく聞いていたので、相当身構えていたのですが、その期待値コントロールに助けられているのか、気候に鈍感なのかわかりませんが、気候はあまりストレスになっていません!晴れた日のパキッとした空気の気持ちよさは、ほんとうに筆舌に尽くしがたいのです。
さて、Week11を振り返っていきたいと思います。まず、タイトルに直結するストレス関連の話題から。涙
ストレスは、ずばり、チーム課題で、あるメンバーが担当範囲を進めなかったことに起因します。まず、ご参考までにファイナンスの授業では、次のような課題を解いています。
XYZ Inc. has two different bonds currently outstanding.
Bond A has a face value of $40,000 and matures in 20 years. The bond makes no payment for the first 6 years, pays $2000 semiannually for the subsequent eight years, and finally $2500 semiannually for the last 6 years.
Bond B also has a value of $40,000 and matures in 20 years. However, it makes no coupon payments over the life of the bond. If the stated annual interest rate is 12%, compounded semiannually, What is the current price of Bond A and B? (機械翻訳:XYZ Inc.は現在、2つの異なる債券を発行しています。債券Aの額面価格は40,000ドルで、20年で満期になります。債券は最初の6年間は支払いを行わず、その後の8年間は半年ごとに2000ドルを支払い、最後に最後の6年間は半年ごとに2500ドルを支払います。債券Bの価値も40,000ドルで、20年で満期を迎えます。ただし、債券の存続期間中はクーポンの支払いは行われません。記載されている年利が12%の場合、半年ごとに複利計算されるとき、債券AとBの現在の価格はいくらですか。)
・・・( ^ω^)。シチュエーションの理解、適当な計算式の選択、式への数字の挿入、計算、と正しい答えにたどり着くまでの落とし穴が多すぎるのです。(笑)
ちなみに、私は自分の担当パートを解き終えるのに、復習やリサーチを含め4時間ほどかかったと思います・・・。それでも、解けた時、ファイナンスに明るいメンバー(私以外みんな明るいw)に合っていると思うよ!と言ってもらったときのうれしさは、何事にも代えがたいものでした。だからといって、根っからの数学音痴の私は、どうしてもこの分野を好きになれそうにありません(笑)
話をチーム課題に戻します。こういった問題十数問がチーム課題として提示されるので、3回目にあたる今回も、6人で分担し、相互チェックをした上で、不明な点を議論し提出、という流れに沿って進めていこうとしたところ、内1人が、チーム内で設定した締め切りを過ぎても、全く課題を進めている気配がない状態かつ、何の連絡もありませんでした。そのメンバーは、(なぜファイナンスを取っているのかという疑問はありますが)MBAホルダーなので、分からないから手を付けていないとは考えられませんでした。個別に連絡をすると、「大丈夫、すぐやるよ」と言われたので待ってみたものの、一日経っても状況は変わらず。再びやや強めのトーンで状況を聞いてみると、「昨日やる予定だったんだけど、今日に持ち越しちゃった。今日やるね」と言われるも、状況は変わらず。それを繰り返しながら、私なりに最大の強めのトーンでメッセージを送ると、「もう答えは出せている。あとはコピぺするだけ」というので、「いつ共有シートを更新できる?」と聞くと、約4時間後の正午すぎを指定されました。(笑)ちなみにその日(金曜日)の23:59が締め切りです。水曜日の時点で、なんとなくこの結末を想像できていた私は、そのメンバーと相互チェックすることになっていたメンバーに連絡し、事情を説明した上で、彼女に裏でそのメンバーのパートを解いてもらうことになりました。(彼女は会計のバックグラウンドがあり、ビジネスの数字に明るいのです!!)そしてさらに彼女のパートを他のメンバーで相互チェックすることに。結局、金曜日の午前中の時点で、問題のメンバーはコピペを終えず(笑)。しびれを切らした私は、バックアップとして別のメンバーが解いてくれていることを伝え、それを提出したい旨を伝えました。すると、「了解。自分の解いているんだけどね、まだ反映できていないんだ」というのですw このメッセージを見た瞬間に、一週間続いていた不安と裏でプランBに向けて動いていた疲労が起因するストレスが弾け、返信をする気力を失いました。無事に課題が提出できたことにはホッとしましたが、モヤモヤと胸のつっかえは取り除けず。
友人と話をする中で、質の高いアウトプットを出したいという思いと、(たとえそれが多少表層的であったとしても…)チームのハーモニーを大切にしたいという価値観が衝突し、チーム課題に取り組むたびに、究極の二択として突き付けられ続けていることに強いストレスを感じているのかもしれない、と思い至りました。そして、私はどちらかというと、後者を手放せないのです。つまり、誰かに窮屈な思いや寂しい気持ちを感じさせてまで、質にこだわりきれないのです。もちろん、仕事上で役職を与えられているとすれば、後者を過度に気にすることなく、役職者としての権限で前者を優先し、後者については様々な形でフォローする事ができると思います。私はこれまでのキャリアで管理職を経験したことはありませんが、チーム課題で生じるさまざまな心理的葛藤を通し、マネジメントの在り方や組織における重要性について、これまでになく真剣に考えるようになりました。Master of Management(HR)専攻にもかかわらず、これまで、管理職は求められることが多くて大変そうだし、実務が好きだからずっとプレーヤーでいたいと思っていましたが、最近は少しその考えが変わりました。後述しますが、マネジメントコンピテンシーの授業で、"To become a capable manager…."という言葉が自然に出てきたことに、自分が一番驚きました。今の所、大学院生活は苦しい事の方が多いですが、こうした気づきや変化を、実務の延長かつ短期間で体得することは大変難しい事だと思います。苦しんだ分、得難いギフトを得られて良かったです!!
さて、今週のマネジメントコンピテンシーは、Parsonal Growthがテーマでした。中心的な概念は、Job Crafting/ジョブクラフトティング(自分の仕事を固定された職務のリストとしてではなく、柔軟に構成できる/組み替えられるものとして捉える)というものです。印象に残ったポイントを記します。
ジョブクラフティングには、仕事内容、関係性、知覚(捉え方)の枠組みがある
仕事内容のクラフティング例:組織の戦略と合致しており、かつ本人のコンピテンシーの発達に資する仕事を加える。時間やエネルギー、注意を注ぐ配分を変更する。既存の仕事を変える(例:協働作業にする等)
関係性のクラフティング例:自分の仕事に誇りや価値を感じさせてくれる他者(顧客など)との関係を構築する。既存の関係をより発展させる努力をする(対話機会を増やす、信頼関係を深める)。他者を積極的に支援する
知覚(捉え方)のクラフティング例:仕事の与える影響力や目的に関する理解を拡張する。仕事において最も意義や価値がある側面に集中する。自分にとって最も意義を感じる要素(前述の仕事内容や関係性、興味関心、得られる成果、自分のアイデンティティー)を結び付ける/リンキングする
クラフティングは、セルフアウェアネス(自己理解)に基づく、モチベーションや価値観、強み、パッションと合致していなければ効果を発揮しない
セルフアウェアネスの手段として、人生の様々なステージで出会った人に「私が一番良い状態に見えた時を3つ教えて」と尋ねるのは、自分の強み、才能、貢献を知るのに有効
教授のクラフティングの例として、NPOでダイバーシティ関連の業務に従事した際、教授の強みであるアカデミックバックグラウンドを活かし、既存の業務の進め方をリサーチベースに変更したり、地域社会に積極的に関与する役割へとジョブディスクリプションを書き換えられたりされたそう
クラフティングの注意点として、他者への影響を考えること。自分がクラフティングした結果、悪影響を及ぶ可能性を考慮する
クラフティングによって、仕事が意義のあるものになりすぎると、ワークライフバランスが損なわれる!!!!!!!!
状況によっては、配置転換や転職がより有効なケースもある
守・破・離的な概念:Apprenticeship->Creative-active->Mastery(全体像が見えている。直観を自由に操れる。都度知識に頼る必要なし。)
身体は衰えていくけれど、時間とともに、心は常に成長し適応していくもの。時間を活かし続けていくことが、マスタリーに最も重要である
Success involves more than a heart-pounding race to the finish line. Our research uncovered four irreducible components of enduring success: happiness (feelings of pleasure or contentment about your life); achievement (accomplishments that compare favorably against similar goals others have strived for); significance (the sense that you’ve made a positive impact on people you care about); and legacy (a way to establish your values or accomplishments so as to help others find future success).(機械翻訳:成功には、ゴールまでのドキドキするレース以上のものが必要です。私たちの研究では、永続的な成功に欠かせない 4 つの要素が明らかになりました。達成(他の人が努力した同様の目標と比較しても遜色ない成果)。重要性(あなたが大切な人たちにプラスの影響を与えているという感覚)。そしてレガシー(他の人が将来の成功を見つけるのを助けるために、自分の価値観や業績を確立する方法)。)以下、ご参照。
最後に、大好きなクラスメートふたり(シンガポール出身のT、インドネシア出身のF)と取り組んだ、マネジメントコンピテンシーの受講生としてどんなクラフティングが可能か、授業中にディスカッションしアウトプットしたものをご紹介します。
今回も最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
よい週末をお迎えください~♡
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