【社会人留学】 Week5~It's a magic!~
こんにちは。今週(先週)もさまざまな出来事がありました。生活に慣れてきたからか、あっという間に一日が過ぎていく感覚に寂しい気持ちもあります。(ファイナンスの授業が終わるとほっとしますが・・・笑)ですので、より一層、日々心に浮かぶさまざまな感情をそのまま放っておきたくないという気持ちが強くなり、毎日の日記はより気合いを入れて書くようになりました。
タイトルの「イッツ・ア・マジック!」は、メディア専攻(中国出身)のEからインスパイアされたものです。
彼女から”I feel like sharing with you some of my thoughts and recent experiences!" と嬉しいお誘いがあり、会うと先週に起こった一連の出来事を話してくれました。彼女は今期が二期目なのですが、前期と比べて、教授との相性や授業の質などに心から満足できていないようでフラストレーションを抱えていたそうです。そして、私の顔を思い出し、彼女のフラストレーションについて話してくれようとしたそうなのですが、次の瞬間、私が何気なく彼女に話したテニスから得た気づき(というと大げさなのですが、テニスのプレースタイルにはその人らしさがよく表れるので、何事もがんばってしまいがちな私は、日本でテニスを始めたばかりの頃、コーチから「がんばりすぎないで。(自分からボールを)取りにいかないで。待ってて!」と言われていました(笑)素直な私はコーチの教えに従い、ボールを待てるようになると上手くヒットするようになりました。その時、あーこれは人生そのものだなぁ。自分から掴みにいくと掴めないことってあるよなぁ、と思ったのです。それを以前に彼女にシェアしました)が彼女の頭によぎり、"Wait for the ball!"(相手から何かを得ようと必死になるのではなく、何かが降りてくるのを待ってみよう!)と思ったそうです。そして課題の手を止め、思いつきでワールドカップのパブリックビューイング(オーストラリア戦)を観に行くと、スタジアム内の数万人が生み出す一体感に感動し、表現し尽くせないほどの良い時間を過ごしたとのことでした。その後も、私も驚いて「えー!」と叫んでしまいましたが、彼女が憧れるセレブリティーとの奇跡的な出会いを含め様々なよい出来事があり、「全ては、ココの”Wait for the ball!"から始まったマジックなんだよ」と、キラキラと目を輝かせながら話してくれました。
そして、驚くべきことに、メディア専攻の彼女が最終課題でグループで製作するドキュメンタリーフィルム(数百万円する機材を使う本格的なシューティングを伴います)の題材に「私」を取り上げたいと相談をされました(!!!!!!)主旨や背景などを聞き、勇気を出し、協力させてもらうことになりました。私は、幼い頃から、良い事もそうでないことも「ザ・シェアしたいひと」で、自分のさまざまな出来事を共有し、聞いてくれる友人達の解釈を聞くのがとても好きです。今回の件も全く想定外でしたが、彼女が私が何気なく話した内容を彼女なりに受け取ってくれた結果、彼女のフラストレーションが軽減されたこと、何らかのよい影響を与えられていることに嬉しくなりました。今後、人生初のフィルミングwについても書いていきたいと思います。
それでは、今回も、マネジメントコンピテンシーの授業の進捗を綴りたいと思います。
Week5で扱われたテーマは、Communicationです。
今回のウォームアップケースには、”Patton" (1970)が用いられ、米軍のリーダーシップを取るPattonのスピーチを聞き、教授からの以下の問いに対して、皆で分析をしました。
・どのようにナショナリズムを生み出しているか
・どのようにアメリカ人としてのアイデンティティーを問いているか
・聴衆は、彼をどのような人だと思うか。どんな感情を抱くか
・(非言語要素の)ボディーランゲージ、服装からは何を伝えているか
・彼の立場、成功と矛盾する下品な言葉を使うのはなぜか 等
このようにたった数分のスピーチから様々な情報を読み取るのですが、コミュニケーションはいかに複雑(Multiplexity)で人や文脈に依存するか(Resonance)に意識を向けることができた、有意義な活動でした。
授業で印象的だったのは、私たちは話すとき/聞くとき、次の四象限のいずれかの意図を発信/受信しているということです。
具体的には、①Fact(事実)②Self-disclosure(自己開示)③Relationship(関係性)④Appeal(アピール)があります。
例えば、車の助手席にいる人が "The light is green. (信号は青だよ)"と言うとき、その人の発言を次のように分析できます。
①信号は青である
②私は信号の色が変わったことに気づいている
③私のほうが目が行き届いている、注意深い、運転に向いている
④急いでほしい
同時に聞き手は、①②③④のどの観点で話者の発言を受け取るか、選択しているのです。マネージャーであれば、特に自分の発言がどのように受け取られる可能性があるかを事前に考慮する必要がありますが、整理する際の観点としてこのフレームワークは有用だと思いました。
授業では、新米コンサルタントが初めて顧客にインタビューをするという設定が与えられました。そして、4つの観点に基づき、コンサルタントは顧客に何を言うべきか、ディスカッションしました。②(自己開示)には、服装やプロフェッショナルに相応しいボディーランゲージも含まれるという点や、④(アピール)は、自分の経験の浅さを補うために会社名や部署名を主語にして顧客に依頼するという点が、興味深かったです。
次に、パワーレスコミュニケーションについてです。次の表現は、自分のパワーを弱めるものですが、同時に相手にパワーを与えていることになるという視点にはハッとさせられました。
・ためらい ("well", "um", "uh", "you know")
・断定を避ける表現("kinda", "maybe", "I think")
・免責("this may be a bad idea, but…)
・付加疑問("that's interesting, isn't it?", "that's a good idea, right?")
・強調("really", "very", "quite")
・形式表現("yes, sir.", "yes, madam.")
以前、授業で扱った”Share Power"という概念も思い出しました。相手に自分に対して影響を与えさせることにより、実は自分が相手に影響を与えるというものです。これもマネージャーに必要な資質として取り上げられましたが、実際の経験からもなるほど!と思いました。(過去にお世話になった上司の方々がPower Shareして下さったとき、わかりやすくやる気がでました。笑)理論を介すと、コミュニケーションはますます奥が深いですね・・・!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。よい週末を〜!