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【社会人留学】 Week9~Summer time~

こんにちは。メルボルンは、春めいてきました~(今日からサマータイムが始まり、日本との時差は2時間となります)

朝晩は冷えることもありますが、日中は陽射しがぽかぽかとあたたかいことが多くなりました。キャンパス内の緑は濃く鮮やかになり、色とりどりのお花もみられるようになりました。いつもは秋から冬にかけて、日が短くなり、寒くなるにつれて何だかもの寂しい気持ちになるものですが、今年は季節の変わり目におセンチになる予感はしません。(笑)

さて、授業は残り4回となりました・・・!Week9終了後、一週間のミッドターム休暇(タイミング的に、全然”ミッド”ではないw)に入るので、一旦休憩です。まずは今日まで、本当によく頑張った自分をたたえたいと思います。家族や友人たちに日々の奮闘記を話すと、「まだ渡航して3か月も経っていないの!?」とよく驚かれるのですが、ジェットコースターのような人生を過ごしている私にとっても、この2か月半は心身ともに想像以上の鍛錬を積み重ねている自負があります。心の奥底からこみ上げてくるような喜びと、怒りを通り越して笑ってしまうほどの強い感情が同時に起こったり、交互に起こったりするので、感情コントロールの難度は高いのですが、そのおかげで、確実に自分の許容範囲は広がっていますし、リスク感度も高まっています。大切なことは、学びをいかに今後の仕事、そして人生に活かすかだ、と尊敬するメンターがリマインドしてくれました。目の前の出来事に翻弄されてもされすぎずに(重要!)、長期的な視点をもって、自分のアクションを決めていきたいと思っています。

さて、授業の振り返りです。

ファイナンス:引き続き、計算問題(今は株価の計算)を解いています。YoutubeやKindleで購入した日本語の教材を参照しながら、食らいつこうとしています。それらの教材で高難度として扱われているCAPM理論などが、授業ではかなりさらっと紹介されていたので、混乱して当たり前!と少し安心しました。ほんとうにYoutube、Kindleの多大な恩恵を受けています。。メンターいわく、企業経営でファイナンスの計算は使わないけれど(!!!)人材投資の意思決定には大切な視点とのことですので、考え方の枠組みは最低限マスターしようと思いました・・・。

ビジネス分析:
以下のような問題を解くのですが、解法が複雑なので、1回の授業でものすごいエネルギーを消耗します。。
「大都市圏の地域交通局は、バスの使用年数と年間維持費の間に関係があるかどうかを判断したいと考えています。10台のバスのサンプルは、次のデータをもたらしました。Excelアドイン「データ分析」を使用して、上記の問題の回帰分析計算を実行しなさい。
1.最小二乗推定回帰式を作成します。
2.10年前のバスの維持費を予測します。
3.最小二乗線は観測データにうまく適合しましたか。説明しなさい」

期末試験は、3時間の筆記試験になるので、試験を意識し最近はiPadではなく、ノートに計算式を書く練習を始めました。同時並行で、過去にも触れましたが、某テーマパークにおける目標収益を達成しながら入園者数を最小化する計算式を組立て、分析、考察、提案することにグループでチャレンジしています。メンバーはまじめで誰もさぼることなく、自ずとやるべきことを見つけて取り組みますし、前回同様頻繫にディスカッションをしているので順調に進捗しています。

マネジメントコンピテンシー:今週は事情があり、別の教授が担当する回に参加しました。この授業は必須科目のため約400人が受講していることから、一週間に7回ほど授業が開講されています。そのため、このように都合がつかなければ、別の回に参加することが可能です。加えて大学のLMSには教授が投影するスライド付のレクチャー動画が掲載されるので、通常参加している授業の様子も確認できます!別のクラスということで大変心細かったのですが、別の授業で私のことを見かけたという方が、「こっちで一緒に座ろう」と声をかけてくれたり、ペアワークの際にはファイナンスで顔見知りになり気が合いそうだなと思っていた方が、「一緒にやろう!」と近くに来てくれたりと、やさしい方々のおかげで、楽しく過ごす事ができました。(ファイナンスの彼女とは連絡先を交換でき、授業が落ち着いた頃、一緒にビーチでワインを飲もうと約束しました。楽しみ!)

授業では、「コラボレーション」がテーマでした。特に印象的だったポイントを記しておきます。

・ダイバーシティマネジメントにおける"faultlines"という概念:

なぜ、デモグラフィー型の多様性がマイナス効果をもたらすのか――それを考える視点として「フォルトライン」の理論が注目されています。ロウとマーニガンは、属性の違いが組織内グループを潜在的に分断することに着目し、この境界線を「フォルトライン」と呼びました。たとえば、6人のメンバーから成る組織があったとして、そのうちの3人が<男性・白人・50代>で、残り3人が<女性・アジア人・30代>だとしたら、組織内がそれぞれ3人ずつのサブグループに分断されるので、この組織には「フォルトライン」が存在することになります。

日本の人事部

・チームの結束力を高めるポイント:
 1)Shared team identity + purpose
   2)Shared enemy/opponent
   3)Shared norms & rituals
   4)Shared space & objects

3)4)について、NASAの火星ミッションチームにおいて、ミッション中にメンバー同士が積極的に交流するための仕掛け(メカニズム)が取り上げられました。
 •朝のブリーフィングとすべてのメンバーがその日の計画を共有する
 •一日の一部を共有ルームで過ごす(一緒に何かしなくても良い)
 •失敗や上手くいかなかった出来事を用いて、互いの距離を縮める
 •自分なりの楽しみを見つける (バンド、カラオケ、ダンス、スポーツなど)
 •時々同僚にイライラする可能性があることを認める 

・チームコントラクト:チームの役割、期待、ルールなどをまとめた文書

ポイント:チーム契約は「生きた文書」でなければならない
1)チームで共同で開発する:課せられると効果がなく、既成のテンプレートに基づくべきではない
2)レビューと改訂が必要 
3)簡潔かつ簡潔に:長すぎる契約(>3ページ)が使用される可能性は低くなる。官僚主義的なコミュニケーション(「最初に契約を確認させてください...」)に繋がる

授業外では、マネジメントコンピテンシーで出会い親しくなり、ビジネス分析でも一緒にグループ課題に取り組んでいる、エンジニアリング専攻の友人が、彼女の受講するエンジニア専攻者向けのリーダーシップに関する授業内で行われたワークショップに誘ってくれました。当日は、国際的に活躍する、ある男性バレーダンサー(メルボルン大学Ph.D.生)の実証研究に参加しました。彼のプロフェッショナルなパフォーマンスを見る前後で、エモーショナルインテリジェンス(EI)の構成要素に違いが見られるかといったテーマでした。パフォーマンス自体も当然ながら素晴らしかったですし、鑑賞後、参加者で輪になって、「パフォーマンスから感じたこと(EIに関すること)を言葉と身体で表現し、最後に全て繋げて踊ってみる(笑)という試みも楽しかったです。リサーチデザインの設計も興味深く、勉強になりました。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
よい一週間を過ごしましょう~♡

コールドブリューがおいしい季節になりました~❤

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