うるせえバカタレを言えない世の中について考える

僕は家を建てるにあたって
何人かの建築関係者の
動画や書籍を参照した。

ここで動画だけではなく
書籍もである、
と強く訴えておきたいほどには
プライドがあってうざったい性格である。

まあそれはおいておくとして、

建築技術や断熱気密の知識については
研鑽を続けておられる方だとしても、
「世間についてあまりにも近視眼的すぎる」
という方がちらほらおられるので
率直に言って僕はそれに憤っている。

また例によって例のごとく
怒りのアレである。

僕はスウェーデンハウスに依頼して
新居を建てて頂いた。

幸いトラブルなく、
心地よい家づくりを体験させて頂けて
ありがたかったなあと
各位に頭があがらない日々であるわけだが、

某工務店の社長が
スウェーデンハウスを叩く叩く。

その社長は
一条工務店のことも
親の敵かのように叩いており、

それがあまりにも
悪口かつ陰湿なので
「ちょっとどうなの」という
コメントがつくこともある。

すると、

「あくまでも意見であって批判ではない。
私個人の感想だし、
なんなら見聞きした事実もある。
それを不愉快だと感じるのなら
私の動画やメルマガを読まなければ良い。
勝手に読んだり観たりして
批判コメントをしてくる人のほうこそ
生産性がなく精神がねじくれている」

的な反論をしていて、
僕はもう
頭が真っ赤になっちゃうぞ☆な感じである。

子どもじゃねえんだからよお。

まずその社長の言う、

一条工務店やスウェーデンハウスで
性能の数値だけ良い家を建てても、
プランニングにおいて
空調計画および
日射取得遮蔽が考えられていなければ
住み心地が良い家にはならない

という意見には同意だ。

全くもってその通りだと思う。

だからこそ、
その土地に応じた設計をしてもらうこと
（腕が良い設計士さんに
プランニングをしてもらうこと）
が、注文住宅においては
かなり重要になる。

社長の言うとおり
一条工務店やスウェーデンハウスという
いわゆるワンスペック住宅だったとしても
設計がうんこなら住み心地はよくならない。

だが、社長はなぜか

一条工務店やスウェーデンハウスで
日射取得や日射遮蔽の考えられていない、
夏の湿度管理のできない家が建ってしまうこと

＝

当該ハウスメーカーの不備
当該ハウスメーカーを選択する施主の不備

みたいな書き方をするのである。

バカヤロウ

複数の問題を一緒にするんじゃない。

いくら設計士の腕が良かったとしても
そのプランニングでは嫌だとごねる施主もいるだろう。

お金を出すのは施主なのだから
今時はいくらでも他のHMを選べるのだから、
（これじゃこの部屋だけ
全く日が当たらないし
じめじめすると思うぜ）
という設計になるとしても、
施主が「私の希望通りにしてくれない
設計士なんて最悪！　HM全部について
不評をつけてSNSで流して
他と契約してやる！」
と言い出したらどうだろうか。

施主（金を出す奴）の
言うとおりにせざるを得ないだろう。

またどのようなHM、
工務店を選択したとしても
設計士の腕前がいまいち～うんこ
という事実には直面しうるだろう。

某社長は、スウェーデンハウスや
一条工務店での暮らしにくさを嘆く施主に対してのみ、
「そこを選んだから悪いよね」
みたいな言い方をする。

いやいやいや
老舗の工務店だって
うんちみたいな設計するとこ
あると思いますけど？

自分が大手ハウスメーカー憎しだからって
その事実をないがしろにしすぎじゃありませんか？

と僕は思うわけである。

実際、某社長の設計したお宅の
ルームツアーをいくつか拝見したが、
「なぜここをこの部屋にしたのだろう」
「なぜここをこういう構造にしたのだろう」
という疑問がわくお宅も存在していたのである。

一条工務店や
スウェーデンハウスでは
特に夏の湿度管理が難しくなる
設計を見かけることが多いからだ、
という反論をなさるかもしれない。

それはだね、
SNSに流れている母数が違うからだよ
というのが僕の答えである。

住友不動産や三井ホーム
ヘーベルハウスや積水ハウスなど
富裕層が選ぶ大手ハウスメーカーは、

インスタなどにインテリアを
きゃっきゃと載せる層が少しはいるが、
大部分は建ててしまったら
後は黙って住むだけなのである。

温度がどうの湿度がどうのとかは
「全館空調」を採用する上に
その維持メンテナンスの費用も
一切懐が痛むことはないので、
なんにも気にしないで暮らしていくのである。

というか
スウェーデンハウスでも
一条工務店だったとしても、
多くの施主たちはそうだろうと思う。

湿度管理が難しくなっている、
と嘆く施主については
そのメーカーで建てたことではなく
別の原因からその悩みが
生じている可能性も充分にあると思う。

また、某社長は
高温多湿な日本に
スウェーデンの気候を元にした
住宅はフィットしないのでは？

そういった住宅を
１００年住宅として推していくのは
いかがなものか？

みたいなことも仰っていて
まあそれもその通りだけど、
ここまで亜熱帯になることを
三十年前に予測できた人は
どれだけいただろうかと疑問がある。

加えて
北欧の流れを汲むことは
ブランドとしての意向で
四十年近く前から続けてきたことである。

そういった建物のことだけではなく
会社の経営に関わるクリティカルな部分に
言及したいのであれば、もっとちゃんと

「今の日本の気候において
スウェーデンから来た木材をと推すなら
断熱材は○○にして
床断熱はうんたらかんたらにして
メンテナンスの頻度や方法も
うんたらかんたらしたほうがいい」

みたいな

批判だけじゃ無くて
どこがどう良くなくて
社長の知識をもとに
どうしたら良くなるのかを
具体的に書いたらどうなんだ？　え？

と僕は感じるのである。

要は
「○○ちゃんて性格悪いよね～」
という悪口だけ吹聴し、

○○ちゃんがではどうしたら
自分は好いてもらえるのか、
どんなところが悪いのか、
と悩んでしまうことは
無視という状況だと思う。

某社長は、
ただただ内輪の間で
嫌いなメーカーのヘイトを話して
盛り上がりたいだけなのではないか。
僕はそんな風に感じて
非常に怒ってもいるし、

建築に関してはまともなことを
言ってくれてる人だと思っていたので
がっかりもしている。

僕が某社長が
非常に近視眼的だと感じるのは、

スウェーデンハウスにも
一条工務店にも、どのHMでも
その会社を愛して
働いている社員の方々がいて、
いろいろな事情や気持ちから
そのハウスメーカーで建てること選んで
家を愛して住んでいる建て主がいるという

世の中には
自分と自分の会社の顧客以外にも
血の通った人間がいるということを
一顧だにしていない性格からである。

建築のことだけじゃなくて
世の中のことをもっと勉強してから
出直してこいバカヤロウ！

なーんて年上の方に言ったら
めっちゃ怒られちゃいますよね？

は～い多様性多様★★★