発達障害による日常面の苦しみ6話〜10話(発達障害の特性とメンタル面の関係)

第6話
 しかしこの時のシモドウゾノは発達障害という言葉自体を知らずにいたため、当時は障がい者というのは身体的に障害がある人のことを指すと思っていた。そのためなんでコミュニケーションが上手くいかないのか、なぜ不器用で体を使うことが苦手なのかそんな問いを自分にかけていた。

第7話
 そんなことを黄昏ながら考えているうちにもうすっかり日は暮れていた。シモドウゾノは家族に相談しようとも、発達障害の存在を知らないため、どういうふうに話せばいいかもわからずまた親に余計な心配をかけたくないため、感情を押さえこむ毎日を発達と定型の差が顕著になる中学2年ぐらいから過ごしていた。

第8話
 そんなこんなで時は過ぎ、学園祭が近くなるシーズンになった。中学校の学園祭と言えば演劇や応援、体育祭などがあり日常面が1番出るところである。中学2年生になったシモドウゾノは中学一年の時はそこまで感じなかった発達障害の劣等感をより感じて苦しむことになってしまう。

第9話
 聞いたことない言葉が急に使われたのでここで用語説明をさせてください。
日常面・・・・学校の勉強以外の日常生活を送る上での技量のことで、ここではテントの組み立て、道具の扱い方、他人との連携して行うコミュニケーションなどを指すことにする)。

第10話
 さらにシモドウゾノの家庭では親同士の仲は良く喧嘩もほとんどない環境で育っていた。また両親ともに没頭するほどの趣味はなく、なんでも子供にしてあげちゃう性格だったため、シモドウゾノは自分から何かすることが特に苦手になり何かに興味を持ちにくかった。そのため余計発達障害の影響に加えて将来的に苦労することになってしまう。

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