境界線
わたしたちには境界線があって
それを隔てて、向かい合っている。
例えば、女性と男性。
女性が男らしいほどに包容力に満ち
男性が女らしいほどに優しかった時
境界線は消える。
例えば、上司と部下。
上司が謙虚でよく気を遣い
部下が責任感をもっている時
境界線のない職場になる。
例えば、労働者と顧客。
労働者が素直に顧客を信じ
顧客が労働者に感謝する時
境界線のない市場が成立する。
境界線なんていらない。
みんなそう思っているはずなのに
わたしたちはずっとそれに縛られている。
境界線を消すのは、互いを思う心だ。
お金でも権力でもジェンダー論でもない。
わたしはどんな境界線にも、区切られたくない。
わたしはまるごとのわたしであり
あなたはまるごとのあなたである。
役割も給料も肉体も、国籍も性別も生い立ちも
あなたを縛ることは出来ない。
わたしたちは無限大であり
その意味において等価値だ。
境界線を越えるために、ジャンプする。
高く、もっと高く。
なにものでもない、わたしを取り戻すために。