ちゃんと嫌いになる

最近大事だと思ったこと。
嫌なことは嫌だと言う。
当たり前かもしれないけれど
ずっとわたしが出来なかったことだ。

それが出来るようになったのは
大切なものを守るためだ。
どうしても失いたくないものがあれば
人は違うことをちゃんと違うと言える。

かつて。
守りたいものを守りきれなかった。
わたしは弱くて
今よりもっとあまちゃんで
戦う覚悟が足りていなかった。

今思うのだ。
やれることはすべてやろう。
守るために残すために
自分が嫌われることも
逆に好かれることも
どちらも必要だ。
すべてを、やろう。
後で後悔しないために。

嫌いだ嫌だと感じる。
頑張っても頑張ってもそうなら
そこにはちゃんと理由がある。
それを見ないふりしない。
綺麗事でほんとうの自分を
覆い隠さない。
それは真の解決にはなり得ないから。

どうしたら
嫌なことは嫌じゃなくなるだろう。
どうしたら
嫌いな人は嫌いな人じゃなくなるだろう。
そして
わたしは今度は
守りたいものを失わずにすむのだろうか。

わからない、それは。
誰にも。

かつて、わたしは
自分をいじめた人を
嫌いになれなかった。
自分が、その人よりも
自分を嫌いだったから。
それは間違っていた。
そのことが今ならわかる。

ちゃんと言おう。今。
わたしはあなたが嫌いだと。
意地悪をするから嫌いだと。

問題は人ではない。
問題は常に行為である。
意地悪をやめてくれれば
わたしはきっと許せるタイプの人間だ。
忘れやすいから。

意地悪をしないで。
そして、ここにあるものを
よく見て。
それを踏んだり、壊したりしないで。

ここにある
美しいものを
感じて。
それに呼吸を合わせて。

わたしや他の人に
勝とうとしないで
打ち負かそうとしないで。
わたしたちは
そんなことの為に
あの辛い雨の中を
ここに立ち続けたわけじゃないから。

嫌いだ。
そして、嫌いな理由がなくなれば
すぐに好きにはなれないかもしれないけど
いつか好きになれるかもしれない。

嫌いな理由がなくなればいい。
そのために
自分に出来ることは何か
考えている。

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