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まっすぐ見る

その時が近づいている。
もうすぐ変化がやって来る。
わたしがずっと逃げてきたものだ。

例えば、悪いものや恐いものがやって来ると
わたしはその事実をねじ曲げてしまう。
解釈を変え、感じ方を変えて
そんなことはなかったと自分に言い聞かせるのだ。

それから、美しいものや優しいものが
変化して失われてしまった時も
目に見えないだけで、ずっとここにあると
言い張り続けるのだ。

全く子供じみている。
いつまでも大人になれない奴なのだ。

今、失われたことを認めなくてはならない時が
近づいているかもしれず
そして又、何か新しいものが更なる変革を
もたらすであろうことも
はっきりと感じられる。

わたしは変化が嫌いだ。
学校で習った明治維新も嫌いだった。

今も変わらない。
変化なくしては成長はないと人は言う。

わたしは言い返す。
成長なんかのために生きているわけではないと。

わたしは退化してもいいから
思い出と共倒れしたい。
自分が愛した過去に
呆れられるほど執着したい。

わたしが、そうしなければ
そこにあるものは
どうやって天に還るのか。

まっすぐに見よう。
己の愚かさも。
やって来るものの本質も。
変化の意味も。

何一つ決めつけず
丸腰で。

何が見えるか。
勝負の時である。

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