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ヒロチタのリハビリ日記

7月13日(土曜〕【日記】
サービス付き高齢者住宅で暮らすぼくは、週に2回ほごす。のデーサービスの日にお風呂に入れる。デーサービスは木曜日と土曜日だから、そこが待ち遠しい。この梅雨のジメジメした季節だから、毎日でもお風呂に入りたい。せめてシャワーがまいにちあればいいのだけれどね。介護法で週に二回以上と決まっているらしくて、最低2回は入れる。そこい浴槽でゆっくり体をほぐす。今日は、保育園児が遊ぶような大きな水鉄砲があって、同じ年齢くらいの女性介護士さんが、私を狙っていいですよ、というかへら、人生で初めて、水鉄炮で、ふくTシャツと短パンを着ている女性を狙って水を飛ばした。
そしたら、その女性が動くから意図せずに、女性の微妙なところへ水が飛んでいき、「いやーぁん、もう」と艶っぽい声を出すものだから、一緒に入っている老人たちの笑いを誘った。介護士さんとかって大変な職業だとつくづく思う。施設には認知症の人がたくさんいるから、手がつけられない。ご飯がこないの」「さっき食べたでしょ!!💢『うろうろしないで!部屋にいて!あぶないから!きをつけて!頻繁に声が飛んでいる。
ぼくは左半身の麻痺があったけれど、入院中の理学療法士さんなおかげで、すぐに歩けるようにはなった。周りの老人たちは歩くこともままならないから、、精神的にもきつそうだ。この前七夕があり、デーサービスでも笹の葉を飾って願い事を短冊にかいたのだけど、「歩けるようになりますように」とか「目が見えるようになりますように」とか『話すことができるようになりたい」とかそういう類の願いばかりで見ていた切なくなった。ブッダの四苦八苦は生老病死を四苦としている。生きる苦しみ、老いる苦しみ、病む苦しみ、死ぬ苦しみ、避けては通ることのできないこの苦しみとどう向き合うのか。せめて病む苦しみは自分で注意して行けば、そのりすくを減らすことはできる。だから、ぼくもこんな体になってからではあるけど、もうこれ以上苦しみの足し算を抑えるために、運動や食べ物に留意している。

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