ときどき日記(537)おふくろのボケ方は奇跡的
来月91才になる老母は奇跡的なボケ方をしている。
昨日までの後悔はないし、明日以降への不安や心配もない。
わからないこと、すぐに忘れてしまうことがあっても、失禁しても気にしない。ケセラセラ。
とにかく毎日が楽しそうだ。
半世紀も前の「フィンガー5」の「学園天国」の一部を年中口ずさむ。
「ヘーイ、ヘイ、ヘイ、ヘーイ、ヘイ」と。
こんな状態だから、却ってこっちの方が助けられることもある。
少し落ち込んでいても「ヘーイ、ヘイ、ヘイ、ヘーイ、ヘイ」と歌われてしまえば、一緒に歌ったり笑うしかなくなる。
かえすがえすも、おふくろのボケ方は奇跡的だ。