ときどき日記(67)天気が猛々しくなった
市役所に勤めていたとき、防災を担当したことがある。20年程度前の話だ。
気象警報が出ると災害対策警戒本部を立ち上げるため、夜中であろうと職場へ駆けつけた。
でも当時は、今ほど気象が猛々しくなく、警報が出ていてもほぼ何も起こらず、解除を待って帰宅できた。
だから、楽しかった。
最前線の情報に接することができたし、ほぼ居るだけの仕事だったのに割り増し賃金も出た。
公用車を使って、情報収集と称し、ほぼ物見遊山にも出かけた。
避難勧告なども一度も出したことがない。
でも今はどうだろう。こんなことはあり得ないだろう。
いとも容易く時間数十ミリの雨は降るし、台風も強い勢力のまま接近上陸する時代になった。すぐに避難モードになる。
たかだか20年でこんなに天気が猛々しくなった。
この勢いで行ったら、どんだけ猛々しくなってしまうのだろう。