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ときどき日記(73)政治家なんて単に当選しただけの人

新聞を読んでいたら「行政の怠慢」という言葉が目に入った。
よくある言葉なので、出典は明記しない。

地方公務員ではあるものの、元行政マンとして、いつもこの「行政の怠慢」には腹が立つ。

行政は、政治家たちが議決した法や条例に基づいて、政治家たちが議決した予算を使って行政を運営している。
その予算を使うに当たっても、大臣や首長は政治家であり、その決裁や承認が絶対に欠かせない。
また、政治家で構成される委員会からの助言や承認も欠かせない。

つまり、行政は、いわば自走することができず、あらゆる面で政治家のコントロール下に置かれていて、その自走できない行政に「行政の怠慢」という言葉を投げつけるのは、あまりにも不見識であり、軽率だ。

政治家に能力が無いから、あたかも「行政の怠慢」に見えてしまう。
政治家なんて単に当選しただけの人。
その当選だって、闇雲な組織の闇雲な力が働いている。

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