ときどき日記(203)戦争はダメだ。
村上龍の「半島を出よ」を読んでいるが、私は時間無制限だから今回はかみしめるように拝読している。
また琴線に触れた。
「戦争はダメだ。それは戦争が多数派のものだからだ。少数では戦争に負ける。戦争をしたがるのは多数派しかいない。多数派は必ず少数派をいじめるし無視する。」
日本は軍備増強路線を進むが、C国もR国も大きな軍備を備えている。そして、自国民が多少死んでも構わないと思っているように見える。そんな国相手に軍備で比肩しようとすること自体無理がある。
これだけ大きな軍備を持っているのに、C国が打って出ないのは戦略物資が足りないからだ。
打って出れば世界を挙げての経済制裁になる。14億の人民を養えなくなれば国家を転覆させる動きも出てくる。打って出ないのは経済的理由があるからだ。
R国が打って出たのは地下資源という戦略物資があったからだ。持てる者は強い。
どうせ軍備で比肩できないのだから増強をあきらめて世界に期待したらどうだ?
軍備の量で容易く勝者が決まっているようだったら、今頃とっくに戦争の時代は終わっていたはずだ。