SDGsくそくらえ
地球のため、全人類、夜は戒厳令(198)
「SDGsくそくらえ」
「世界気象機関(WMO)は15日、2022年の大気中の二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度が過去最高を更新し」(2023/11/16読売新聞夕刊4版1面)たと発表した。目安としていた「産業革命前の水準の1.5倍に初めて達した」。
SDGsやらを掲げ、これに則る形で世界は対策を立ててきたが、無意味だったことが証明された形だ。
「産業活動による排出は増え続けている」し、「現在のCO2濃度は300万~500万年前と同程度」だというから、300万~500万年ぶりの酷暑に襲われてもおかしくない。
「産業活動による排出」は、CO2ばかりでなく温熱も排出する。
二酸化炭素に温室効果があるから二酸化炭素さえ減らせば大丈夫と思っているかもしれないが、温熱の排出も温暖化を手伝っている。
「WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、『科学界からの何十年にもわたる警告にもかかわらず、我々はいまだに間違った方向に進んでいる。化石燃料の消費を緊急に削減しなければならない』と指摘した」が、これは経済界に向けて発せられた警告だ。
地球温暖化は自然科学のことなのに、その解決を経済に任せたから、「間違った方向に進んで」しまったのだ。
「化石燃料の消費を緊急に削減」するには経済をスローダウンさせるしかない。
人類はいま、生命か経済(カネ)かの選択を迫られている。
考える余地はないだろう。『生命一択』だ。
地球ひいては生命のために全人類は、それぞれの夜を戒厳令のような状態にして、その間、経済はあきらめよう。
夜はみんな寝るのだ。