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ときどき日記(461)核兵器の何がいけないか

「米国防省は6日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに劣化ウラン弾などを提供すると発表した。」(2023/9/7日本経済新聞夕刊3版1面)
劣化ウラン弾について「国連などは放射性物質が粉じんとなって拡散し、人体に入ると体内被曝(ひばく)の健康被害を引き起こすなどと指摘する。」

何で核兵器がいけないかは、誰でも知っているとおり、その殺傷力や破壊力はもちろんだが、被爆によって生涯苦しみ続ける健康被害を受けることだ。

劣化ウラン弾をばら撒き続ければ、被爆という問題もばら撒かれる。
核兵器を使わなくても被爆がばら撒かれる。
裏を返せば、被爆の面では、すでに核兵器が使われたも同然だ。
もう核兵器をためらう理由は、その破壊力だけになった。
でも、戦争をしている奴らは、その破壊力が欲しかった。
核兵器を使った体にならずに済むから願ったり叶ったりだ。

核兵器を使ったとしても、通常兵器を使ったと同じ理屈になる。

「ロシアは『核を成分とする武器だ』(プーチン大統領)と批判し」たことも考えると、この国も核使用のためらいが薄くなったと見るべきだろう。

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