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「鵜の真似をする烏」と「パブロフの犬」の巻

「鵜の真似をする烏」とは
自分の腕前を わきまえずに、人の真似をすると失敗するということ。
「パブロフの犬」とは
イヌに条件刺激(音)を与えてから、無条件刺激(エサ)を与えることを繰り返すと、音を聞いただけでよだれを垂らすようになる。

忘れもしない2024.3.30
「櫻坂46 SAKURAZAKA46 Live,AEON CARD with YOU!Vol.3」幕張メッセでの出来事。
イベントの名MCを司らせて頂いた。はんにゃの金田くんも一緒だった。
イベントは無事に大成功。
ライブを終えた櫻坂の皆さんのところへ挨拶に行った時に事件は起きた。
櫻坂の皆さんと集合写真を撮影する時、私と金田くんが前で横になった。
(クラスのチャラついてる一軍のヤツがよくやるやつだ。)
浮かれていたわけではない。みんなが写真に収まるためにだ。
いや、浮かれていたのかもしれない‥
集合写真の最前列で横になって写真を撮るなんて人生で初めてだった。しかも日本のトップアイドルと一緒に。
人生で初めてのポーズ。知らず知らず身体に負担が掛かっていたのだろう。
立ち上がった時に違和感があったが気にせずに

「お疲れ様、またね〜」なんて言って金田くんと部屋を出た。

その時だ!身体に力が入らない。
いや、力を入れているのに、下に引っ張られる。
それを我慢しょうとすると痛い。
私「あれ?痛い、痛い、痛い、ちょっとダメだ」
私はそのまま床に横たわってしまった。
金田くん「えっ。どうしました?」
私「力が入らない‥」

櫻坂のスタッフさんや、ライブ会場に常駐している看護師さんまで沢山集まってくれた。
看護師「どこが痛いですか?」
私「腰が痛いです‥」
看護師「ギックリ腰ですね」
恥ずかしい。
数十秒前まで浮かれて写真撮っていたのに、ギックリ腰って。
金田くんのゲラゲラ笑う声が私を救ってくれた。
歩けなくなった私は、さっきまでライブを見ていたお客さんの前を車イスで通り過ぎた。
更に恥ずかしい。
「実は元々、今日ケガしてました」みたいな顔で通りすぎた。
小さい男だ。
自分という人間をわきまえずに調子に乗り失敗する。
まさに「鵜の真似をする烏」だ。
100キロ超えてる人間が無理をしてはいけない。

それからしばらくは「腰が痛い痛い」期間を過ごす。
病院の先生に「腰は安静にしておくのが1番」と言われた。
1ヶ月半後に柔道の試合があった。
柔道六段を取るためには出ないといけない高段者大会。
今回は「やめておこう」と決めた。

そんな諦めモード全開だった時に、地元の中学の後輩(柔道部)が東京で接骨院をやっていたのを思い出した。
何十年振りに会う後輩は「お久しぶりです。お元気ですか?」と出迎えてくれた。
「馬鹿野郎!元気なら来ねえよ!」と痛がる私を見て嬉しそうだった。
中学の時は「おむすび」みたいな後輩は、立派な院長になっていて私も嬉しかった。
診察が始まった。
後輩「これ痛いですか?」
私「痛い痛い痛い」
後輩「ここは?」
私「痛い痛い痛い」
後輩「これどうですか?」
私「痛い痛い痛い」
いくら痛いと言っても「我慢です♡」と手をやめない。
絶対に中学時代の仕返しだ。

だんだんと「北斗のケン」の「アミバ」に見えてきた。
いつ「ふむ、この秘孔ではないらしい」と言うかドキドキしていた。
スロットだったら高設定の期待度が上がるが接骨院ではそうはいかない。
後輩「ちょっと立ってみて下さい」
驚いた!
腰の痛みがなくなった。
トキだ。アミバじゃなくてトキだ。
(「北斗のケン」知らない人はごめん)

東京で接骨院の院長として立派にやっているだけで嬉しかったのに、まさかの名医だった。嬉しい誤算だ。
腰が痛くなる度に、後輩の接骨院に通った。
後輩は必ず痛みを取り除いてくれた。
驚くことに、受付で後輩の顔を見ただけで腰の痛みが無くなった!
「パブロフの犬」状態だ。
おかげで柔道の試合にも出場出来ました。

「痩せるツボもありますよ?」と言ってきたが、私と同じような体型をしているので、それは断った。

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