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リオの風と共に過ごした日々②:英語が通じない

アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港に着きました。
今回はリオでのプロジェクトです。

南米大陸の大きな国にあります
日本は高齢者が人口の30%ですが、ブラジルは10%ぐらいです

街を歩いているとわかりますが、ブラジルは若者が多いです。
それと移民の国なので、髪や肌や目の色は様々です。
女性の美人の定義は、日焼けしてぽっちゃりしているのが美人と呼ばれてました。
美男子の定義では、日本の草食系男子ではなくラテン系の濃い顔が美男子の定義ぽかったです。
私は条件を満たしてそうなのですが、全くモテませんでした😂

まあ、私は普通の会社員ですが、国家プロジェクトなので私レベルでも要人扱いです。

人の多いリゾートホテルでの生活で、銃を持った屈強運転手が会社まで送迎してくれます。

ここで飛行機とお別れです
薄暗い駐車場です。右が通訳の方、左の方は運転手兼ボディーガードです
日本の国際空港と違って暗いです。殺風景です。

香川の射撃場メンバーはこの独特の雰囲気にピリピリしてます。
私が当時の最新型iPhoneを堂々と手に持っているのも気にいらないようです。
「金持っていると思われたら、襲われるかもしれんぞ」
なるほど慎重ですね。
私も治安のよくない国は初めてなので、素直にいう事を聞きます。
まず、ホテル到着です。
ブラジルのシンボルとも思える巨大なキリスト像に近いです。

ホテルからあのキリスト像は近いのです

私の会社員人生として、出張が基本なので平日はホテルぐらしです。
マンスリーマンションも一度借りたのですが、外食派で、掃除嫌いの私はホテル暮らしのほうが合ってます。

こうゆうホテルは間接照明で、本を読んだりするのに向かないのでビジネスホテルのほうが好きですが、左遷先ですからおとなしくしようと文句いいません

水洗トイレですが、この国もトイレットペーパーはありません。
普通の紙です。
シャワーもどきで洗ってから、紙でふいてゴミ箱へポイするパターンです。
トイレに紙流すと詰まると思います。
日本のトイレは世界一だと思います。

シャワーにはバスタブはない国多いです。


1人でウロウロするなと言われましたがランニングはしてました

サンパウロに支社から通訳として現地スタッフが行動を共にしてくれます。
サンパウロはここから車で行ける距離ではありません。
ブラジルは平地では世界一広い国です。
サンパウロは、日本人移民も多く日本語も通じます。
日本人も多いです。

しかしリオは英語も日本語も通じません。
ポルトガル語のみです。
うちのチームのリーダは超優秀で英語も中国語も普通にしゃべります。
しかし、ポルトガル語は無理なので通訳がいます

通訳の現地スタッフのご両親は日本人です。
本人はブラジルで生まれでブラジル育ちだそうです。
ご両親と会話するときは日本語で、兄弟で会話するときはポルトガル語だそうです。
スペイン語と中国語も通訳できるそうです。

語学留学の経験はないそうですが、学校で三年間も勉強してれば英語は普通に喋れると言われました。
日本の大学卒は10年ぐらい英語教育を受けますが、通訳できるレベルには程遠いです。

会話してると気づいたのですが、ただの通訳ではありませんでした。
歳は若いですが、経営、経済、政治など要人の通訳をしているので近い将来転職して表舞台で活躍しそうな片鱗を見せてます。
そもそも、今回プロジェクトでは語学力があるのは武器ではありません。
数か国語話せるのは、あたり前なのです。

英語は仕事の基本なので、語学力がないのは弱点というのはわかりました。
これからは中国語ぐらいは聞き取れるようになれと言われました。

とりあえず、後の猟師さんになる方に教えてもらったボディーランゲージのみですね
YESは、親指上に立てる(👍)
Noは。親指を下にする(👎)
どっちでもないは、手の平をヒラヒラしろと教えられました。(🫳)

その夜はシェラスコを食べに行きました。
札をひっくり返すまで、肉を持ってきます。
もう食えません。

翌日出勤です。
銃を持った運転手が車でホテルまで迎えにきます。
毎日、車に乗る位置と、車のルートは変えるそうです。

この国は高層ビルでも窓は開きます

事前に四国で受けた教育では、ブラジル人女性と一緒に自宅前に行くなと。

自宅の敷地で写真撮られて婚約扱いとなるらしい。断ったら訴えられると。
大真面目に説明されました。

信号待ちしていると、6車線もある道路の真ん中に、籠をもったおっちゃんが来ます。
車のハンドルカバーを買わないかとボディーガード兼ドライバーに言います。
なんちゅう国じゃ

そして、この荒っぽい運転。
一般道で100キロは出てます。

会社に着きます。

日本ではみかけない形のビルです。

ほとんどのブラジル人は朝会社来ないです。
昼前に出社します。

数人はいます。
そのうちの一人の初老の男性が、うちのリーダを見るなり
「ワオーーー!!  ボンジーア」
と言って椅子から立ち上がって歩み寄りハグします。
そして、ガッチリ握手します。

そんなに親しいのかとリーダに聞くと。
初対面だそうです

翌日も、その次の日も毎回同じ光景でした。

めんどくさー!

私は手をふるぐらいで済ませました。

11時ぐらいにブラジル人たちは出勤してきます。

会議をします。

机の真ん中にチョコがあります。
私が大量に持ってきた「ブラックサンダー」はあっと言う間に食べつくされました。
ボリボリ食べながら白熱してくると、日本人の言い分と食い違ってきます。怒りの形相で英語ではなく、ポルトガル語で怒鳴ってます。
通訳の方は通訳しません

私はずっとiPhoneのsiriでリアルタイム翻訳を見てます。
「いいかげんにしろ」
とか罵詈雑言の文字が出ました。

なるほど、えらいことになってる。
そら翻訳しないほうがお互い幸せですね。

タバコ吸いませんが喫煙所で情報収集です

地上に喫煙所があって、私はタバコを吸わないですがよく行きます。
「Do you have fire? 」と知らない人からよく声掛けられます。
ここでは英語が通じます
「火持ってる?」って世界共通の言葉なんですね!
普通は、ライターを貸してくれないか?ではないのでしょうか。

昼休みは、大都会で食事です。
日本では見かけないですが、数十階立てのビルで窓を開けてます。
この国は、有史以来地震は来ないそうです。
建物は耐震設計など考慮なさそうです
礼拝堂も柱はありません。

地震のない国でも古い建物は崩れます
正面の礼拝堂は後日探検に行きます

昼を適当に済ませてオフィスに戻ります。
ブラジル人はいません。
長い昼休みです。
数時間は返ってきません。
大丈夫か?

このプロジェクト終わらん気がしてきました。

とりあえず、ポルトガル語がわからんと話にならん。
街に繰り出して、地元民と会話して覚えるしかないなと決心しました。

という訳で話が長くなりますので次回に続きます

長文読んで頂きありがとうございました。

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