リオの風と共に過ごした日々①:不安を越えた先にあるもの
私が「冬は山賊」になる前、つまり銃を所持するちょっと前のお話です。
本業についてnoteではあまり触れてないです。
リオの話は本業のお話ですので、当初書くつもりはなかったのですが。
久しぶりこの件の関係者とお会いして懐かしくなり写真を見ると記事にしたくなりました。
リオで一緒に過ごしたメンバーは他界したり、退職されるなどして私ぐらいしか残っていません。
ほぼ影響は無くなりました。
まだ迷惑も掛かる人もおられるかもしれませんので、身バレしそうな箇所は脚色した物語も混じります。
リオで過ごした日々の物語を語るのは人生で初めてです。
ちょっと長くなりそうなので、数回にわけた記事にしていきます。
先月、香川県高松市でクレー射撃の練習を行いました。
現地の猟師さん2名いました。
当時、仕事で関係がありブラジルでお世話になった方々です。
今は転職されて無関係です。
ブラジルの仕事が終わって何年も経って、こうやって一緒に射撃場に出向くなんて不思議というか奇跡です。
ブラジルプロジェクトが解散して全く連絡をとっていなかったのですが、解散後に2人がすぐに銃所持するとは意外でした。
私も解散後にすぐ銃を持ったのも意外でしょうが。
当時、会社で図に乗っている頃で、パワハラ上司と衝突して異動希望を出しました。
すぐに、厳しいと評判の客先勤務場所に飛ばされました。
何人もメンタルをやられて、誰も行きたがらない厳しい職場です。
パワハラ職場でお客さんからの罵詈雑言が飛び交います。
うちの正社員が一人と、他は全員協力従業員さんです。
着任すると冗談も多く楽しそうにしてました。
勤務してみると、ここのメンバーはメンタルが強く、しかも優秀で優れた人物ばかりと思いました。
図に乗ってた当時の私が「本気出しても、コイツらに勝てるか怪しい」と思いました。
さすが過酷な最前線を生き抜いてる連中と思いました。
厳しいことを求められるので私も緊張の連続で本気です。
2ヶ月も経つと、うちのメンバーともお客さんとも仲良く打ち解けつつありました。
私は自称世渡り上手です!
この先、気に入らないことがあれば外資に転職してもいいし、ここで会社員として一生を終えてもいいかと思ってました。
すると、まだ3ヶ月も経ってないのに飛ばした上司から本社に戻すからすぐに撤収準備しろと連絡が来ました。
今すぐブラジル案件をやってもらうと。
やれやれ、ついに国外追放か。
しかも日本から1番遠い場所。
このご時勢で地球の裏側まで飛ばすか?。
下手したら月より遠くないか?
※調べると月のほうが遠かったです
飛ばす手配も大変だろうに、暇というのは周りに迷惑を掛けますね。
今後は暇人と一切関わらないと決めたと当時に日記に書いてました。
アンテナを張っていましたので背景など情報収集すると、この案件は4カ国合同の案件で会社も本気だと。
このプロジェクトは参加させてくれと言っても入れるような案件じゃないぞと先輩に言われました。
各国の業界のトップクラスがいる。
支社から参画している方々はエース級がずらり。
プロジェクト公用語は英語だが、現地はポルトガル語。
本社から私だけが参画です。
左遷されて、また左遷と思い込んでました。
やったことのない分野でもあります。
もう不安と怒りしかない状態でした。
拒否権もなく、強制送還同様に本社に戻り、そのまま四国の拠点に常駐してそこのブラジルプロジェクトへ入りました。
元職場の人達は、来たばかりですぐにブラジルプロジェクトへ異動と聞くとエリート君が腰掛で来てたのかと怒りました。
「誤解、エリートではない。逆だ、いつクビになってもおかしくない、問題児です!」
左遷先として、ココに来たとも言えないですし。
せっかく好きになれそうなメンバーとも2ヶ月ちょっとでお別れです。
そういう意味でもブラジルは好きで行った訳ではありませんでした。
むしろ、断って会社辞めてもいいぐらい考えていました。
プロジェクトは四国に拠点があるのですが、必要時に大本営のあるブラジルのリオデジャネイロに行きます。
時差は約12時間。
日本側は朝6時半からリモート会議です。
メッセージも昼夜逆なのでリアルタイムには返ってきません。
リオデジャネイロに行くように言われます。
地球の裏側なので、飛行機も給油なしでは辿りつきません。
トランジットでアメリカ周りか、ドバイ周りか2択です。
ドバイのほうが面白そうと思いました。
飛行機に乗っている時間だけで40時間近いです
私は頑丈なだけが取り柄なのでエコノミーでもいいと言ってました。
なんと上司がビジネスクラスを手配してくれていました。
上司はパワハラ100%で仕事人間でした。
好きな人ではなかったのですが、むしろ嫌いだったのですが、後に知った話しで、支社のトップを口説いて無理矢理に私をこの案件に入れたそうです。
この案件に入ってしばらくすると、分不相応にも昇進しました。
私は人の真心がわからない奴、というのがよくわかりました。
後に振り返るとこの素晴しい経験させてもらってお礼も言えないままでした。
その後に私が最前線で暴れているときに、定年退職されたので、もう会うことはないでしょう。
やはり、人は素直になるほうがいいですね。
ただ、当時の日記を見ると、そんなことも知らずに不安が大きく、上司に対して理不尽に怒ってましたね。
ちなみ今年からソロ活動している雲noteと雲フィルムYouTubeはリオの件が元で繋がったメンバーがほとんどです。
ある意味リオはエピソードゼロになります。
話を戻します
ドバイはアラブ首長国連邦の都市です。
石油で裕福な国です。トランジット待ちが6時間ぐらいあります。
相当探検できます。
ドバイとはいえば、ガチで危険なあのペルシャ湾にあります。
しかも対岸はイランです。
ドバイの治安は大丈夫か不安です。
好奇心の塊の雲さんを演じてる私としてはウロウロして放浪記を執筆したいので、安全のためコーランを手に持って歩こうかと思いました。
周りから、「やめとけ、おちょくってると思われる」と言われました。
ドバイの空港です。
純金のiPhoneが売ってました。
本物か偽物か未だにわかりませんが。
私はコーポレートカード所持しており、ドバイのセレブな空港ラウンジが無料で使用できます。
シャワーを浴びたり、料理食べ放題です。
寝ることも出来ます。
アラブの名産品を見て、ベリーダンサー服のか水タバコとか面白いものばかりです。
トランジットで、リオ行きの飛行機にチェックインするときに、私がスマホ4台持っていることが怪しいと思われたようです。
全ての手荷物を見せろと。
なんとスボンまで脱げと。
香川の射撃射撃場メンバーは私に巻き込まれて一緒にズボンまで脱いで調べられます。
とばっちりで、文句タラタラ言ってきます。
ぶっちやけますと、私は左遷されてブラジルに来てると思い込んでるので、今クビになったら早く帰れると嬉しいぐらいで、どうでもよいという気分でお気楽でした。
私も大人になりました。この件以来、私はスマホは1台減らして3台体制にしました😭
この数年後にライフルの薬莢で作った犬笛をキーホルダーに付けていて、那覇空港で追求されまくり、笛だと言い張って事なきを得たのですが学習能力ゼロです😭
今年の宮古島でキーホルダーからまた外し忘れましたが確認されませんでした。
とりあえず、ドバイからリオデジャネイロを目指して飛びます
次回に続きます。
他の記事の合間にリオの記事書きます
長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。