
リトルナイトメアに関する個人的考察まとめ
初めての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。
朝霧くもりです。
今回は、自分が考えるリトルナイトメアに関する細かい考察?推測?をまとめていきたいと考えています。
それでは行ってみましょー!
前提知識
こちらの動画でかなりリトルナイトメアの前提知識が整理されていますので、まずはこちらを視聴することをオススメします。
簡潔に言えば、「現実世界とノーウェア(悪夢の世界)があり、特定の条件を満たした子供がノーウェアに行くことができる」という点が重要です。
また、恐怖(※) とゲートウェイ(特定の脳腫瘍)がそのアクセスのために必要である、という点までこの記事では理解して頂ければ大丈夫です。
※動画では恐怖とありますが、私は「何かしらの精神疾患に起因する感情」が必要だと考えています。
①リトルナイトメアというタイトルの意味
「リトルナイトメア」というタイトルは英語版では「little nightmares」で、そのまま翻訳すれば「小さな悪夢」という意味になります。
しかし、リトルナイトメア世界を見てきた人には、これが到底小さな悪夢だとは思えないでしょう。
そもそも、littleは人物が幼い事を表す形容詞としての用例が多いです。
ということで、私はこのタイトルは「little (children's) nightmares」=「小さな子供が見る夢」という意味で使われているのだと考えています。
このように解釈すると、作品内にて子供と大人の対比が強調されていた点や、作品内での主人公であるシックスやモノが子供だったという点に説得力が出ます。
②何故大人モノやレディは何者か?
この作品を解釈する上で最も大切な要素です。
私は、大人モノ(以降シンマン)とレディにシックスが捕まった際には、シックスが死ぬ演出が無いという点に着目しました。
例えばモウの船内の太った人に捕まれば捕食されますし、その他の大人に捕まった場合は基本的に死にます。
つまり、ノーウェア内の住民の大人に捕まった際には基本的に死亡することを考えると、モノやレディはシックスと同じく現実世界から来た人間であると推察できます。
では何故、シンマンやレディはシックスを襲ったのでしょうか?
この問いに対して、私は【本来は行き来できるノーウェアという世界からシックスは何らかの原因で抜け出せなくなってしまった。なので、シックスの現実世界の友人であったシンマンやレディはシックスを現実世界に連れ戻そうとしていた】のだと考えています。
作品描写で、シンマンとレディは文通によってシックスの場所を探していたことが分かっています。
また、そもそもレディには全く暴食要素が無いのに、モウの責任者だったという点もおかしいと思いませんか?
これらを繋ぎ合わせると、少々突飛ですが【シンマンやレディはシックスを捕まえて現実世界に返すために、第一の方法として電波塔、第二の方法としてモウでシックスを捕らえることを目標にしたのではないか】と推測できます。
リトルナイトメア2でモウへの行き先が提示されたこと、シックスが過食症に悩んでいたことは偶然ではありません。
リトルナイトメア1では、シンマンはシックスを助けようとした結果、無限とも言えるループに囚われてしまいました。そこで、第二の手段としてリトルナイトメア2にあるモウへの誘導を行ったわけです。
このように考えると、シンマンになる前のモノ、レディになる前の??はシックスの現実世界の友達であり、精神病と脳腫瘍を持つ患者であるという事になります。
では、何故ゲームオーバーになるのか?
それは、子供(little child)が現実よりもノーウェアの世界の方が好きだからだと考えています。
現実に折り合いを付けた時に子供がノーウェアで大人になるのだとすると、子供=現実逃避ですから、シックスやモノが現実に戻そうとするシンマンやレディから逃げるのは当然という事になります。
あとは、欲望を解放できる場所、という点で子供にとっては辛い現実よりも良い世界なのかもしれません。
③キリスト教七つの大罪との関係性
この作品は七つの大罪との関係性を明確に示唆しています。
まず前提として、色々と順序問題などはありますが、主に以下がその内容になります。
1.「傲慢(pride)」の悪徳に対する美徳は「謙虚(humility)」である。
2.「強欲(greed)」の悪徳に対する美徳は「施し(charity)」である。
3.「嫉妬(envy)」の悪徳に対する美徳は「労り(gratitude)」である。
4.「憤怒(wrath)」の悪徳に対する美徳は「忍耐(patience)」である。
5.「色欲(lust)」の悪徳に対する美徳は「貞節(chastity)」である。
6.「暴食(gluttony)」の悪徳に対する美徳は「節制(temperance)」である。
7.「怠惰(sloth)」の悪徳に対する美徳は「勤勉(diligence)」である。
お気づきの通り、主人公の名前がそれぞれの大罪に該当します。モノはギリシャ語で1を表すので「傲慢」、シックスは英語で6の事なので「暴食」と言った感じですね。
そして、先ほどの考察だとレディもこの中のどれかに当てはまります。レディは顔を絶対に隠す描写がされていたので、個人的には他人の顔や身分、地位に対する「嫉妬」だと予想しています。
また、前提知識やこれまでの考察に合わせると、精神疾患に由来してどの大罪になるかが決定すると考えられます。
恐らくですが……
1.「傲慢」は謙虚から来る「適応障害」
2.「強欲」は施しから来る「強迫性障害」
3.「嫉妬」は労りから来る「睡眠障害」
4.「憤怒」は忍耐から来る「パニック障害」
5.「色欲」は貞節から来る「性同一性障害」
6.「暴食」は節制から来る「摂食障害」
7.「怠惰」は勤勉から来る「双極性障害」
ですかねぇ?傲慢はトラウマ的な点で「適応障害」、暴食は「摂食障害」なのはほぼ確定で良いと思うのですが、他は描写が無いので何とも言えませんね。
④この作品全体の登場人物
実は、この作品の主人公枠(シックスの友達)はリトルナイトメア1で全員既に登場していると考えています。
レディを中心にした絵画に映る4人の人影がそれぞれ未登場の「強欲」「憤怒」「色欲」「怠惰」に該当する予想です。
また、シンマンの死体がリトルナイトメア1で映っていたことからも、次回作の人物の死体が作品内で吊るされて描写されている可能性があります。
そうすると……
リトルナイトメア1:吊るされた足の長い死体(シンマン)
リトルナイトメア2:死体の山(強欲?)
になりますかね。
追記:リトルナイトメア3トレーラーにて、主人公は「ロゥ」「アローン」という名前だと判明しました。
一応ロゥは古代ギリシア語のρ(100)か中国語の六(ロー)の可能性はありますが、アローンはほぼ確実に英語の「alone」なのでロウも「low,raw,row」などの可能性があります。
ロゥは怠惰、アローンは強欲という説が今の所有力ですが、発売してみてのお楽しみですね。