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【アニメレビュー】ガールズバンドクライ : 後半の展開に思う事と今後の展開考察【感想】
初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。朝霧くもりです。
さて、今回は2024年春アニメで話題をかっさらった『ガールズバンドクライ』の賛否両論点について、自分なりの感想を述べていきます。
それでは行ってみましょー!
※ネタバレを多分に含みます。まぁもう見てない人いないやろ。
総評:これでこそガルクラらしい最後だった
最も大切なエンディングはガルクラらしくて非常に良かったと思いました。
確かに曲・演出共にとても盛り上がる感じではなかったですが、11話の成功で終わらせず、結局全てを投げ出してライブを全力で楽しむという部分は作品の伝えたい事と一致しており、全体を見ても筋が通っていたと思います。
さて、10話から話の流れがゴタゴタから解決パートに変わったので、そこから順に触れていきます。
10話:父親の展開は必要不可欠だった
これまでの流れからするに、もしくは「ロック」という言葉の意味的に、親には反抗したままであって欲しいという意見も散見されました。
しかしながら、そもそもこの作品におけるニナの思うロックとは「全力で思ったことを突き通すこと」です。
あくまでも自分の思いに素直になることであって、何でもかんでも噛みつき否定することではありません。
父親との関係を引きずっていたということは、どこか心残りがあったという事です。実際それまでは家族関係も上手く行っていたようですし、仕送りに感謝する姿勢や姉に対する態度から、「本当は家族の事が大好き」というのがニナの感情として10話までに読み取れます。
勿論毒親かどうかというのは本編だけでは判断しきれません。そう言った気質を持っているとは思いますが、どう感じるかはニナ自身の思いが重要であって、外野からどうかは関係ないでしょう。
「実はずっと心配されて愛されていた」というのもテーマとしてあったと思うので、ロックの域を外れたニナ個人の感情として、むしろ受け入れたのは自然の事かなと思います。
逆に、学校側の不誠実な態度に対しては逃げというささやかな抵抗を示していたので、10話の中でもちゃんとニナはニナだったのではないでしょうか。
12話:対バンの意味
正直、なんでこのタイミングで対バン?流れが急過ぎない?というのは個人的にも感じました。しかし、この理由に関してはそれを2期に後回ししてなんとかしたような気がしています。
作中では「デビュー時の有利な状態で向こう側が決着をつけたいから」というのがありました。しかし、向こうはデビュー成功して忙しいわけですし、わざわざトゲナシトゲアリと対バンするのはもっとドロドロした背景があるように感じます。
個人的には、向こう側のプロデューサーが「脱退した桃香を支持する現ダイヤモンドダストファンが引っ張られて人気が落ちる前に、最初に潰しておく」というのを構想したんじゃないかと思っています。トゲナシトゲアリがダイダスに対抗心を持っている事を活かして、業界内から干すチャンスとして捉えたということです。
実際インディーズに戻った訳ですし(※)、業界のトップの座は「ダイヤモンドダスト」で決まったと言っても過言ではありません。間違いなく今後の仕事に響いてくる内容なので、表面的には対決の形という体裁でメンバーの心情をケアしつつ、実質的にはシェアを奪われる前の圧力というのが狙いだったんじゃないかと思っています。恐らく2期で明かされると思うので、合っているかが今から楽しみです。
12話:初シングルの失敗と契約内容について
正直、初シングル曲「運命の華」を最初に聞いた時、曲調があまりにも明るすぎてポップな印象を抱きました。
この件に関してはこの動画の感想とほぼ一緒ですね。
アニメを振り返ってみて、MVを見ると泣けてくる素晴らしい曲(つまり、アルバムの最後にあるったら嬉しい曲)なんですが、一発目の印象を決める曲としてはパンチ力不足だし解釈不一致になりそうという点は作中の視聴者にもあったのかなぁと想像しています。
そのせいでガルクラは初動を大きくコケ、その後の展開に繋がっていくんですよね。
また、動画内では「三浦さんがイエスマン過ぎる、プロデューサーを付けた方が良い」という趣旨の事が発現されていました。これは本当に音楽業界の方にとってその通りだろうというのが正直な感想です。
しかしながら、アニメにおいては並々ならぬ事情があったのではと感じています。絶対に二期が来るのでこれは伏線に繋がっていると思うのですが、そもそも事務所との契約内容がかなり異常だったんじゃないかなと思ってます。
つまり、普通ならプロデューサーが付くし、より売れるための音楽を作っていく必要があるが、トゲナシトゲアリにとってはそうでなかったという事です。
作中でも語られていましたが、三浦さんは自分たちのやりたい事を突き通す姿に惹かれたと言っていました。
つまり、三浦さん的には「トゲナシトゲアリのことを信じた」わけです。ニナと同じように、ある意味ファンの目線で桃香の曲を信じた結果、上手く行かなかった。
この考察から、三浦さんは自分の持てる人脈をかなり酷使してトゲナシトゲアリとの「自由な」契約を達成したと考えられます。
つまり、プロデューサーや上司は顔を出すな、責任は全部三浦さんが取ると言った形です。事務所自体が何かしらダイヤモンドダストに思うことがあったと考えることも出来ますが、これまでの描写から考えるに三浦さんがキーパーソンになっている可能性が高いです。
13話:退所届と今後の展開について
退所届を出した上で、結局対バンには責任を取って出ることになりました。対バンではガラガラな舞台の上でデビュー曲「運命の華」を歌い、まさしくこれぞロック、始まりといった所で幕を閉じました。
実際に、ここまでの物語は長い長いトゲナシトゲアリのプロローグでしかありません。本当のロック、バンド活動というのは2期からが本番ということでしょう。
この結末自体は素晴らしかったのですが、あくまで「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドな訳なので、まぁ消化不良感が残ってもしょうがないかなとも思います。
さて、ここからが考察です。
三浦さんから「最後のお手伝いをさせて下さい」とあったので、退所届は対バン後に受理されることとなると思います。インディーズに戻るのはほぼ確定です。
しかし、個人的には三浦さんが現職場を退職して新たにトゲナシトゲアリ用の会社を立ち上げる、もしくは個人でサポートするみたいな展開になるような気がします。
そうでなければ三浦さんがあまりにもポッと出の役過ぎますし、恐らく2期以降もファンを越えた何かしらの絡みがあると予想しています。
また、ダイダスに関する深掘りや絡みも今後増えていくでしょう。ダイダスとは敵同士?みたいな関係性でしたが、後半に徐々に変わっていた事を考えると最終的には仲間みたいな立ち位置になっていくのではないかと推測しています。
予想する展開はざっとこんな感じです。
ガルクラがどんな形にせよ再出発を遂げる。テーマは「原点回帰」を予想
ダイダスは着実に実績を積み上げているが、何かで大失敗を犯す
同時期、ガルクラは何かで大きくバズり急成長する
ガルクラメンバーがダイダスを助け、色々と裏事情が見える
ガルクラとダイダスでもう一回対バンをする
ガルクラが勝ち、「武道館」行きを手にする
桃香の師匠?や川崎で喧嘩したバンドマンも出てくるかもしれませんね。
〆の挨拶
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ガルクラが神アニメ過ぎて色々と書きたいことがまだまだあります。次は正規のレビュー記事を出したいと思います。
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また次回の記事でお会いしましょう!
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