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アメリカ経済の強さの秘密は大学

Voicyパーソナリティーのちきりんさんが、アメリカと日本の消費財メーカーの違いについて解説しています。
この放送を聞くことで、アメリカ経済の強さの秘密を理解する事が出来ます。
社会を変えるサービスやプロダクトを世の中に誕生させているGAFAMやオープンAi社といったビックテックIT企業も、アメリカから誕生するのも頷けます。

食品や日用品、生活必需品といった企業が個人に向けて売るBtoC向けの消費財メーカーは、世界中でアメリカの製品が販売されています。
一方で、マスコミや業界が使うカメラのレンズといった企業対企業の取引きBtoB産業は、日本でも一定の市場を確保出来ています。
その違いについて放送内では解説をしています。


ここからは、放送内容を要約して文章化しています。
ネタバレになる為、一部分のみ無料で公開します。

どの国でも見かける欧米商品

どこの国に行っても必ず置いているメーカーの商品があります。
例えば、
どの国のスーパーマーケットでも「コカコーラ」「ペプシ」が売られていることが多いです。
もちろん、
経済レベルによって、大きなスーパーにしかないこともありますが、世界中のほとんどのスーパーで見かけます。
政治的な制約がなければ、共産国のロシアや中国でも見かけるかもしれません。

世界のどこにでもあるブランド

こういった、どの国でも見かけるブランドは、食べ物や家庭用品に多く、どの国のスーパーに行っても必ずあるような商品があります。
例えば、お菓子の「キットカット」や、インスタントコーヒーの「ネスカフェ」、ビールでは「ハイネケン」や「バドワイザー」、日用品なら「ニベア」などですね。
ロレアルのシャンプーやリンス、髭剃りの「ブラウン」や「ジレット」も、ほぼどこの国でも見かけます。

世界で見かける日本企業の商品は少ない

一方、
日本メーカーの製品で、世界中でどこでも見かけるものとなると、あまり思い当たりません。
キッコーマンの醤油は多くの国で見かけるようになりましたが、やはり醤油を使わない国ではほとんど見ません。
日本やアジアのメーカーの商品が世界中で売られているケースはまだ少なく、欧米の会社の商品が大半を占めているのが現状です。

グローバルブランドを広げる難しさ

ブランドをグローバルに広げるためには、時間と労力が必要です。
例えば、日本でトップクラスの家庭用品メーカーである花王やライオンも、世界的に普及している商品やブランドは持っていません。
一方で、
P&Gなどのアメリカ企業は、オムツやシャンプーなどでグローバルに展開していますが、日本企業が同様の展開をするのは非常に難しいと感じます。
その理由については、これから解説して行きます。

世界に広がるための条件とは

日本の製品が世界中で普及するには、安価で一般層にも手が届く商品である必要があります。
かつて、
日本の家電メーカーが世界で一世を風靡した時代もありましたが、それでもソニーのテレビなど限られた製品にとどまりました。
今、LGやサムスンが比較的幅広い層に支持されていますが、それでも世界中で同一ブランドを普及させるのは大変なことです。

数少ないグローバル展開している日本の日用品

ちなみに、
日用品でグローバルに展開している商品としては「キッコーマン」や「カップヌードル」などが挙げられますが、日用品の分野では日本企業の存在感は非常に薄いのが現状です。

日本企業がグローバルブランドを作るのは困難

グローバルブランドを構築するのは非常に困難なことです。
例えば「キットカット」や「ニベア」のようなブランドがどうやって物流を整え、世界の辺境の地にまで商品を届けているのか?

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