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note始めました

昨年7月8日、安倍晋三元首相銃撃事件が起きた。その後、犯人の山上徹也が統一教会(世界平和統一家庭連合)に恨みがあったということで、統一教会が注目される中で、安倍元首相と統一教会の関係が取りざたにされるようになった。


事件後の私の直感

参議院選期間中だったこともあり、当初は政治的動機による事件かと思われたが、間もなく警察が政治犯ではない旨を発表、その日の夕方には、警察への取材に基づき、マスコミは「宗教団体への恨みが動機」と報道。「団体と安倍元首相がつながりがあると思い込んで犯行に及んだ」「岸氏がその団体を日本に招いた」との報道もされる中で、私は「宗教団体とはまさか統一教会ではないよな」との思いがよぎった。

そして、その日の夜、私は知人から「犯人のお母さんが統一教会の信徒らしい」と聞いた。「そうだったのか!」、安倍元首相が暗殺されたという衝撃に加え、犯人象にもショックを受けた。そして、なぜ犯人が安倍元首相を狙ったのかと考えた時、私の頭に浮かんだのは、選挙期間中「岸氏とCIA及び統一教会との関係」をやたらと吹聴していた参議選候補者の一人だった。

その候補者は、事件の少し前の6月26日に生放送されたNHKの「日曜討論」で、「岸氏とCIA、統一教会との関係」という陰謀論を取り上げ、司会から注意を受けていた。そして政見放送でも、同様の陰謀論を繰り返し吹聴していた。

時期的に見て、山上はこの候補者の言う陰謀論に触発されて、安倍元首相を狙うようになったのではと思ったものだ。当初、山上が供述していた「岸氏と統一教会の関係」と、その候補者が吹聴していた内容が似ていたので、その思いも強くした。ただ、これは私の個人的な直感であり、真実は分からない。

事件から数日経ち、安倍元首相が統一教会友好団体(UPF)のイベントに送った「ビデオメッセージで決意した」という報道がされるようになった。私は当初から、山上が供述したというこの報道内容に大きな違和感を感じていた。これも直感的なものだが「あり得ない」と強く感じた。山上はビデオメッセージをいつ知ったのか、山上が知ったとしても、このビデオを見て、統一教会への恨みが安倍元首相に向かい殺害を決意したとは到底思えなかった。

そして間もなく、事件の約10日前の6月28日に安倍元首相が奈良市に応援演説で来た時に山上の動きはなかったことが明らかになった。一方で7月7日に安倍氏が岡山市に応援演説で訪れていた時は、山上も岡山市の会場近くにいたことが確認された。山上は安倍元首相を狙って岡山に行ったのである。

そうすると6月28日から7月7日の10日の間に山上が安倍氏を狙う決断をした何かがあったはずだとなる。それは当初直感したように、ビデオメッセージで決意したからではないことも意味するはずだ。

事件解明の空白の1年

日本の憲政史上最も長く首相を務めた安倍晋三元首相が暗殺された大事件が起きたのである。普通なら安倍元首相の功績などを振り返り、国が追悼ムードになってもおかしくない。そして事件の真相究明は慎重かつ迅速に行われると思うものだ。しかし、事件後起きたのは安倍氏と統一教会がズブズブ、という真偽不明の情報が飛びかい、宗教界や政界に混乱を巻き起こすようなことが続いた。

事件から1年以上経ったが、真相に関しては、今再び、「山上が安倍氏を狙う決断をしたのは事件直前」と確認された。これは、事件後すぐにに明らかになったいたことで、1年間遠回りをしてあらためて確認されたに過ぎないことだ。

なぜこのようなことになったのか。それは情報に関する分析に多くの間違いがあったからだと思っている。事実は事実として厳然とあったとしても、事実をどう解釈するかは人によって違いがある。得てして人は、また報道に携わる人の中には情報を深読みする場合がある。

私は情報を正しく分析するには深読みはしない方がいいと思っている。深読みをすれば、どんな妄想だって可能だし、思い込みと真実の区別がつかなくなるからだ。明らかになっている情報から素直に読み解くのが一番真実に近づける、これは私のいくつかの実体験に基づく経験則でもある。

一年以上にわたる騒動の本質は、不確かな情報の深読みがもたらした「思い込みと妄想」、「陰謀論」のせめぎあいだったと思っている。事件当初の報道にあったように「銃撃事件」は、犯人の間違った思い込みによる可能性はいまだに高い。

なぜ事件が起きたのか、そして事件後の統一教会騒動はなぜ起きたか、その分析を多くの人に知ってもらいたいと思い、noteを始めた。

これから書くことは、基本的に、報道などで明らかになっている事実に基づくものなので、新しい情報を伝えるものではない。しかし、情報の深読みを避けて分析することで、本当の真実が見えてくると思っている。

明日から投稿を始める予定なので、多くの人に読んで頂ければ幸いである

そして書き進める内容が事件の真相解明の一助になり、騒動の終息、そして平和な世界につながればと思っている。

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