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コラム(1) 認知症の人のライフヒストリーから尊厳を学ぶ
ケア従事者が認知症の人と向かい合う時、どうしても今の姿に引っ張られてしまいます。そのため、時には「困った利用者」のようなレッテルを貼って、上から視点で認知症の人を見下ろすことが多々あるのではないでしょうか。
今のその方の行動に引っ張られ、「認知症の人は厄介な利用者」と自分の中で形づくってはいないでしょうか。
でもその方にもあの方にも、子どもの時代があり、青春時代があり、そしてあくせく働いてきた時代があるのです。一生懸命人生を生きてこられた人たちなのです。「幾星霜の人」とは、まさしく私たち目の前にいる方々なのです。
目の前の大変な人ではなく、その方のライフヒストリーを少しでも感じることは、「幾星霜の人」として敬意を示すことに繋がります。
そうすれば、認知症の大変な人ではなく、一人の人としての尊厳を大切にしたケアにつながるのではないでしょうか。
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「白駒池居宅介護支援事業所」に登場する場所や登場人物は全て架空ですが、ケアマネジメントの対象となる登場人物に関しては、実際の事例をベースにしています。もちろん、かなり脚色してはいますが。
物語のベースになるのが「幾星霜の方」。つまり登場する人たちのライフヒストリーを追っていくのがこの物語の中心となります。
そのため、今後の登場人物もその方のライフヒストリーが主体となります。
またこの物語は単にケア実践が中心の物語ではありません。
時に居酒屋が出てきたり、山小屋の物語にもなったりします。そのため、ケアに関する部分だけを読みたいと思っていた方には、なんで山の話になるねん? とか思われるかもしれません。
しかし、主人公(主に立山麻里)たちの成長は、ケア現場だけではない、様々な人たちとの関わりの中でもあるものなので、ちょこっと恋愛話も含めながら描いています。
特に第1話「彼方の記憶」の後編は、東京から離れた松本市に話が移動します。
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イントロダクションにも書きましたが、ケアマネジャーたちの行動は、必ずしも的を得たものではないところがあります。ですから教科書になるものではありません。
第4話辺りでは、とんでもないケアマネジャーも出てきますが、基本は、ケアの現場で頑張っている人たちの応援物語になります。
スーパーマンは出てきませんが、スーパーバイザーのような人は出てきます。頑張っているデイサービスセンターも出てきます。
物語はコロナ禍前の前年から始まり、過酷なコロナ禍の時代を経て2024年まで。
全8話+2話の構成ですので、はたして最後まで行くのはいつになることやらという感じです。
物語の続きは、居酒屋から始まります。
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