令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告3(中通・南通での水害被害)
2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は“秋田市中通・南通での水害被害”です。
秋田市中通・南通
秋田市中通は秋田市の中央部に位置し、東をJR奥羽本線・羽越本線、南を南大通り(秋田市道)、西を旭川、北を広小路(秋田県道26号秋田停車場線)に囲まれたエリア。町内の区画は、戦後の区画整理で作られた新しい道(中央通りなど)を除き藩政期からの古い町形がほぼそのまま残っており隘路や屈曲が多く、特に南端付近は堀を埋め立てた跡地を跨いでいるため複雑な道路線形になっています。北東は手形(新栄町・字山崎・字西谷地)、東は東通仲町、南は南通(宮田・築地・みその町・亀の町)、西は大町、北は千秋(明徳町・久保田町・城下町)に隣接しています。
冠水の状況
7月15日から16日の豪雨では中通と南通地区が冠水し、深いところで1mを超える浸水があったことがわかりました。西を流れる旭川の氾濫はなかったことから、東のエリアから南大通りを通って流入してきたことが原因ではないかということが現地でのヒアリングの結果推察されます。
南通
南通では30センチほど浸水、「地面と同じ高さの(比較的新しい)家では浸水被害が出ていたものの同じ地区に残る旧家は予め床が上がった構造になっていたことから浸水被害はなかった(南通りのお住まいの70代男性)」お聞きした男性の自家用車は30-40cmほど浸水しフロアマットが濡れる程度だった。点検修理のためディーラーに相談したが免責5万円かかり、翌年から3万円弱保険料が上がることがわかったためしばらくはそのまま使うつもりとのことでした。
中通
ファミリーマート中通り六丁目店では15日18時以降に浸水が始まり、16日午後に水が引くまで最大120cm(1.2m)ほどまで冠水。店内陳列の食品や雑貨だけでなく飲み物や食品を冷やしておく冷蔵用の什器も冠水した。店内清掃と消毒、商品の入れ替えのため3日間の閉店ののち19日午前10時から営業を再開されています。
南大通りから少し北に入った通り沿いにお住まいの70代女性によるとご自宅の冠水の程度は70-80cm程度、南大通り沿いのファミリーマートでの冠水よりも浅いことがわかりました。当時は「南大通りの浸水が、徐々に通りから中に水が入ってきた」。自宅で翌朝を迎えたとき近隣の自家用車は50-60cmほど冠水していたことから、エンジンはかからず使えなくなっていると思われます。以前数百台から数千台のレッカー移動待ち(あと数日はかかる見込み)であることから今回の水害によるくるまの被害台数の全貌はもうしばらくかかることが見込まれます。
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