令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告2(一つ森公園へのくるまの高台退避計画)
2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は“一つ森公園へのくるまの高台避難”の視点でまとめています。
秋田市一つ森公園
秋田市一つ森公園は秋田市下北手桜蛭沢にあります。日本庭園、ロックガーデンなどからなる静的レクリエーションとコミュニティ体育館、ジョギングコースなどからなる動的レクリエーションを共存した市民の休息・鑑賞・散策・遊戯運動等総合的な利用に供することができる総合公園です。(秋田市ホームページより)
大きな森一帯が公園になっており、公園に入るルートは四方からアクセスできるようになっていてくるまが対面で入れる程度の道幅があり、公園内施設の駐車場を含めると数千台規模の収容力があるようです。大規模な水害などでのくるまの避難には最適な高台です。
ロケーション
・市内中心部に位置することもあり、市民憩いの場の一つとなっているが、避難場所として見た場合近隣にお住まいの方にとってはくるまを含め避難に最適の場所であると感じました。
・一つ森公園一帯の周辺、例えば楢山、牛島、横森、石川にお住まいの方々にとってはアクセスしやすい避難場所と考えられます。しかし今回浸水被害の大きかった秋田駅東部から太平川周辺、猿田川周辺にお住まいの方々にとってはくるまで10分程度の距離ではありますが、ルートによっては避難渋滞や一部冠水した道路があったといわれています。そのため一つ森公園を緊急時避難場所とする場合、予め渋滞や冠水の起きない避難ルートを確認しておき、豪雨の危険を感じる前に最短距離で行動する必要があります。
特に今回冠水のあった秋田駅東部からはくるまで10分程度と近い距離ではあるものの、途中には太平川がありスムーズな避難は難しい可能性が高く、また仁井田、大住地区からは猿田川を超える必要があるため同様にくるまでの避難には危険が伴う可能性が高いと考えられます。そのため今回冠水のあった地区にお住まいの方々はくるまでの避難ではなく、短時間で移動をせずにできる冠水・水没対策を備えておき、いざという時のために日常的な訓練もしておきましょう
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