「くるま」を包むタイプの防水カバーの選び方(その2)
前回に続き、今回も「くるま」を包むタイプの防水カバーの選び方について考えたいと思います。
装着のための所要時間
カバーを装着する時間は水没を防ぐためには重要な要素です。災害時には時間が限られ、風雨が強い場合もあるため、簡単に取り付けられかつ雨風の影響を受けにくいカバーが望ましいです。一般的に軽量で柔軟性がある素材や、ファスナーや紐などのが付属しているカバーが取り付けやすく手軽に装着できます。逆に重い素材や複雑な取り付け方法のカバーは、取り付けに時間がかかり、災害時には不便です。カバーの形状やサイズがくるまに合わない場合、取り付けが困難になることもあります。そのため、カバーの形状やサイズに加え装着に必要な時間を考慮して選ぶことが重要です。
色
カバーの色によって、くるまが夏場に熱くなりすぎて内部の機器に影響を与える可能性があるため適切な色を選ぶ必要があります。暗い色のカバーは太陽光を吸収しやすく、車内が蒸し暑くなりやすい傾向があるため、明るい色のカバーが好ましいでしょう。また明るい色の方が紫外線による劣化の進行も遅くなります。ただしカバーによっては素材や加工によって熱反射性を高めることができ、暑さを緩和することもできます。そのため、購入前にはカバーの素材や特性を確認し、使用環境に合わせた色を選ぶことが大切です。
仮に冠水被害を受けた場合、冠水の水位が深くなると包んだくるまは浮かびます。冠水した場合でも見つけやすいよう明るい色のカバーで覆っておくと、水が引いた後に見つけやすくなります。
再利用の可能性
再利用が可能なカバーは、コスト面や環境面でメリットがあります。一方で、使用後にカバーを乾燥させる必要があり、乾燥するまでしっかり保管しなければならないため、その手間がかかることをあります。また再利用する場合には、カバーの状態や清潔度にも注意が必要です。汚れたまま再利用すると、くるまを傷めたり、カバー自体が劣化したりする可能性があるため、清潔に保つことが大切です。再利用できるカバーを選ぶ場合には、耐久性や保管方法、清潔度の確保にも注意して選ぶことが重要です。
タイヤが接する床面は、路面の状態によっては劣化しやすくなることから、上部な生地のものを選ぶ必要があります。また床面のみを交換できるものがあれば、再利用できるメリットはコスト面でも環境面でも大きくなることから優位性が高いといえるでしょう。
収納性:
カバーは使わないときに収納する必要があるため、カバーの収納性も重要なポイントです。通常はくるまのトランクや自宅の納戸などにしまっておくのが一般的であるため、コンパクトに収納できるものや収納袋が付属しているものを選ぶと便利です。
まとめ
・「くるま」が浸水被害をうけないためのカバーにもいくつかの種類があるため、上記のような注意点を押さえて検討する必要があります。
・カバーは1度切りの使い捨てのものではなく、複数回使用できる丈夫なものを選ぶと、コスト面や環境面でメリットがあるだけでなく、急な豪雨災害予報にも対応できることから安心だといえるでしょう。
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