地球規模で発生している自然災害の発生件数まとめ
前回は阪神淡路大震災でのエピソードにも触れ、水害被害後も「くるま」を使えるようにしておくことの大切さについてお話ししました。今回は近年世界中でどれだけの自然災害が発生しているかについて考えてみました。
(自然災害の発生件数と被害額の比較)
以下、A(1981年〜2000年)、B(2001年〜2020年)の期間で世界的に発生した自然災害の発生件数と被害額を比較しています。
(出典: Centre for Research on the Epidemiology of Disasters (CRED)、国際連合防災戦略事務局)。
(発生件数)
洪水:
A:2,821件
B:4,461件、増加数: +1,640件 (58.1%増加)
暴風雨:
A:1,430件
B:2,086件、増加数: +656件 (45.9%増加)
地震:
A:2,087件
B:2,185件、増加数: +98件 (4.7%増加)
(被害額)
A:1兆6,400億米ドル
B:3兆5,600億米ドル、増加額: +1兆9,200億米ドル (121.3%増加)
※上記の数字は、世界の自然災害の状況を一定の精度で把握するための統計値であり、実際に発生した災害の全てをカウントしているわけではありません
※20年以上経過した過去の統計値については、現在の状況とは異なる可能性があります。
・発生件数では洪水と暴風雨の増加が顕著であることが分かります。これは地球温暖化による気候変動が原因の1つであるとも考えられています。
・被害額では2期間全体での比較になりますが、2001年~2020年の直近20年間で大きく増加していることが分かります。
ニュースでの自然災害報道を目にするにつれ、肌感覚でその多さを感じてはいましたが、その顕著さは統計数値でもはっきりと認識できました。自然災害は決して「もしもの場合のこと」ではなく「身近な現実のこと」として考え、私たち一人ひとりがさまざまな災害のケースを想定して備えておくことが必要だと改めて感じました。
(まとめ)
・直近20年間の発生件数と被害額は増加、発生件数では特に洪水と暴風雨で大きく増加していました。
・自然災害は「身近な現実のこと」として考え、備えておくことが必要だと再認識しました。
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