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「くるま」を包むタイプの防水カバーの選び方(その1)

前回は「くるま」を高台に避難させる場合の注意点前回はについてまとめました。今回は2回にわたって「くるま」を包むタイプの防水カバーの選び方について考えたいと思います。

「くるま」を包むタイプの防水カバーを選ぶ際のポイントを以下に8つまとめました。

防水性能:

カバーは防水性が高いものを選ぶことが大切です。良いカバーは、水が浸み込むことなく、くるまをしっかりと保護します。ただし完全に水を防ぐカバーは高価です。防水性と通気性は表裏一体の関係にあるため、通気性の低下によるカビや湿気の発生が問題になる場合もあります。

サイズ:

カバーは、くるまにぴったりと合ったサイズを選ぶことが大切です。カバーがくるまにフィットしていない場合、装着前に風に飛ばされたり、水が浸入する隙間ができたりする可能性があります。特にくるまの形状やサイズが異なる場合には、汎用性の高いカバーを選ぶという選択肢もありますが、できるだけ自分のくるまにフィットするカバーを選ぶことをおすすめします。SMLなど車種によってサイズ分けされているものでフィット性が高いものを選ぶのがいいでしょう。

素材:

カバーの素材は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニールなどがあります。ポリエステルは強度が高く、ナイロンは軽量で耐久性があります。ポリプロピレンは通気性に優れていますが、耐久性にはやや劣ります。ビニールは安価であり、防水性に優れていますが、通気性がなく、湿気を閉じ込めるためにカビや腐敗の原因になる場合もあります。

ポリ塩化ビニル(PVC)製の「ターポリン」は耐水性・耐久性が高く、UV劣化にも強いため、屋外での使用に適しています。ポリ塩化ビニル(PVC)とポリエステルを組み合わせたものもあり、くるまを包むタイプの防水カバーには最適な素材の一つです。

係留できるかどうか:

冠水し水位が50cm以上になるとくるまは浮き上がります。すると風や水流の影響でくるまが浮遊することになることから、カバーで包んだままくるまをしっかりと係留することで、浮遊しないようにすることが大切です。その際、例えばカーポート用のポールや柱など係留用ロープを止めておくためのものが必要になりますが、風や水流が強い場合は、係留専用の強いポールや柱などより強力な係留方法を考えておく必要があるかもしれません。

その2に続きます

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