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ベトナムの風となる

ダナンからホイアンへ。
交通手段は、車タクシーか、バイクタクシー。

バスもあるようだけど、調べた所
バイクタクシーが手軽で安いらしい。

僕には交通手段の縛りもないので、交通手段は気まぐれ。

34キロ。約1時間の道を移動する。

身の安全を考えると、車タクシーが安全みたい。まぁでも安いしすぐ捕まるバイクタクシーにしよう。

ダナンの宿を出て、200円ほどでフォーをくらい、暇そうにしているお兄さんに話しかける。

そのままバイクに乗る。
けっこう重めのリュックも一緒に。

走りはじめた。
こんなにスピードを出すバイクに乗ったのははじめて。怖いくらいに飛ばす。

このバイクは今時速何キロで走っているのかをの表示しない。そんなんあるの。

ほとんど風にめり込んでいくような。

木工職人が硬い木材に、ビスを突っ込むのに苦戦している状況で、それでも構わず力一杯にビスを入れ込むように。

ベトナムの風の中を、メリメリ進んでいく。
押し込まれるようにベトナムと一体化する。

後部座席の僕でこの風のウケ具合。
お兄さん、どんだけなのよ。
慣れているみたい。

綾瀬はるか主演の映画おっぱいバレーで時速60キロの風の中で手を出すと、その感触と同じだと聞いた覚えがあった。

やってみる。あながち間違っていないかもしれない。ちょっと硬めだったので60キロ以上出ていたかもしれない。

ベトナムではあまり急いでいる人がいないとハノイで思っていたが、ケースバイケースで、空いている道では、全力疾走をかます。
前方車両を追い抜きまくる。

信号待ちにて、飲み物を売る小さな屋台に遭遇。買っていくか?
と言われたが、飛んでくだろ!笑

もしかしてベトナム人はこの中でもジュースを飛ばさずに飲む術を知っているのかな。
当たり前のように言ってたし。

口を開ければ空気で唾液が全てなくなる。

最初不安だったバイクだけど、お兄さん飛ばすけど、運転上手。途中から全信用。

ベトナムにめり込んでいく僕。

ホイアンのビーチで水着で過ごしていたら、写真を撮ってくれませんか?とベトナムの女の子にベトナム語で尋ねられた。

僕の痩せ細った身体が原因だったか、
ベトナムにめり込んだ事によって、
そう思われたのか、
この国に染まりはじめていて嬉しさを感じる。

ベトナム料理毎日食べてるし、現地の方々とも交流したし、またそれもあるかもしれない。

段々とこの国に染まってきた頃。

今日も歩きます。

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