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DELF受験に捧げ(きれなかっ)た1月

どうも、トンボです。なんとか滑り込みで1月2回目の更新。


今回は先週受験したDELFの振り返り雑記です。



木曜金曜の2日に渡ってDELF(フランスの教育省が唯一認可しているフランス語資格試験)の受験がありました。



ちなみにマダガスカルでDELFを受験するには、アリアンスフロンセーズというフランス語学校に、申し込みのため、受験票の回収のため、という計2回、受験以前に会場へ足を運ばないといけません。その際申し込みの時期がぎりぎりになると長蛇の列になってしまい、今回は昼前から5時間並ぶというショッキングな幕開けとなりました。



丸印つけているとこ付けているところが窓口。


私の自宅からこの会場までバスで往復3時間以上かかるので、『もうこんな無駄な時間を過ごしたくない!』と不純?な理由でモチベーションが上がります。


11月頭の更新でも書いたように、9月の受験で自分はB1のレベルになぜか受かったので、今回はB2の受験になりました。A1が一番初級編でそこからA2、B1とどんどん難易度が上がっていき、C2が最高レベルとなります。


ちなみにB2のレベル感はというと、いわゆるフランスの大学に進学する際やフランスでの就職を目指す際にこのレベルがあればなんとかなるよねといわれるようなレベルです。JICAボランティアを現地でサポートしてくれているボランティア調整員というJICAのポストをフランス語圏で目指す際にも必要とされる資格になります(余談ですが自分はその調整員を目指しているわけではありません笑。)。



ですが、自分や他のフランス語を勉強しているマダガスカル隊員、また一般的なフランス語を勉強している人たちの1つの目安となっているのがこのB2レベルと言われる事も多く、自分もマダガスカルでの2年間でB2が取れたら良いなぁと思っています。



DELFの試験はいわゆる4技能が求められます。スピーキング以外の試験はまとめて一斉で行われてそちらが木曜日の早朝、スピーキングだけは個別の試験でそれぞれ日程が組まれ、自分は金曜日の昼過ぎでした。


一応この受験に向けて、年末年始が終わってからはしばらくお酒も控えて少しずつ勉強してました。




木曜の朝(7:30集合)受験会場に向かい、部屋に案内されるとそこに机は無く、椅子に付属した小さな板(って言ったらいいのかな?)が付いているタイプの席での受験となりました。試験開始前に試験官に一応『これで全部回答するの?』と聞いてみると、少し笑いながら『そうだよ』と返ってきました。どうやらA4用紙も収まらないような小さなスペースで250文字以上のフランス語作文をしないといけないようです。


受験環境。色紙がA4サイズのメモ用紙で板からはみ出てる。

リスニングの試験も問題用紙兼解答用紙を左手に持ちながら、右手で板の上に置いたメモ用紙に可能な範囲でメモを書いていくような形です。まあマダガスカルという国なので諸々のハード面に文句を言っていては始まりません。ちなみにリスニング▶︎リーディング▶︎ライティングで計2時間半ぶっ続けで フランス語に向かい続けます。







…………まあ結果的には受験環境とか関係なく壊滅的な出来だったので、おそらく今回は9月のような奇跡は起きずに普通に落ちたと思います。なんとかリーディングだけは気持ち内容が理解できていた部分もあったのですが…他は厳しかったですね。


リスニングも終わってたのですが、特にライティングとスピーキングの2つが試験対策が全然足りてなかったなと試験直前、また当日でも大いに感じました。


日本での英語学習ではなかなか足りないと言われる部分だと思うのですが、ある意味自分は今外国でその言語を使って暮らしているので特にスピーキングはなんとかなると思っていたのですが、DELF受験はそんなに甘くありませんでした。




こちらはJICAの新年会でいただいた程よい甘さのデザート。ホイップにハエ…。


B2のスピーキングでは、まず社会問題などに関する短いコラムのようなもの(今回自分が読んだのはフランスにおける文化の地方分散化について。たぶん。)を読み、それを要約したものをまず伝え、そこに上がっている問題に関して自分の意見をメリット・デメリットを掲げながら最終的に自分の結論を加えたプレゼンとして伝える、そしてその議題について試験官と議論する、といった内容です。


コラムを読み、要約と自分の意見をまとめるという準備時間が30分、プレゼンが5分程度、議論が10分程度といった流れです。


ということでスピーキングの試験にも、まず議論の土俵に上がるためにリーディングのスキルが求められます。そしてその場で作り上げた要約を自分の文章として諳んじる力、社会問題に関する広い見識等々、普段の心優しく甘やかしてくれる同僚との会話では必要とされない、どっしりとした基盤に支えられた発信力が求められます。






….ということを直前まで理解しないまま(正しくは目を背けたままリーディングとリスニングの対策を中心にしていました)試験に向かったため、あえなく撃沈しました。個人的にはその場で読んだやや難しい文章を要約したものをすらすらと伝えることが壊滅的にできませんでした。というか内容も大枠はつかめたものの…といった状態でしたし。内容がしっかりと理解できれば、自分が馴染みのある簡単な表現で言い直したりも出来たと思います。



ちなみにフランス語は派遣前訓練では満足に学習しないようなやや複雑な文法要素があり、B2の試験ではライティング・スピーキング共にその複雑な文法を使いながら表現することが得点につながるらしいのですが、その勉強も全然足りていませんでした。



ということで、B2のレベルには達していないことが改めてあらゆる角度から判明した受験でした。個人的には語学の試験勉強は嫌いではないので(流暢な会話のための学習となると果てしなすぎて気が遠くなるので)、次の受験がある6月までコツコツと続けられたらいいんじゃないかなと思ってます。けど、独学だと限界ありそうだな~~特にスピーキングの試験は練習が必要な気がする。



同じく受験していた先輩隊員と打ち上げ中華


ということで今回はDELF受験の体験談でした。
ではまた!







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