手編みの手袋
今日は、瀬尾まいこさんの小説を映画化した
「夜明けのすべて」を観ました。
瀬尾さんの作品は、
「そしてバトンは渡された」もそうですが、
とってもあたたかいです。
作品の中に、たくさんの愛情が込められていている気がします。だから、私は大好きです。
夜明けのすべての中で、主役の上白石さんが、
自宅で段ボールを開けるシーンがあります。
その荷物は、お母さんから送られてきたもので、
沢山の食べ物が入っています。
その中に紙袋に入った物がのせられているのですが、
それは、真っ赤なお母さんが編んでくれた手袋なんです。
私はそこに、お母さんから娘への愛情が感じられて、
涙せずにはいられずに、また泣いてしまいました。
それから終盤に、
【喜びに満ちた日も悲しみに沈んだ日も
地球が動き続ける限り、必ず終わる。
そして新しい夜明けがやってくる。】
という台詞があります。
なんて素敵な言葉だろうと思い、私はここに書き残させていただきました。
瀬尾さんの書く文章は、
喜びの日も悲しみの日も必ず終わるけれど、
また新しい夜明けはやってくると書いてくださいます。
そういうところが、私は好きです。
いつも最後は光が差し込むような終わり方にしてくださる。そこが、いつも素敵だなぁと思います。
それから、手編みの手袋からですが、
私も昨年、母に手袋を編んでもらいました。
今年の冬も母の愛情がいっぱい入った、あたたかい手袋を愛用するつもりです!