こじこじ@心で考える注文住宅

機能(動線、使い勝手など)や技術(耐震、省エネなど)に言及した記事は数多あれど、心で住まいを考える記事ってほとんどないのでは。 情報過多の家づくりに疲れたあなたが、ふと原点に立ち返ることができるような記事を綴りたいと思います。 つれづれなるままに。

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機能(動線、使い勝手など)や技術(耐震、省エネなど)に言及した記事は数多あれど、心で住まいを考える記事ってほとんどないのでは。 情報過多の家づくりに疲れたあなたが、ふと原点に立ち返ることができるような記事を綴りたいと思います。 つれづれなるままに。

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◎なにをするコミュニティ? 「住まいを、心で考える。」をテーマに、推し建築家の設計した住まいの実例を通じて「ハッと」するような家づくりの本質を発信します。 ◎どんな人に来てほしいか ・理屈ばかりの家づくりに疲れた人 ・これから家づくりを始める人 ・既に家を建てた/買ったけど2軒目、3軒目を考えている人 ◎活動頻度 ・簡単な読み切り記事を基本的に毎日更新していきます。 ・コーヒー1杯分で30本の記事を提供。 ◎「こじこじ」ってナニモノ? 国立大学新卒で公務員になるも5年経たず辞める。在職中に取得した一級建築士を武器に設計事務所へ潜入し、住宅・非住宅問わず建築の設計に携わる。自邸の設計も経て、現代日本のモノづくりの違和感と、その中で光り輝く建築家さんの魅力を知る。

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【寝室】最期を迎える場所として住まいを考える

こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 ほんとはみんな家で死にたい 今の日本では多くの人が自宅での「看取り」を望んでいるのにも関わらず、大半の人が病院で亡くなるという矛盾が起きているそうです。 その理由は訪問医の問題や家族に迷惑をかけたくないという感情面の問題など様々あるようですが、「やっぱり最期は住み慣れた家で死にたい」という思いからか、少しずつではありますが「自宅死」の割合が増えてきているそう。 よりよい最期を迎えるた

    • 「頭で考えない」家づくりの良さ。

      こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 家づくりはストレスが溜まるもの家づくりは、考えることがいっぱいです。 特に注文住宅は大きいことから小さいことまで、何度も決断を迫られます。 決断をすると人間の脳にはストレスが溜まるらしいです。 なので、家づくりは楽しいけど、基本的にストレスが溜まる行為でもあると言えます。 そうして知らず知らずのうちにストレスを感じながらできた家は理屈っぽくなってしまいがちです。 直感で良いと思

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        • 玄関は住む人の顔。

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 家の第一印象を決める、玄関昔ながらの日本家屋の玄関は、門をくぐって、緑の小径を抜けて、その先の引き戸をガラガラと開けて「ごめんください」といった感じだったのですが、昨今の家づくりでそんなスペースを作る余裕はないです。 だからといって道路の目の前に玄関がドンッ!だと道行く人も玄関を開ける人もなんだか気まずいですよね。 玄関は住む人の顔を表すものなので、できれば一工夫したいところ。 道路

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          片思いの家づくり、両想いの家づくり

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 両想いの家づくりは、うまくいく突然ですが、家づくりには次の2種類があると思います。 ・片思いの家づくり ・両想いの家づくり の2つです。 そして、「良い家づくりとは、両想いの家づくりである」と考えています。 「なんのこっちゃ」ということで、解説していきます。 片思いの家づくりとは家づくりにおける「片思い」の状態は、次の3種類あります。 ①住まい手が作り手のことを一方的に好きな状

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          「孫の実家を建てる」という考え方

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 日本の土地信仰 ところで、日本では土地は誰かの所有物です。 家を建てるときには基本的には土地を買うか、借りるかしないといけません。 もしくは、親から受け継いだ土地、ということもあるかと思います。 誰かから買ったり、借りたり、もらったりするものが土地です。 一方で、ネイティブアメリカンはこう考えるそうです。 「土地は親から譲り受けたものではなく、孫の世代から借りているものだ」

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        記事

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          人と比べるのをやめると、家づくりは楽しくなる。

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 理想は膨らみ続ける 推し建築家さんの素敵な作例を紹介し続けている私がいうのもなんなのですが・・・ ネット上に溢れる素敵な住まいの写真を眺めていると、どうしても自分の家づくりと比べてしまいますよね。 たとえば、土地選び。 「こんなにいい景色が見えたら・・・」 「こんなに広い土地だったら・・・」 「こんなに緑豊かだったら・・・」 理想の土地を探すための判断材料探しとしてならまだしも、

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          居心地の良さはソファの配置次第!?

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 プランニングは家具選びと配置から 家を建てた後にまずすること、引っ越し。 中でも一番大変なのが冷蔵庫とソファです。 冷蔵庫の位置が決まっていないことはまずないですが、ソファはどうでしょう。 リビングの中央、テレビの前辺りでしょうか。 引っ越し業者さんに、「とりあえずそのあたりで!」と指示する場合が多いのではないでしょうか。 家具の配置、特に椅子やソファなど人が腰掛ける家具の配置は居

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          手料理のようにキッチンをつくる。

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 2つのキッチンのつくり方キッチンのつくり方には2種類あります。 多くの人が選ぶのは、すべてセットになったシステムキッチン。 大手メーカー各社が考え抜いているだけあり、使う人が何も考えなくても使いやすいよう設計されています。好きなパーツを順番に選んでいく、セミオーダー形式です。 もうひとつは、オリジナルの図面を元に大工さんや家具屋さんがイチからつくる造作キッチン。住まい手の要望を元に作

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          家づくりのヒントはエッセイにあり!?

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 世にあふれる家づくりのハウツー本 世の中には家づくりのハウツー本が溢れています。 特に最近多いのが断熱性能の上げ方、耐震性能はこのくらいほしい、値下げ交渉の方法、住宅会社のチェック項目○選、などなど…。 でもどれもこれも、理屈で考えることばかり、というイメージ。 それもそうだと思います。やっぱり本も売れないといけないので、万人が納得できることを書かないといけない。そうすると内容が理屈

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          「なんか結局、ふつうの家になりそうだな…」

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 「なんか結局、ふつうの家になりそう。」 「こうなるのが一番いやだったのに。」 家づくり終盤に差し掛かった方のそんな声がSNS上で見られたので、私が個人的に思うことを勝手気ままに書いてみます。 「ふつう」の3つの意味 そもそも、「ふつう」には3種類あると思っています。 1.いつもの(usually)という意味の「ふつう」 2.中くらい(middle)という意味の「ふつう」 3.平凡な

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          家は、のんびりくつろぐ場所ではない?

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 広いリビングのある家で家族とのんびり過ごしたい。 家づくりをするとき、誰もが思い描く理想のリビング。 社会の荒波に揉まれて、家族のために汗水垂らして働いたあとに帰ってくる(還ってくる?)場所。それが住まいというもの。 リモートワークでずっと自宅にいる? それでもやっぱりお仕事の部屋とくつろぐ部屋は明確に分けたい。 「家ではスイッチをオフにしたい」と誰しもが思っています。 でも、

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          なぜ、あなたは対面キッチンが良いのか?

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、こじこじです。 家づくりでキッチンにこだわりたい人は多いと思います。 特に、どういう形式のキッチンにするのか。 対面型?壁付?L字型やコの字、Ⅱ型なんてのもあります。 特に人気なのが対面キッチン。 シンクとコンロがリビング側を向いていて、テレビを眺めたり子供の様子を見ながら料理ができるということで、根強い人気があります。 だけど、壁付キッチンもいいものだよ!! ・・・なんてことは言いません。 よくある記事

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          「この家は何年もちますか?」

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、一級建築士のこじこじです。 「この家は何年もちますか?」 住まい手が住宅会社にする質問だそうです。 「もつ」というのは、「長持ち」の「もち」です。 壊れない、腐らない、剝がれない、などの耐久性全般に使われる言葉です。 つまり、質問の意図としては、「○○年住めるから、初期費用を年数で割って、月々○万円か…」といった具合で、今住んでいるアパートやマンションの家賃と比較するため。なんだろうなと想像しています。

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          「手頃な家」とは、安い家のことではない?

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、こじこじです。 「手頃」というのは今や経済用語で、「生活レベルに応じた安いもの」という意味で使われています。 しかし、この「手頃」という言葉、元々は

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          「建てた実感っぽいもの」があれば良い?

          こんにちは。 毎日推し建築家の設計した住まいを紹介している、こじこじです。 家を「建てる」のか「買う」のか、問題。 現代の家づくりは、家「づくり」とは言うものの、「建てる」ことと「買う」ことがほぼ同義になってしまっていると感じます。 建売と注文住宅の違いのこと? いいえ。

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