39暇話7・軽トラック
上の画像の昭和なレトロカラーリング(笑)の軽トラックは、農業事業を開始した当初に使用していた、日産キャラバンが洪水で水没したので、運搬用にとりあえずはと、入手したスバル・サンバーである。廃業した家具屋の倉庫敷地の隅に、オイル漏れと始動不良で廃棄する前提で放置されていたモノをとりあえず動くようにして持ち帰り、自身で修理して、車検期限終了までのしばらくの間使用していた。2WDの一番安いグレードで過走行距離の車両で、酷いエンジンオイル漏れとエンジン点火系に不調をきたしていて、始動に難儀するし、いきなり走行不能に陥るが、しばらくすると走行可能に復活する軽トラックであったが、次の運搬車が見つかるまでの短い期間であったが、活躍をしてくれた。
日本の車文化の中で、世界中に無い特色ある車文化を言うとすれば、軽トラックというカテゴリーは外す訳にはいかないであろうと思う。今、日本で製造しているメーカーはホンダがそのカテゴリーから撤退して、スズキ・ダイハツの2社になったのが淋しく思う。
一般的に軽自動車は経済的であると言われるが、大切に使用するとすれば、それなりに整備・保守費用はかさむモノであるが、ホッタラカシでオイルメンテだけを怠らずにすれば、小さい車格的に余力を残さないストレスがかかる無理を強いる基本的な部位の故障は少なくできて、長持ちさせる事が可能である特徴も有する車種と言えよう。
現在、ホンダを除いて、トヨタ・日産・三菱・マツダ・スバルが販売する軽トラックは全てOEM生産で、車名は以前とそのままで、各車性能は比較しても違いは無く高められているが、以前の、各社が独自設計し独自製造して、メーカー系列販売店ルートであった時代の軽トラックは、耐久性や使い勝手を比較の先頭に置けば、私は散見したが、「いったい、何だ???」の壊れ方をする、旧財閥系メーカー製造の、残念な軽トラックが有ったのは事実だ。
《ダイハツ・ハイゼット》
歴史ある車名で、製造メーカーのダイハツは、軽自動車メーカーとしてはトヨタ傘下でありながら、その創立以来の歴史は古く一時期は、三輪トラックの普及で日本の中小企業活動を支える車両を作る企業であったと言えよう。
で、上記したスバル・サンバーの次に入手したのが、下の画像のハイゼット。入手した時は、75000kmの走行状態であったが、前所有者の酒屋主人の意味不明で無意味な拘りで、「ずっと、ハイオクガソリンを入れていた。」と、特別な扱いをしていた軽トラックである事のしつこいアピールにうんざりもした。電気系統の整備が十分では無くて、セルモーター不良がすぐに表れたし、極めつけは下の画像で、単純な原因の故障(バッテリー+ターミナルケーブル劣化切断)でトンネル内で止まってしまった時の画像である。この時は焦った。暗いトンネル内で、尾灯もハザードも車幅灯も点かない状態で停止した。簡単な故障原因であったので、その場でプライヤーを使用して常時車載しているブースターケーブルで応急修理をして、何とかなったが、発煙筒を焚いたりする手間と、修理している間の追突危険を考えると恐怖な故障であった。結局、この軽トラックは、その後、15万kmまで走行距離を延ばすまで使用したが、臨終は突然に現れた。普通に峠を超えていて、ミッションケースが砕けたのである。救援のJAFを呼ぶ為に、車が通らない深夜の暗闇の峠道を電波のある場所まで恐怖のハイキングをした。車の所まで戻れというJAFに「こんな雪道を再び戻れるか!」と吐き捨てた。
しかし、クラッチミートが、下手くそだった前所有者の癖が原因なのか、
内の部品が破壊される前にミッションケースが先に割れる?・・・。
んんん、・・・馬鹿げている。
《今、使用中でお気に入り》
現在使用中は、新車で購入して2回目の車検を迎えるホンダ・アクティトラック。以前は、2代前の旧規格の同車の2WDを使用している時期が有って、経験済みの耐久性(約20万km使用したが、トラブル無しであった。最期は使用しなくなり売却)と新型他車を乗り比べて、回転ムラの無い回るエンジンが生む走行性能に感心するものであったから、ホンダ・アクティトラックにした。快適装備や走行安全支援装置やエクステリアデザインは他社最新モデルの方が優れていて旧式かもしれないが、エンジンが最適な位置に有って静かな事と、他社製2車と乗り比べて、カタログ数値では分からないスムーズな走りの力強さと機敏さを感じた事と、ビスカス式フルタイム4WDが選択の理由である。お気に入りな使用感想は多く有るが、ここでは記述を避ける。以前所有した2代前のキャブレター車から、電子制御燃料噴射になった現所有モデルは、燃費が著しく改良された。私は、GO・STOPが少なく、定速で走行する田舎道や国道で、空荷使用する事が中心であるが、エアコンを使わない夏季以外は20km/ℓ を下まわらない。
で、新車納車まで少し時間がかかったし、この形式は発売後、長期間製造されていて他社の軽トラックよりも車両価格が1割以上高価だった。購入後、ホンダは軽トラックの開発とカテゴリーから撤退し、このモデルが最終で製造中止が報道された。
軽トラックは、農業者や小規模事業者の必需品で、動けば良いので、古くてもオンボロでも所有して愛機として利用すればその効果を発見できると断言する。すごく働きモノで、重宝する事に後悔は少ない。
生計に影響し密着する1台として、所有は必要であると、断言もできよう。
今回はここまで。
次回はガラリと話題を変えたい。
で、また次回もよろしく。