OSCAR PETRESON オスカー・ピーターソン We Gets Request
こんな風に弾けたなら
ジャケット良し、録音良し、選曲良し、
そして何より、特にこのアルバムのピーターソンは本当に洗練されている。
この1964年に制作された音源を聴くたびに、
「こんな風にオシャレに弾けたらいいなぁ」とため息が出ます。
そんな個人的な感傷は別にして、このアルバムの素晴らしさ、魅力を、
少し分析的にご紹介していきたいと思います。
◯いつもより、ピーターソンのソロが抑制が効いていること
◯テーマの解釈やアレンジが、トリオメンバーでかなり推敲されていること
◯レイ・ブラウンの合間に入るベースのリフが、えらく嵌っていること
◯録音バランスが素晴らしいこと
◯プリーズ・リクエストと言いながらも結構マニアックな選曲であること
どの曲も、本当に信じられない、素晴らしい出来なのですが、
特に、1曲目のCorcovado、2曲目の酒バラ、
5曲目のHave You Met Miss Jones?
6曲目のYou Look Good To Meが白眉。
とにかく、四の五の言わずに、
まずCorcovadoを聴いてみて下さい。
弦をジャーンとかき鳴らす出だしから始まって、
たった3分に満たない演奏ですけど、
なんて小粋で、オシャレ、そして軽妙洒脱な展開なんでしょう。
ため息が出てしまいます。
Oscar Peterson(p)
Ray Brown(b)
Ed Thigpen(ds)
1 Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
2 The Days Of Wine & Roses
3 My One And Only Love
4 People
5 Have You Met Miss Jones?
6 You Look Good To Me
7 The Girl From Ipanema
8 D. & E.
9 Time And Again
10 Goodbye J.D.
Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
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