介護事業を20年経営して思うこと Vol.34
株式会社北陸福祉会 専務取締役の高澤 由香里と申します。
今回のテーマは、「捉え方ひとつで」です。
当社は、富山県高岡市・砺波市・南砺市にて、
グループホームやデイサービス・小規模多機能型居宅介護事業を、
20年運営しております。
介護事業の経営はもちろん、介護現場に私も出て
日々ご利用者様とかかわってきた中で、
いま思うことを綴りたいと思います。
レンガ職人に学ぶ
介護の仕事を、
「素晴らしい仕事だ」と胸を張って言う人。
「毎日似たような仕事をしていてあまり面白くない」と言う人。
仕事内容を文章にすれば同じですが、その認識が異なるのなぜでしょうか。
イソップ寓話にあるレンガ職人の話を見てみましょう。
とある町を旅人が歩いていると、
汗を流しながら、重そうなレンガを運んで積んでいる
3人のレンガ職人に出会いました。
旅人が「何をしているのですか?」と尋ねると
レンガ職人は次のように答えました。
Aさん
見ての通りでレンガを積んでるんだよ。
毎日しんどいよ。
Bさん
レンガを積んで壁を作ってるんだよ。
大変だけどお金はもらえるからね。
Cさん
レンガを積んで大聖堂を造ってるんだよ。
後世に残る素晴らしいものにしたいね。
3人のレンガ職人が日々レンガを積んでいることに変わりはありません。
きっと給与などの報酬も大きく変わらないでしょう。
でも訪ねた旅人の目にこの3人はどう映ったでしょうか。
友人にするなら? 仕事を依頼するなら? 輝いて見えるのは?
言わずとも皆さんの想像通りだと思います。
どう解釈するか
当社の職員の中にも、食事の介助をする際に
「〇〇さん、今日のメニューは●●と●●ですよ」
と微笑みながらメニューの説明をして
利用者様に少しでも楽しく食事をしてもらおうと
している者がいます。
レクリエーションの時間になると
「皆さん一緒に踊りましょう!」
「イエイ イエイ イエーイ!」
と満面の笑みで利用者様に声を掛け、
楽しそうにやっている職員もいます。
自然と利用者様にも笑顔が出て
手を挙げて参加して下さる方も増えます。
そしてそれを見ているほかの職員もなんだか楽しそうです。
食事の介助をする・レクをするという事実は同じでも、
それをどう捉えているかでこうも変わるのだと
職員の仕事ぶりを見て学ばされます。
事実と解釈を分けて、
せっかくやるなら前向きにポジティブにいくのだ!
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当社では、相手を想って行動できる方と一緒に仕事をしたいと考えています。ご興味を持っていただきましたら、一度お話ができたら嬉しいです。
就職・転職を今すぐ考えてはいないけれど、共感できるという方もぜひご一報ください。
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