自責で生きるとは?
こんなに自分と向き合ったことはない。
大学を卒業してから26歳まで就職したこともなく、
ずっとフリーターで働いていた。
就職の際に行う「自分を知る」とか、
「どうすれば社会に貢献できるか」なんて
本気で考えたことはなく、
ただひたすら楽しそうなこと、
自分がやってみたいと思うことに挑戦してきた。
その結果経験した仕事は20個以上。
確かにどれも楽しかったし、学びもあった。
だけどふと思った。
「こんな生活いつまで続けるんだろう?」
確かに、環境を変えていろんなことを経験できるのは楽しい。
だけどその結果、自分に残るものはただ虚無感だけだった。
私は学生の頃から経営者の方に憧れを抱き、
「いつか自分も立派な経営者になりたい」と思っていた。
それは、経営者の方は人としての器が広く、
社会に与えらえる影響や価値も大きいから。
フリーターでいろんな仕事を経験しても、
その先に自分の欲しい未来がないのは明らかだった。
独立してフリーランスになった今、
正直自分の弱さに直面することが増えた。
「こんなことも頑張れないのか」
「こんなことで諦めてしまうのか」
って。
その原因を、これまでは人や環境のせいにしていた。
それも無意識に。
だから「環境を変えれば自分も変われる」と思っていた。
確かに、環境を変えることは自分を変える手助けをしてくれる。
でも大事なのは、その後の自分の努力。
最近今後の選択肢に本気で悩んだ時、
2年ほど前からお世話になっていた
オーダーメイドスーツの社員の方と話す機会を頂いた。
そこで言われたことは
「外的要因にしすぎなんじゃない?
結局自分が変わらないと成長はできないよ。」
ということ。
その日から、
私はこれまで自分ができないことを
全て人や環境のせいにしていることに気づいた。
誰かが自分の人生を良くしてくれると心のどこかで思っていた。
つまり、
他責で生きていたんだ。
これまでも、自分で責任を持って人生を歩んできたつもりだった。
でも振り返ってると
そこにはいろんな場面で人のせいにしている自分がいた。
本当の意味で自責で生きるとは、
ひたすらに自分を磨く努力を積み上げていくこと
と気づいた。
もし今うまくいかないことや
愚痴を言いたくなるようなことがある人は
まずは自分を振り返ってみてほしい。
そこに何か原因が見つかるかもしれない。
そして自分を変える努力をすることで、
自ずと周りの環境も、結果も、未来も変わってくる。