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生きるって最高だ
みなさんこんにちは!Ruiです🌏
4/17の大阪講演に向けて、毎日note更新中🗒️✨
昨日は死生観講演会にスタッフとして参加させて頂きました!
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最初にテーマを聞いた時は正直驚きましたし、どのような内容になるのか想像もつきませんでした。
「生」と「死」って、日常生活の中でテーマにされることはなかなかないですし、真剣に向き合う機会も少ないのかなと思います。
だけど、この世界に生きているすべての人が共通して生きているし、いつかは死んでいく。誰もそこから逃げることはできない。
なので、今回のような「講演会」は命に向き合うとてもいい機会になるなと思いました。
登壇者の紹介
登壇されたのは
女性経営者として19年間も活動を続けられており、15冊の著書も出版されている長谷川エレナ友美さんと、在宅緩和ケア医の萬田緑平さん。
エレナさんは旦那さんが旅立たれた際の経験と、祖母を見送った際の経験からの気づきを。
萬田先生は約30年間の医師としての経験をもとに、実際に看取りに関わった患者さんの事例をたくさんあげて下さいました。
実際の写真や映像と共に、登壇者のお2人が感じたこと、そこから得られた今につながる価値観をお話をして下さり、会場では、感動と共感の涙が溢れていました。
エレナさんの死生観
例えば、エレナさんのお話。
30歳の時に旦那様を突然亡くしたエレナさん。
旦那様はいつも「明日死んでも後悔しない生き方をしよう!」と、人生を楽しみ、今を生きている方だったそう。
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そんな旦那様の生き様を見て、
「本気で生きる。明日死んでも後悔しない生き方をする」と心に誓い、その誓いに忠実に13年間生き続けているんです。
命に対して本気で向き合っているエレナさんは、祖母を看病する際も本気で向き合われていました。
96歳で突然危篤状態となり緊急入院することになった祖母。
会いにいくと
たくさんの医療機器に囲まれて、あらゆるところをチューブに繋がれている状態。
それでも病院だと、1日1回、10分の面会しか許されていない。
そんな状態を見た時に、「家に連れて帰ろう」と決意されたそうです。
自宅に連れて帰ってからは、つきっきりで祖母の介護をするエレナさん。
病院にいる時には苦しそうにしていた祖母もだんだんと笑顔を取り戻し、何をしても「ありがとう」と言ってくれるようになったそうです。
介護って大変なイメージがありますよね。
正直私もありました。
ですがエレナさんは、「お世話させてくれてありがとう」という感覚でやられていたそうです。
これまで大事に育ててくれて、時間を共にして、たくさんの愛を与えてくれた存在に対して、最期の瞬間を一緒に過ごせるってとっても幸せなことなんですよね。
だって、その瞬間はいつ来るか分からないし、来てしまったらどれだけ後悔してもし切れない。
大人になって社会に出ると、忙しくてなかなか両親や祖父母との時間を取ることって難しいのではないでしょうか。ましてや、これまでの感謝を伝える機会なんてまるでない。
最期にたくさんの「ありがとう」を伝えて、祖母が喜ぶことをやってあげること。それが自分にできる最高の恩返しなのかなと感じました。
萬田先生の死生観
萬田先生はこれまでの長い医療業界での知識と経験をもとに、たくさんの患者さんの事例を教えてくださいました。
お話を聞いて感じたことはたくさんありますが、
特に印象的だったのは
①体の衰えは止めることができないけど、心の状態は上げることができる。
②みんなすでに頑張ってる。だから「頑張って」じゃなくて「ありがとう」を伝えよう。
③悔いのない人生を送るには、やりたいことをやって心が満たされていること。
④「死」はネガティブなことではなく、「一生懸命生き抜くこと」
というところです。
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①体の衰えは止めることができないけど、心の状態は上げることができる。
人は生まれた時が一番若い。そこから時間の流れとともに、体も成長して「老い」に向かっていきます。どれだけ健康的な生活を心がけても、どれだけ医療に頼っても、その体の衰えを止めることは誰にもできません。
でも、心は違います。体がどれだけ弱っていても、心の状態を元気に保つことは可能です。心と体は繋がっているので、心が元気であれば体の状態も良くなっていきます。
萬田先生は、患者さんに向き合い、患者さんがやりたいことを叶えてあげることで心の状態をよくすることに集中していました。
体の状態が悪くもう先が長くないと分かっている命を、医療によって一生懸命に延命することだけが善ではない。大事なのは本人がそれを望んでいるかどうかなんです。
死に向かって行く患者さんであったとしても、最後にやりたいと思うことをやることでみなさんとても幸せそうでした。
②みんなすでに頑張ってる。だから「頑張って」じゃなくて「ありがとう」を伝えよう。
病気になった方、入院して治療を受けている患者さんは、すでに一生懸命生きている。重度な病気で入院するといろんな決まりがあって、自由に身動きが取れない状態になることがほとんど。それでも一生懸命生き抜こうと、必死に頑張っている。それなのに、「頑張って」と言われる。それが本当に患者さんが求めている言葉なのか、というとそうではない。
だってすでに頑張ってるから。それよりかは「頑張ってくれてありがとう」って。感謝を伝えること。これまで伝えられなかった感謝と反省を悔いのないように伝えること。それが、周りにいる家族や親戚、友達がしてあげられることなんだなと感じました。
③悔いのない人生を送るには、やりたいことをやって心が満たされていること。
もし入院して治療を受けて、自由に身動きも取れず家族や友達にも会えない状態で寝たきりになっている場合、それが本当に本人が望んでいることなのか。萬田先生は「治療を受けて苦しみながら長生きするよりも、好きな人と好きなことをしながら時間を過ごして、心が満たされた状態で最期を迎えられた方が幸せではないか」とお話しされていました。
実際に萬田先生の緩和ケアを受けた方のご家族は、ご家族を看取った後も何の悔いもなくとても満たされて清々しい様子でした。その様子を見て、私が想像していた「死」へのイメージが覆されました。
ただ苦しみを耐えながら生き延びるよりかは、本当にやりたいと思えることをやれた方がいい。そして悔いのない人生を送ることができたら本当に幸せだし、私もそんな人生を送っていきたいと思います。
④「死」はネガティブなことではなく、「一生懸命生き抜くこと」
これは、今回の講演会に参加して1番の気づき。
「死」って、一般的にはネガティブなイメージの方が大きいと思います。でも、エレナさんと萬田先生が思っているものはそうではありませんでした。
お二人とも「死」についてお話しされているはずなのに、なぜかとっても生き生きとしていたんです。それは本気で「死」と向き合ったからこそ、今ある命にも向き合い、後悔のない人生を送ろうと日々思っているからなんだなと感じました。普段生活をしていると、「死」ってあまり意識することはないと思います。でもだからこそ、死を意識しながら生きるって、ものすごいエネルギーになるんだなというのはお二人の生き方から感じるものがありました。
本気で生きること、そして自分はどうありたいか?を常に問い、悔いのない人生を生き切ること。これが今生きている私たちに与えられたミッションのような気がします。
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私の死生観
今回の講演会に参加して、数年前に亡くした祖父のことを思い出しました。
祖父は福岡で、私は東京に住んでいたためなかなか会う機会もなく、「入院した」という知らせを聞いて久しぶりに会いにいくと、そこには寝たきりで、自分の記憶にあった元気な姿とは全く違うおじいちゃんがいました。
私は驚きを隠せず、怖くなりました。
どう接していいかも分からず、ただ名前を呼んで「ありがとう」と伝えると、おじいちゃんも「ありがとう」と言ってくれました。そして思い出のお話をしてくれたり、私や兄弟、家族のことを気遣ってくれたり。とても優しいおじいちゃんでした。
宿泊施設の副代表だったおじいちゃんは、小さい頃から美味しい魚をたくさん食べさせてくれたり、勉強を教えてくれたり、いろんなところに連れていってくれたりと、ものすごく可愛がってくれました。
そんなおじいちゃんの優しさは、入院した後も変わらなかったです。
今振り返ると、もっと向き合うこともできたのかな。
もっとありがとう、って言えたのかも。
なんてことも考えますが、今回のイベントをきっかけにおじいちゃんに対してもありがとうという気持ちを思い出すことができてよかったなと思います。届きますように。
イベント最高
今回は少し重たいテーマで最初は驚きましたが、1ヶ月以上前からイベントの準備に関わらせていただいて、「やっぱりイベントって最高だな」と感じました。
今でも余韻に浸っており、イベントの写真を見返しては心が満たされて、とてもエネルギーをもらっています。
イベント(講演会)の好きなことろは
・講師の方の素敵な人生観に触れることができる
・同じ空間で、感情を共有できる
・新しい出会いがある
・気づきや発見がある
・自分の現在地を知ることができる
ということですかね。
詳しく書くともっと長くなってしまうので今日は割愛します。
今回のイベントを通して、
「死を意識する」って全然悲しいことでもネガティブなことでもなくて、もっと生きること、命に目を向けて人生を本気で生き切ることなんだと強く感じました。
今回の気づきをもとに、今日からまた頑張っていきたいと思います!
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今回参加できなかった方も、アーカイブがあるのでぜひ見ていただきたい、、!
アーカイブはこちらからご覧いただけます!⬇︎⬇︎
ということで、本日も最後まで読んで下さりありがとうございました!✨
ではまた~!
ps 会場では強がって涙を堪えていましたが、今このnoteを書きながら号泣しています。。笑