【ショートショート】俺、有名でしたっけ?
この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。
タナカが道を歩いていると、突然「サインください!」と声をかけられた。
誰だよ俺に?
と戸惑いつつ、「まぁいいか」とペンを手に取ると、気がつけば大行列。
タナカはすっかりスター気分で「サインは一人一枚までだぞ!」とドヤ顔。
しかしそこへ本物が現れた。
「君、誰だ?」
一瞬ヒヤリとするタナカ。
でもすぐに笑顔で返した。
「君こそ誰だ?」
会場は爆笑、本物の有名人は「参ったね」と言って肩をすくめる。
その後、タナカは呟いた。
「次のサイン会、いつにしようかな?」
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