面白い文章を真面目に書くという難しさについて。
お風呂に入っていたら思い出したことがあるので書いておこうかな。 高校3年生の時、全国の同年代くらいを対象にした作文のコンクールがあった。国語の授業で半ば強制的に提出させられたのだが、ありがたいことにそのコンクールで銀賞を貰った。銀賞といっても全国に50人くらいいたけど。
3つくらいテーマがあって、1つは「今の日本について」のようなテーマで、もう1つが「自分がいま言いたいこと」だった。もう1つは完全に忘れてしまった。 私は「自分がいま言いたいこと」のテーマで書いた。正直賞を貰えると思っていなかったので、あまり考えずに書いた。今見返すと下手糞な文章だなと思う。終わり方も下手糞だ。(国語の授業で回し読みをしたときに「ですます調を~だ、~である調にした方がいいと思う」とアドバイスをしてくれた、同じ班のH君には今でも大変感謝していたり。)
そのコンクールで上位に入った人の文章を見てみると、面白いものがたくさんあった。私は年相応の悩みをつらつらと書いた、お世辞にも明るいとは言えない内容だったのだが、(だからこそ賞を貰えてびっくりした)上位入賞者中には、好きなお弁当についてとか、前髪が崩れると1日ヤバイ、みたいな内容のものがあった。
当時はあまり思わなかったのだが、今思うと「真面目に面白い文章を書く」というのはなかなか難しい。漫才のようにゲラゲラ笑う面白さではないけれど、「ふふっ」と口角が上がるような面白さ。
ふざけて書いた文章というのは当然面白くない。真面目な文章も面白くない。じゃあ、面白い文章って何だ・・・?共感と適度な自虐なのかな。リズム感も必要なのかも。
そういえば文章でゲラゲラ笑ったことってあまりないかも。ニヤニヤしたことはある。特定のリズム感や言葉の使い方にツボがある。
あれ、結局文章でもお笑いでも音声でも、人のツボは分からないから、面白い文章の定義って難しいのかも。
そんなことを考えながらお風呂に入った。おなかが痛む。おやすみなさい。