社会人、それは居場所を探す旅
社会人三年目を終え、明日から四年目に入る。
私はこの三年間で既に一度転職をしている。
世間一般的には短期離職でろくでもない人間だとか根性のないダメな奴だと思われることもあるだろう。
だけど私は新卒で入った会社を辞めて別の仕事を始めてから、その私自身がした選択が間違いだったと思ったことは一度もない。
だっていろいろなことが良くなったのだ。
休みが増えた。前より仕事をたくさんさせてもらえた。きれいなデスクにきれいなパソコンで仕事ができた。前よりも通勤時間が短くなった。
派遣社員だったから給料はやはり減ったのだが、メンタル的には以前より段違いに良かった。
あの時「辞める」という決断をして行動できた自分を誇りに思っている。
そしてこの春、もう一度転職をすることを決めた。
私にとってはこの三年間は自分の居場所を探す旅だった。
社内ニートに居場所はない。
私は居場所が欲しかった。
ひとりの人間として仕事をして、コミュニケーションをとって、きちんと扱ってもらえる場所に行きたかった。
今の場所が悪いわけではないが、二年間でこの場所に私自身の居場所を作ることはできないと思ってしまった。
仕事自体は好きだし視野も広がった。
派遣という働き方は私にあっていたと思う。
それでも私はもっと自分が生き生きできる場所、安心できる居場所がほしい。
だからもう一度自分の居場所を探す旅に出る。
新しいことをするのはこわい。
せっかく苦労して作った今の場所を手放すのは惜しい。
私が作り上げてきた仕事を手放すのも悲しい。
それでも行動せずにはいられないのが私なのだ。
自分で考えてきちんと行動に移せる(ときどき無鉄砲)、そんな自分が好きだから私は自分の気持ちに従うことにした。
自分の選択を正解にする力が自分にあると信じている。
もうすぐ旅が始まる。
不安があるってことは楽しみな気持ちがあるってことらしい。
きっと素敵な旅になると確信している。