親知らずを抜いた
約二年前、親知らずが生えた。
埋まっている事は知っていた。
そして抜くのは超痛い、入院の可能性もあるとも聞いていた。
私は自称世界一ビビりである。
こわいもの、痛いこと、グロいもの、うるさいもの、本当に全部全部嫌だ。
歯医者なんて恐怖でしかない。
そんな私は親知らずが生えたとき、もう死ぬしかないと思った。
抜くぐらいならもういっそ。割と本気で思っていた。
実際生えたことを自覚した後に会った人からは具合悪い?元気ない?と聞かれたので多分相当まいっていた。
とりあえず歯医者で診てもらうことにした。
するとあっさり変な生え方ではないから抜かなくて良いと言われた。
早まらなくて良かった。
そこから二年後、奥歯が痛み出した。
私は親知らずによる痛みだなんて思っていなかったし実際そうだったのかは不明だが、まあ検診でもしに行くかという軽い気持ちで歯医者を予約した。
レントゲンも撮り医師から言われたことは
「おそらく親知らずの部分が虫歯になっている」
そしてレントゲンをみると明らかに横に生えていた。
(二本生えているのだが一本はきれいに生えていた)
二年前はまだ生えたてで、真横には生えていなかったのであろう。
素人の私が見ても分かるだめな生え方だった。
虫歯であってもなくても早急に抜かなければならないと言われた。
本当に????????私が抜歯???????
帰り道の車の中、「無理だろ…」と独り言が止まらなかった。
しかし時はくる。
約三週間後、私は抜歯の日を迎えた。
ちなみに職場の同僚や先輩にさんざん脅され恐怖しかなかった。
ついに抜歯。
麻酔の時点で緊張と恐怖で既に過呼吸になりそうだった。
私の親知らずは抜くのが難しかったらしく、願いは空しく切開・粉砕のフルコンボ。抜糸のため再び歯医者へ行かなくてはならない。
なんとか抜歯を終えフラフラになりながら帰宅。
抜歯も麻酔も何年振りか、本当に疲れた。
麻酔はなかなか切れないが食い意地は張っているのでゼリーとそうめんを完食し、少しずつ麻酔が切れて痛み出したので痛み止めを飲む。
抗生剤は必ず三日間飲まなくてはならない。
ちなみに私は痛み止めに関しては2錠の服用だけで終わった。
違和感はあったが医師の腕が良かったのか耐えられない痛みはなく、ご飯ももりもり食べていた。
むしろ免疫が戦っているからかいつも以上におなかが空いて食べすぎなくらいご飯を食べていた。
(調べたら抜歯でおなかが空くという人は見当たらなかった)
抜糸は痛くないと聞いていたがそこそこ痛かった。
話と違うぞ!と思いながらも耐えた。
抜歯から2週間、抜糸から1週間がたった今この文章をかいている。
現在はほぼ普通に生活ができている。少し違和感はある。
抜いて良かったかと言われるとまあ事後だから良かった。と言えるが抜いた数日は後悔した。
ご飯は食べづらいしずっと痛いしお風呂浸かれないし運動もできないし。
あと私は抗生剤で腸内細菌が全滅したのか今現在もおなかの調子が悪い。
でも奥歯が一本ないだけで歯磨きはしやすい。その点はいい。
もう一本、きれいに生えてはいるが抜くことを推奨されている。
まあ気が向いたらな…(向かない)