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反乱者か盗賊か? スティパン・ラージン

世界史気になるシリーズ65
オヤジブログ怪気炎 vol.313

世界史には反乱者が大勢の登場するが、その中でもスティパン・ラージンの知名度は高い。彼の愛称を歌った「ステンカ・ラージンの歌」はロシア民謡として、愛唱されてきた。
コサック盗賊団の首領として掠奪の限りを尽くしてきたが、圧政に苦しむ人々がラージンの元に加わり、一大反乱軍となるのだ。
貴族・官吏を追放してコサックの国を建設するという彼の夢は、度重なる敗戦につれて色褪せていく。最後は赤の広場で八つ裂きの刑が執行され、ラージンの夢物語は断たれてしまう。
所詮は盗賊に過ぎないけれども、権力者に立ち向かうことで、民衆のヒーローとなる例は、我が国でも石川五右衛門がいます。圧政に立ち向かい、自分たちの思いを託せる人物はたとえ盗賊と言えども、伝説として記憶に残るのですね。

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